そら、そうよ  ~「勝つ」「負ける」には必ず理由がある! | リフレッシュコミュニケーションズ 吉田幸弘

そら、そうよ  ~「勝つ」「負ける」には必ず理由がある!

こんばんは。



コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘です。



今日のご紹介は、岡田彰布氏の著書です。




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■そら、そうよ  ~「勝つ」「負ける」には必ず理由がある!
■岡田 彰布(著)
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阪神・オリックスで監督を務めた岡田氏の著書です。



両チームへの愛情の裏返しか、かなりきついことも述べている一冊だが、プロ野球ファンにしては内情をよく知れて非常に面白い。



それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。



●選手たちはアマチュア時代に何か秀でたものがあったから、ドラフト鍵で指名され、入団してきている。



打撃に関して私は、まず自分の持ち味を発揮させるために、2軍のコーチに選手の好きなように打たせるよう指示していた。



そうして結果が出なかったり、足りないものがあれば、そこから指導していけばいい。



そうすることで、選手も自分の課題を理解して練習に取り組むことができる。



選手が自覚してやるのと、頭ごなしにコーチから命令されてやるのとでは、伸び方が明らかに違う。



最初から型にはめようとすると、往々にしていい結果は出ない。



(P52~53 引用)



プロに入るくらいだから、アマチュアでは中心選手だったということです。




それなりに秀でた部分があるわけです。



だから、とりあえずやらしてみて、ダメだったら修正する。



そのほうが選手も納得感が出て、修正に真剣に取り組むでしょう。



中途社員に対する接し方など、ビジネスでも参考になりますね。



●日本の野球は、低めがボールになる変化球で攻めてくることが多い。



そんな球に手を出しては、安打にするのは難しいばかりでなく、自分の打席を崩すことにもつながる。




来日した外国人選手にとって、ボール球を振らないことが、日本で成功する秘訣だ。




ならば契約の仕方を変えるのも手である。



簡単に言うと、四球にも出来高の契約を付けてやるのだ。




外国人の野手と契約する際に、本塁打や安打、打点に出来高がつくのはもはや当たり前だが、日本の球団は四球については重要視してこなかった。



過去、ヤクルトに在籍し本塁打王などを獲って優勝に貢献したロベルト・ペタジーニや2013年に楽天の優勝に貢献したアンドリュー・ジョーンズは、四球に出来高契約がついていて成功したパターンである。



打たないとカネにならなければ、少々のボール球でも打ちにいくが、四球を選べば出来高に加わるなら、選手は無理に打ちにいかない。




同じようにビジネスでも、このポイントに注意してほしいという部分を評価の対象にするのもありだろう。




●若い選手は秋季キャンプの3週間で伸びる。



すごく、伸びる。



よく「心・技・体」というが、私は若い選手、とくに2軍レベルの選手は「技・心・体」の順番ではないかと思っている。




まず一軍に行くには、最低限このぐらいのことができないと、戦力にはならないという技術を教えてやることが最初だと思う。



すごい技術を教えてやると、選手の食いつき方が違う。



そこで興味を持てば、練習にもより身が入るようになる、



高卒の選手は、最初の1年は野球をする体作りをするべきだという指導者や、球団の方針もあるが、そういう単調な練習は選手もなかなか興味を持たない。



プロに入ったのだから、プロの技術を教えてやる。



それで自分に足りないところに気付けば、自ずとそこを鍛える練習をする



そうして練習することで体もdけいてくるし、1年間野球ができる体力もついてくる。




一時期の阪神は、ドラフトで獲った高校生を、最初の1年間はほとんど試合に使わず、体づくりばかりさせていた。



私が現役のころは、2月のキャンプに来た新人はケガをさせないように、腫れ物に触るような、お客さん扱いだった。




若いうちは体力もそうだが、技術も吸収力が高い。




結局はこの時期に技術を教えなかったことが、のちのちの伸びにつながらなかったこともあった、と私は思う。



一軍の戦力を選ぶのに、技術がない者は選ばない。



体力がついてから技術を教えるのは、遠回りだ。





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