私はテニス出身なので、技術的なミスをとことん嫌う。
たまに、ミスしてもいいからチャレンジとかいうが、ミスはするなよと思ってしまう。
ミスしてはダメだと考えるのと、チャレンジができないのは全く別ものだと感じる。
適当にパスして、適当にトラップして、適当に抜きに行ってボール取られるプレーばかりで私は向上はないと感じる。
息子には、「ボールは命だから。ボールは絶対奪われちゃダメだよ。その上で点を取るために有効なプレーを選択しなきゃ。特に縦パスは入れたあと奪われたら一気に守勢にまわらなきゃだからね。簡単に奪われる味方にも話した方が良いよ。」
味方のパスがどうこうではない。例えば自分にパスが来た時に必ずドリブルを選択してすぐに奪われるプレーばかりするのであれば、それはまったく向上していかない。
わたしは常々同じペースやリズムでプレーをしてはいけないと言っている。
特に日本人はパウサと呼ばれる陣形を整えるためのリズムが作れないと感じる。
ボールが行ってこいのような形になってしまうのだ。
それではミスは生まれるし、ミスからばかり得点が生まれる。
分かりやすく説明するとスラダンの仙道がゲームメイクするような形だ。全体的に幅をとってサイドからサイドに相手の陣形をゆっくり動かさなければならない。
スペイン人はスポーツを特殊な形で捉えているのは事実だ。
それは他の欧州の国と体格的に比較して小柄というのもあるだろう。
それはゆっくりなペースに引き込むという事だ。
例えばサッカーでもバスケットボールでもテニスでも、スピードのあるプレーはフィジカル的な側面が強くなる。
足が早いとかスピードボールが打てる。当たりが強い等必ずフィジカル勝負になってしまうのだ。
このプレーリズムを落としたり早めたりするのは所謂緩急というものなのだが、こういった側面をコントロールしなくてはフィジカル勝負になってしまうのだ。
日本の小学生に「ゆっくりプレーしてごらん。」こんな教え方をする指導者はいないだろう。
だが、意外とやってみると分かるがゆっくりプレーすると相手の足も止める事ができる。
逆に早く動くと相手も早く動くのが分かる。
是非ゆっくりプレーするのを試して見てほしい。