青き月光 いつもと同じ風景、しかし見慣れない世界 青白い世界が現前した。 すべてが胎動し、そして時とともに綯い交ぜになった。 それでも月は青く、 過去と今がつづら折りに、こころを揺らす。 それは、不安と相似で、それ故に不自然な静寂をもたらした。 このまま、それに寄り添う。 見つかりうる唯一の静寂。 眼の問題でここしばらく希薄になっていた作陶世界へ 戻ってきた。 そして窯の扉を開けると湿度感のある黒い土肌も 戻ってきた。 新しく手に入れた、広葉樹の薪が功を奏したようだ。 銀の輝きも戻りつつあり、次の窯では必ず制御できそうな心地だ。