前回からの続き





二つ目はサッカーを見ること。






これは少し時間がかかる。

1年くらいはかかるだろう。






サッカーを90分一緒に見ていると、そもそもサッカーがどういうスポーツでどういう楽しみ方があるのか分かってくる。








やはり贔屓にしているチームの順位は気になるし、大事な試合をドキドキしながら迎える高揚感。









大事な選手が怪我をした時の絶望感。







主審の理不尽な判定による無力感。







逆転して勝利した時の達成感が味わえる。








そもそもサッカーを見るのが私は好きなので、趣味としても良いと感じるのだ。







サッカーを小さい頃から見ていると、そもそもサッカーというスポーツの理解度やドリブルとシュート、守備にどんな意味があるのかを理解する事ができる。







先日も息子はある疑問を私にぶつけてきた。






息子「ねぇ、マンCのウイングの仕掛ける位置はなんでいつも浅い位置なの?」





そうなのだ。

マンCのウイングは浅い位置で仕掛ける場合が多い。

もちろん、全てのシーンではないが、ペナルティエリアの角をとるような動きをするのだ。













そしてあまり自分から奥の深い位置には侵入しない。

仮に仕掛ける位置が深い場合はドリブルではなく味方を早々に使うのだ。



こういったグリーリッシュのシーンしかり





ドクのシーンしかりだ。






そしてこれが三笘薫だ











さらにこのシーン







三笘薫も素晴らしい選手だが、この2チームの何が違うか?






1つは選択肢をより多く持つ事。





例えばグリーリッシュやドク、ベルナルドシウバのように縦やカットインの両方を残して、さらにファーサイドへのクロス、インサイドハーフのポケット取り、ボールを一個ずらしてのシュートが残っている状態なのと、



三苫薫のように1対1の勝負のみ、または強いて言えばインサイドハーフのポケット侵入のみだとどちらが守りにくいだろうか?







同じようにドリブルの技術は優れたものを持っている選手達だが、使い方によって攻撃力が異なるのが分かるはずだ。




つまり、そのぐらい自分の武器をどう使っていくかは重要ということなのだ。






また、ペップはリスク管理を徹底している



例えばこの三苫薫が個で打開したシーンを見てみよう。










どうだろうか?

何か気づかないだろうか?





もしカウンターがあった場合、確実にサイドは手薄になっていて、中から外にカウンターをしやすいだろう。





また、相手陣内の深くに行くと言う事は相手のディフェンスラインも下げるが、同時に自分たちの陣形も前に押し上げなくてはならない。







この場合ハーフラインがオフサイドラインの可能性が高い分、最終ラインと前線が間延びしてしまうのだ。






ブライトンは一時期義務失点と揶揄されていたが、デゼルビが魅力的なサッカーをする反面、リスク管理に優れている監督ではないのだ。







もちろん、これを通して言いたいのはどっちが優れているとかではない。







どの場面でその武器を使うのか?






使ったら自分のチームのリスクはどうなるのか?






自分のチームはカウンターを受ける恐れはないのか?それを最小限にしているか?







こういった部分もサッカーの面白いところなのである。









息子は日頃からサッカーを見ているので、私と度々ディスカッションをする。







それが正解かどうかというよりも、サッカーは頭を使うと楽しいという事に気づくのだ。







ただただ仕掛ける。







とにかく早く攻撃する。






そうではない。スコアによっても闘い方は違うし、縦ポンが悪いわけでもない。








状況に応じてポジションを変えたり、仲間と話し合う事が良いと私は思う。









ちなみに、私の息子曰く息子は自分と似ている選手を現マンUのエリクセンと言っていた。








なかなか渋いと思うし、いっぱい見てないとそのチョイスは出てこんだろと笑った。







サッカーを見続けると変わっていくのは確かだ。

是非、みなさんのお子さんにもサッカーの楽しみ方を伝授してほしい。