はじめに言っておくが、全ての日本の指導者に当てはまる事ではない。








0か100かで考えないでほしい。







それと少し冷静になってほしい。









不思議に思わないだろうか?









例えばサッカーの指導者を見ると、一つの技術に固執している印象をうけるのだ。









例えば現代で言うとやはりドリブル塾などがあり、ドリブルに固執している印象がある。










しかし一度冷静になってほしい。









例えば野球でヒットを打つ事は大事だが、守備も同じくらい大事だろうし、投げる動作も同じくらい大事だろう。








選球眼も大事だし、クサイ球をカットするのも大事だと思うのだ。









また、走るだけではないベースランニングも必ず大事だと思うのだ。








もちろんバントも。









一つの技術に固執して、例えばバントができればヒットも打てるし守備も良くなるみたいには言わないだろう。







例えばテニスで言ったらフォアハンドだけまずは徹底的に基礎練するなんて事は言わない。









フォアハンドは大事なショットではあるが、例えば壁打ちを2時間まずフォアハンドだけでやりなさい。








なんて指導があったら技術云々よりもテニスそのものを嫌いになってしまうだろう。








バックハンドがありフォアハンドがあり、ボレーやサーブ、スマッシュやドロップなどの色々な技術があって初めてテニスをやっていると感じるのだ。










もし仮に小学生のうちはフォアハンドだけな。なんて言われたら半分は辞めるだろう。










そしてフォアハンドをやる事で他の技術が劇的に向上する事はない。









文字通りフォアハンドが上手くなるのだ。







サッカーにも色々な技術がある。









ドリブルはもちろんヘディングだって色々な種類がある。シュートもそうだしロングフィードもそうだ。








それは他のスポーツにも言えて、試合で起こる現象と人が全くいない状態の現象は違うのだ。









違いすぎると言って良いだろう。









それをなぜ一つの技術を頑なにおすのか分からない。








他の強豪国もやっているのだろうか?








もちろんアップや最初の10分程度はそういった人のいないトレーニングをやっているのを見たことはある。










しかし、日本のように何時間も永遠とやっているのも残念ながら見た事がないのだ。










私はドイツ人のコーチが日本の少年サッカーの試合を見て「このような試合だったらまだまだ安心ですね」と言っているのを聞いた。









つまりドイツ人から見て、やはり日本は違った方向に進んでいる事を意味している。









そして知り合いの子供がスペインのキャンプなどに行き、感想を聞くと目を輝かせてこう言うのだ。









「難しかったけど楽しかった!!」








日本と何が違うの?と聞くと









「うーん、同じ練習ばかりじゃないところ」









このような返答が返ってくるのだ。








これは複数人に聞いている。









1人や2人ではないのだ。









まず間違いなく楽しいという答えが返ってくるのだ。








もちろん、日本でも楽しいトレーニングをしているチームもあるだろう。









しかし、私が知る限りでは日本よりもヨーロッパや南米のコーチの方が楽しいという返答は多いと感じる。









また、シンクロナスと言う動画で岡崎慎司さんと佐伯さんと言うスペインのビジャレアルで指導を長年されている方の対談動画がある。


https://www.synchronous.jp/articles/-/489




この中で佐伯さんは日本の少年サッカーの大会を見て、「これがサッカーなのであれば、私はサッカー界を引退していいや。」こう述べられているのだ。








恐らく日本のサッカー界にどっぷり浸かっている方では分からない重い重い言葉だ。








もちろん、日本のサッカーチームでも本当にサッカーの素晴らしさや楽しさを教えているチームもあるだろう。









しかし、スペインで長年指導された方が日本の少年サッカーの大会を見てこれがサッカーなら辞めてもいい。









と言うのだ。







私はこの意見に深く賛同した。









というのも私も3年間だが、新しく少年サッカーチームを作った事があるのだ。









ここでは詳しく言わないが、他のチームの指導者によって場所を妨害され撤退を余儀なくしたのだ。









そういった事が罷り通る国。それが日本なのだ。









とにかく不思議なしきたりがこの日本のサッカー界では蔓延っている。









もちろん素晴らしいチームもいるのは分かっている。








しかしやはり不思議な練習が多いのも事実だ。










そこの妨害したチームは「子供が集まらない」と言っていた。

私のチームは早々に集まり、いつもゲーム中心でみんな笑っていた。








しかしそこのチームは2時間近くリフティングとコーンドリブルをするのだ。









ついにはそこのチームの子供がこっそりうちのチームの練習を観に来ていた。








「楽しそうでいいな。」








この言葉が強烈に脳裏に焼きついている。








まだまだ日本のサッカー界は不思議な事だらけだ。








なぜ100人も200人も部員を抱え、強豪チームの選手権の際は何周にもわたってスタンドに応援団の部員がいるのか。









彼らも選手ならやはり試合の機会を与えたほうが楽しいはずだ。









小学生、中学生、高校生とずっと補欠な国は他にあるのか?









サッカー協会は真剣に向き合ってほしい。