日本にも伊東純也や三苫薫、浅野や前田のような足の速い選手はいる。









ただ、アジアではともかくヨーロッパでぶっちぎるようなシーンを多く見るかと言うとそうでもないように感じるのだ。








ここに面白い記事がある。







浅野拓磨選手のインタビューだ。




https://newspicks.com/news/3003155/body/



浅野選手はまずこう述べている。




ドイツではなぜか、自分よりはるかに足の遅いDFを相手にしても、簡単には振り切れない





そして



ブンデスリーガでは単純なスピードが通用しません。






単純なスピードとはなんだろうか。






その答えをこう述べている。




トップスピードに乗ろうとする僕と並走するとき、こちらの選手たちは自分の身体を僕にぶつけながら走ろうとします。そうしてスピードを殺しながら走ろうとするため、相手がどんなに足の遅い選手でもなかなか振り切れず、トップスピードに乗らせてもらえない。
その感覚は、試合だけじゃなく練習でもあります。「なんでコイツに勝てないんだろう」と思うことがよくあるけれど、とにかく身体のぶつけ方と腕の使い方、スピードを殺してパワー勝負に持ち込む守備がうまい。その技術については「やっぱりすごい」と感じるし、日本では体感できないものだと思います。





つまり、体をぶつけてきたり手で引っ張ったりする技術に長けているのだ。






これはアルゼンチンの選手にも良く引用されているのを見る







そう考えると立派な技術なのだろう。









日本ではやはりフェアな習慣があり、必要以上に引っ張ったりしない傾向があるように感じる。








もちろん、そのクリーンさは国民性として誇るべきものである。









しかし、ことスポーツとなると話は変わってくる。









ただ中々難しい問題である。









なぜなら国民性というのは中々変えられないから国民性というのであり、それがこの日本という素晴らしい国でもあるからだ。









相手を敬い、決してズルをせず真剣勝負をする。










日本の美学とでも言うべきか。










高校野球がヤジだらけでも嫌だし、野球部が審判に抗議しまくるのもなんか嫌なのだ。










サッカーでは必要以上のファールをおかすチームは嫌われるし、罵り相手を煽る行為も日本では必要以上に嫌がられる。











ただ、ヨーロッパではそれが当たり前でなんなら技術なのではないかと私は思う。











もちろん、悪質なプレーを覚えろとかそういう話ではない。










肝心なプレー、キーとなる時間帯に少しだけズルくいてほしいとは思う。









それだけで勝ててた試合を落とさないかもしれない。










そんな事までして勝ちたくないと日本代表の選手が言えばそれまでなのだが、勝つとはそういう事なのだ。








戦略的なファールもそうだが、この浅野選手が言うようにもう少しディフェンスの仕方を覚えるべきだとは思う。









また、このしつこさというのはスペイン人にももちろん感じる。









アルゼンチン人にも感じるし、コロンビア人にも感じる。









抜かれても最後つま先で相手のボールをつつく。









相手は抜いたと思ったのに最後つつかれてボールを失うのだ。










このしつこさは勝利への執念とでも言うべきか。











サッカーはもとよりスポーツ全般に必要な要素だと感じる。