私は常々ドリブルの相手のいない反復練習には否定的だ。








なぜこんな事を常に言うかと言うと、それこそが日本人が遅いと感じる理由であるからだ。




まずはこちらのハイライトを見てほしい。





40秒くらいのシーンで日本がカウンターを仕掛けるのだが、久保はボールのタッチが細かすぎるあまり相手に追いつかれているのだ。





2分くらいのシーンでも堂安のドリブルは本来であればもう少しタッチを大きくして相手を釣り出したいところだ。





そうやって相手にアクションをとらせるようにしなければならない。






いやいや、細かいドリブルの何がいけないんだ?素人は黙ってろ!!








もちろん、ゴール前やスペースのない場面ではそのようなドリブルが有効だが、細かすぎるのや余計なタッチは攻撃の停滞を生む。






では、ドリブルといえばブラジルだが、そんな彼らはどのようにしているだろうか?








まずは35秒くらいのシーンだが、明らかにボールタッチは大きいだろう。




ゴール前ではタッチを細かくしているがその前のスペースに運ぶドリブルは明らかに日本人にはない特徴だ。




相手もつられて前に出てきているのが分かる。



40秒くらいのシーンでも明らかに日本人よりボールのタッチが大きい。スピードも落ちないから相手も下がらざるを得ない。





取られない自信がなければこうはならない。






相手と対峙している1分10秒のシーンでも明らかにボールのタッチをわざと大きくしている。

というよりも相手が取れるか取れないか微妙なラインにボールを置いているのがわかる。

スピードも殺さずそのまま相手がアクションをとったら置き去りにできるのだ。





2:25のシーンでも日本人のようなドリブルではなく、スペースにボールを運ぶタッチが大きい。





つまりドリブルを線ではなく点で合わせているのだ。








ドリブルにも認知判断が重要な事を理解いただけただろうか?






細かいタッチが上手いのではないのだ。







さて、この映像を見てドリブル信奉の親御さんはどう考えるだろうか?

それでもクローズドトレーニングやコーディネーショントレーニングを続けるだろうか?