スペイン対イタリアを見た。
面白いと感じただろうか?
恐らくあまり面白いと感じた人はいなかったのではないだろうか?
というのも今回はスペインはボールを保持する方法を用いた。
リーグ戦でとにかく決勝トーナメントに進出する為もある。代表戦ではしょうがないのかもしれないが、いかんせんつまらないのである。
これは前から言っているように、塩試合になりやすいからに他ならない。なぜなら守備的対守備的な闘いだからだ。
マンチェスターシティと中位チーム以下の闘いのように、一方のゴール前でポゼッションとカウンターの闘いを90分見ることになる。
じゃあ攻撃的とは何かというと、リヴァプールのようなショートカウンター重視の闘いになる。
後ろに広大なスペースを残すが、前線からも激しくプレスをする。
またはブライトンのように遅攻をしないで繋ぎながらリスクのあるビルドアップをする。
観客はヒヤヒヤ感とアグレッシブな展開にワクワクするのだが、こと勝敗に関してはマンチェスターシティのように遅攻を使い、たまに意表をつくようにハーランドのカウンターが発動するフィジカルゲーが強い。
だがつまらないのも確かだ。
マンチェスターシティ対レアルマドリードのCLがあんなに塩になるとは思わなかった。
そこで今後サッカーは興行的にどうなっていくかを予想したい。
①ゴールサイズの変更
②過度な痛がる行為による遅延はブルーカードにより数的不利になる
③秒数制限をつけたハーフライン突破
④選手が出たり入ったりできる。
この4つである。
サッカーは勝つ事を意識するのであればあらゆる失点リスクを排除する傾向にある。
ドイツやイタリアが強いのもゴールキーパーに優れた選手がいるからで、失点をしないだけで負けないのだから当然である。
だが得点が入らなすぎて、一進一退といった攻防にはなりにくい。
プレミアリーグがラリーガより面白いのもそういった傾向があるのは確かである。
スペインも徹底的に遅攻を使って失点を防ぐのだ。
ゴールキーパーの著しい成長が、全く試合が動かない可能性を秘めてしまう。
もちろん、ぽんぽんゴールが入るのもいかがなものだが、もはや今回のドンナルンマはまともな攻撃でゴールを割るのは不可能に見えた。
そこでゴールの大きさを少し変更するのだ。
恐らく昔のようにミドルシュートがより入るようになり、ゴール前でブロックを引くのがリスクでなければならない。
次に遅延行為だ。
まあこれもサッカーの一部なのだが、明らかに当たってないシーンで痛がるのは見ていてもしらけてしまう。
VARが素早くチェックして、後にそれが過度な痛がりだと判断すればブルーカードで数分間退場でいいだろう。
つまらない試合というのはどちらか一方がポゼッション、一方がカウンターでそれが90分永遠と続く時である。
ポゼッションなんてとんでもない。
それが美しいというのは虚言だ。
もちろんボールを保持するのは素晴らしいスキルではあるが、やはりゆっくりゆっくりハーフラインを越えたり戻ったりは本当にしらけてしまう。
攻撃パターンもほぼ同じなのだから、もはやリプレイのようになってしまうのも事実なのだ。
秒数制限でハーフラインを超えて早い展開を観客は望むようになるだろう。
交代の自由も今後変わっていくと感じる。もちろん人数制限や前半後半ごとに追加できる人数は変わるだろうが、とにかく一方がポゼッションが60%近くなると本当に塩試合になっていく。
局面を変える為に監督のところに一度戻って再度入るのも戦略性があって面白いし、フレッシュな選手が相手のボールを奪う為にアグレッシブにプレスをかける事も可能になるだろう。
と、ざっと今回のユーロで思った事を書いたが、要は過度なポゼッション思考はつまらない。という事だ。
バルサのサッカーは面白かったじゃないか!!
そうだろうか?
メッシやシャビ、イニエスタやネイマールの創造的なプレーが面白いだけであって試合展開はほぼハーフコートゲームであった。
さらに現代のように守備戦術も出来上がっていなかった為ポゼッションする側も多少の穴があったのだ。
カウンターが成功する可能性も大いにあり、それが面白かったのだ。
現代はカウンターを封じるプレスもほぼ同じで、もう確立されてしまっている。
まあこれは私の勝手な妄想だ。
サッカー界も変革の時がきてくれたらまたワクワクできるだろう。