TOKYO REAL ESTATE REPORT 2026

マンションが高すぎる東京。
今、戸建てという選択肢。

2026年の住宅市場から考える
これからの住まいの選び方

「マンションを探していたはずなのに、
戸建てが気になり始めた。」

最近、住宅購入を検討している方のなかには、そんな変化を感じている方もいるのではないでしょうか。

駅に近いマンション。便利な生活。安心感のある管理体制。

理想の住まいを想像しながら物件サイトを開いてみると、予算を大きく超える価格が並んでいる。

「この金額を出すなら、もう少し広い家に住みたい」

「マンションだけで探さず、戸建ても見てみようかな」

そんな考えが浮かんでくるのも自然なことです。

実は2026年の首都圏住宅市場では、中古マンションと中古戸建てで異なる動きが見られています。

今回は最新データから、東京の住まい選びに起きている変化を読み解いていきます。

01 / MARKET TREND

2026年、住宅市場に起きている変化

日本不動産研究所の2026年上半期の分析によると、首都圏の中古戸建て住宅は成約戸数が増加しています。

首都圏・中古戸建て成約戸数

+5.6%

2026年上半期・前年同期比

成約戸数 11,268戸

一方、同期間の中古マンション成約戸数は24,438戸。前年同期とほぼ横ばいでした。

2026年上半期 中古マンション 中古戸建て
成約戸数 24,438戸 11,268戸
前年同期比 約−0.2% +5.6%

出典:日本不動産研究所(2026年10月5日公表)。マンションの増減率は成約戸数から計算した概算値。

この数字だけで、購入者がマンションから戸建てへ一斉に移ったとは言えません。

しかし、マンションの価格が購入希望者の予算と合いにくくなるなか、戸建てへの関心が広がっている可能性は十分に考えられます。

02 / PRICE CHECK

マンション価格に変化の兆し?

2026年8月の東日本レインズのデータでは、首都圏の中古マンション平均成約価格は5,129万円でした。

前年同月より2.8%下落し、成約件数も10.5%減少しています。

東京都区部の中古マンション成約㎡単価も、前年同月をわずかに下回りました。

ここで注意したいこと

平均価格が下がったからといって、希望するエリアのマンションがすべて値下がりしたわけではありません。取引された物件の地域・広さ・築年数によって平均価格は変化します。

また、戸建ても価格が安定しているとは限りません。

同じ2026年8月、東京都区部の中古戸建て平均成約価格は7,815万円で、前年同月比4.4%上昇しています。

「マンションが高いから戸建ては安い」と単純には考えず、同じ予算・エリア・広さで比較することが大切です。

03 / LIFESTYLE

戸建てを選ぶことで変わる、3つの暮らし

01 家族に合った広さ

子ども部屋、仕事用スペース、収納。ライフスタイルに合わせて必要な部屋数を考えられるのは戸建ての魅力の一つです。立地や価格によってはマンションより広い物件を選べることもあります。

02 駐車スペースや趣味の空間

敷地内駐車場や屋外スペースを確保できる住宅もあります。車を使う家族や、自宅で趣味を楽しみたい方にとって重要な条件になるでしょう。

03 長期的な住まいの活用

土地所有権付きの戸建てでは、土地も所有します。将来の売却や建て替えなどを考える際に、土地の条件が判断材料になります。ただし、建築規制や接道状況による制限には注意が必要です。

04 / COST COMPARISON

マンションと戸建て、維持費はどちらが安い?

購入価格だけで比較してしまうと、入居後の負担を見落とすことがあります。

項目 マンション 戸建て
管理費 通常あり 原則なし
修繕費 積立金を負担 自分で確保
駐車場 別料金の場合あり 敷地条件による
建物管理 共用部は管理組合 所有者が管理

戸建てでは管理費や修繕積立金が毎月請求されないことが一般的です。

その代わり、外壁塗装や屋根の修理、設備交換などに備えて、自分で資金を確保する必要があります。

住まい選びのポイント

毎月の住宅ローン返済だけでなく、税金・保険・修繕費まで含めた長期の住居費で比較しましょう。

05 / TOKYO HOME SEARCH

東京で後悔しない家探しの考え方

東京で住宅を探すとき、すべての希望を満たす物件に出会うのは簡単ではありません。

特に「駅近・広さ・築浅・予算」の4条件をすべて優先すると、候補は限られてしまいます。

まずは、家族にとって何が一番大切なのか考えてみましょう。

✓ 通勤や通学の利便性を優先したい

✓ 子ども部屋や収納を確保したい

✓ 将来の売却も意識したい

✓ 購入後の生活費に余裕を持ちたい

✓ 車を使いやすい家に住みたい

例えば、新宿区や渋谷区にこだわっていた方が、杉並区・練馬区・世田谷区なども含めて比較してみる。

それだけで、広さや価格、周辺環境に関する新しい発見があるかもしれません。

もちろん、どのエリアにも特徴があり、すべての物件が希望に合うわけではありません。

大切なのは、選択肢を増やしながら、譲れない条件を明確にしていくことです。

FINAL THOUGHT

マンションを諦めることは、
理想の暮らしを諦めることではない。

家の種類よりも大切なのは、
その家でどんな毎日を送りたいか。

住まい選びの正解は、
家族の数だけあるのかもしれません。

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参考資料

・日本不動産研究所(2026年10月5日公表)
・東日本レインズ・2026年市場動向
・不動産ニュース(2026年9月11日)

※本記事は公表統計に基づいた一般的な情報です。平均成約価格は個別物件の価格を示すものではありません。