
轆轤越しに 切り取られた風景
字義通りの胸の痛みは、吹く風に、そして祈りにあらがい
身体に渦巻いていた力線は、翳りの中に佇むようだ。
遠い昔の記憶、確たるもののない今という事象。
それが持続だと、言ってみることもまた可能性のひとつだろうか。
創り出すということ、さらにたなびくもの。
夢の中で視る。
透明な土、さらりと回転し、色を含まず、形象を現す、
何ものにも接続できず、静かで、優しげなもの
心無く、憂いのないもの
待つもの、あるいは期待無き空間
眠ること、それもまた遠く流れ去ることを意味した。
幼い頃、病院の待合室で夢見た感覚。震える肩。
時を経て、あらわに繰り返す希薄な日常。
それは、すでに、あの頃より決定され、必然として淡く現実化している。
窯場に平行に射し込む光線。炎の香り。
近づきつつある終章に、起源無きもの。
こともなげに、一人称の初夏は近づく。