面白いほど世界がわかる「地理」の本 | リフレッシュコミュニケーションズ 吉田幸弘

面白いほど世界がわかる「地理」の本

こんばんは。



コミュニケーションデザイナーの吉田幸弘です。



今日のご紹介は、髙橋伸夫・井田仁康氏の著書です。




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■面白いほど世界がわかる「地理」の本
■髙橋伸夫・井田仁康(編著)
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知っていそうで知らなかった世界のことを知れる一冊です。


欧米・アジアはもちろん、アフリカやオセアニア地区の歴史・政治・経済・地形・気候・国民の気質までをも非常にわかりやすく解説されています。



地形は思っている以上に、その国の産業への影響を及ぼすということを再認識させられました。



また、本書は色々な国への仮想旅行を楽しめるという恩恵も得られます。




それでは特に参考になったエッセンスをご紹介していきます。



●ベトナム最大の魅力は、石油・石炭資源の存在もさることばがら、8900万人を超える人口で、良質で豊富な低賃金労働力と潜在的な消費市場の存在である。



労働賃金が高くなっているアジアNIES・ASEAN諸国に代わり、繊維産業など労働集宅型産業(設備費など資本投下より労働力に依存した産業)を中心に発展を続けている。



近年、IT産業のソフトウェアの開発拠点としても注目されている。



ベトナム政府は税制優遇をして、ソフトウェア産業を育成している。



ベトナムの魅力は、割安な人件費(インドの約3分の1)だけではない。



例えばインド人は転職を繰り返す人が多いは、ベトナムでは企業・労働者とも、長期的な関係を重視する考えが日本と似ていることも魅力的だ。




●経済のグローバル化は、五大湖沿岸の工業地域を変化させている。



五大湖周辺にはデトロイトのほかにいくつも工業都市がある。



沿岸の鉄鉱や石炭などの資源が五大湖の水運で結びつけられたことが立地基盤となった。



しかし、資源が少なくなり海外から輸入するようになったため、この地域の優位性は失われた。



また、古い工場や機械の生産性は低く、人件費も高い。



一方、新興の工業国では、人件費は安いうえ、最新の設備を備えた工場が建設されたので、この地域の工場は次々に閉鎖されることとなったのである。



もちろん、一部には再生に成功し、輝きを取り戻した都市もあるが、多くの年では、工業の撤退によって商業・サービス業も縮小、活気が失われつつある。



このような経済の衰退と冷帯に属するこの地域の気候から「フロスベルト」と呼ばれるようになった。



●大陸から離れたロンドンに世界最初の金融街が生まれた理由



ヨーロッパ大陸から隔てられたロンドンが著しく成長したのは、16世紀後半からイギリスが海洋国家として世界へ進出してゆき、その国の首都として活況を呈し、また国内第一のロンドン港が栄えた時期からである。



テムズ川はロンドンまで船が出入りするのに十分な水深をもっていたため、のちの貿易港としての条件を備えていた。



世界のイギリス化とともに、ロンドンでは人口集中が進み、1801年には世界初の100万都市となった。




その後も世界トップクラスの年であり続けるとともに、その大都市圏は国内の約20%に近い人口を集めるほどである。



●「大規模農業の国」であったロシアがなぜ農産物の輸入国になったのか?



計画経済により自主性が認められない集団経営は、農民の生産意欲を衰退させ、生産量の増加に結びつかないという問題が起きた、



また天候不順やt流通機構の未発達などの影響も受け、ついには農産物の輸入国となってしまったのである。





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