その家、雨の日も
安心して暮らせますか?
東京で家を買う前に知っておきたい、水害リスクとハザードマップの正しい見方
「駅から近い」「日当たりがいい」「間取りが理想的」。
気になる家を見つけたとき、まず目に入るのはそんな魅力かもしれません。
でも、もう一つ。晴れた日の内見だけでは気づきにくい、住まいの条件があります。
東京で家を探すなら、「洪水」「内水氾濫」「高潮」などの水害リスクも、暮らしやすさと一緒に確認したいポイントです。怖がるためではなく、納得して選ぶために。今回は最新の調査結果と、住所から無料で調べられる公的サービスを紹介します。
01|豪雨のあと、家探しの行動が変わった
2026年9月18日のLIFULL発表によると、8月13日の千葉県での豪雨前後で、同社サイトの物件詳細ページからハザードマップを閲覧したユーザー数が増えました。
棒の長さは最大値34.3%を基準に表示。比較対象:2026年8月7〜13日と8月14〜20日。対象はLIFULL HOME'Sの閲覧ユーザーであり、全購入希望者の割合ではありません。
この数字は「水害が増えた割合」ではなく、災害リスクを調べたユーザーの増加率です。物件選びの途中でハザードマップを確認するという行動が、注目されていることがわかります。
| 対象 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|
| 一都三県 | 115.2% | 119.5% |
| 千葉県内 | 130.8% | 134.3% |
100%は豪雨前の閲覧ユーザー数と同じ水準を意味します。2025年は同時期の前後期間との比較。物件詳細ページの閲覧ユーザー数に関するLIFULLの自社データです。
02|「川から遠い」は安心の証明にならない
水害というと、川があふれる場面を思い浮かべるかもしれません。しかし、短時間の大雨で雨水を排水しきれず、道路や住宅地に水がたまる内水氾濫もあります。沿岸部では高潮も考慮が必要です。
河川の水があふれる・堤防が決壊するなどによる浸水。
下水道や排水施設で雨水を処理しきれず、周囲に水がたまる現象。
台風などで海面が上昇し、沿岸の土地が浸水する現象。
同じ駅から徒歩10分圏内でも、土地の高さや周囲の道路状況は一様ではありません。駅名や区名だけではなく、物件の所在地で確認することが重要です。
03|数字でイメージする「想定浸水深」
東京都の浸水リスク検索サービスでは、住所から想定浸水深などを調べられます。下の図は深さのイメージをつかむための例示であり、特定地点の予測ではありません。
高さの相対比較を示す模式図。実際の浸水深の区分・色は参照する公的地図の凡例を優先してください。建物被害や避難可否の判定図ではありません。
深さだけでなく、浸水が続く時間・避難場所までの経路・建物の設備位置も検討しましょう。数字を確認したら「自分たちの暮らしにどう影響するか」を考えることが大切です。
04|住所から無料で調べる、かんたん3ステップ
区市町村が公表する最新のハザードマップや避難情報を確認する。掲載範囲やデータ更新時期もチェックする。
⚠ 地図上で色が付いていない場所も「被害が起きない」という意味ではありません。想定条件と情報の掲載範囲を確認しましょう。
05|新築も中古も。契約前に確認したい5項目
マンションでは上層階でも共用設備が影響を受ける場合があります。戸建てでは地盤や敷地の高低差、玄関・設備の高さも確認したいところです。
なお、2020年8月から、不動産取引の重要事項説明では、水防法に基づく水害ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明が必要になっています。国土交通省の案内も参考にしてください。
06|「危険か安全か」の二択にしない家選び
ハザードマップは、一定の条件を設定したシミュレーションです。想定区域に入っているからといって一律に購入を避けるべきとは限らず、区域外であっても被害が起こる可能性はあります。
大切なのは、土地の情報、建物の状態、家族の避難方法、予算や生活の便利さをセットで比べること。
「納得して選べる家」へ。
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※2026年10月時点の公開情報に基づきます。公開資料は更新される場合があります。グラフは出典データをもとにした独自の再構成です。