世界的にもトップオブトップのストライカーは少ない。
だが、日本は今までトップオブトップのストライカーを輩出したとはお世話にも言えないだろう。
なぜなのだろうか。
日本は守備よりも攻撃にロマンを感じるように思う。
例えばアルゼンチンでは強烈なスライディングでボールを刈り取ったりする際には観客から熱い声援が送られる。
これはスペインでもイタリアでもそうだ。
得点や攻撃と同じように、守備という芸術を評価する。
しかし、やはり日本はそんな攻撃が大好きなのにも関わらずストライカーが出てこないのだ。
私は、こうなのではないか?という持論をもっている。
日本の育成年代のシュートパターンが相手のミスによるものが多いというのと、個人技からの得点パターンが多いと言う事だ。
これはつまり大人のサッカーと少し遠さを感じるのだ。
特に欧州5大リーグの試合を見ていると、ワンタッチシュートでのゴールパターンが多い。
特にヘディングなんかは最重要項目のひとつで、欧州や南米の選手はヘディングのうまさがきわだっている。
日本代表戦なんか見ていると、ヘディングで得点した時に珍しいと感じてしまうほどだ。
小学生の試合を見るとまさにヘディングでのゴールはほとんどない、ましてやワンタッチで仲間からきたボールを合わせるシーンも少ないのだ。
そもそも、スペインと日本では試合の仕組みが違いすぎる。
まず、スペインではオフサイドラインが設定されている。だいたいボックス内に引かれているので、ディフェンス陣は下がらざるを得ないのだ。
つまり、パスを回していてもスペースを確保しやすく、ワンタッチでのシュートも幾分かやりやすいと感じる。
しかし、ディフェンスはかなり上手い。その分間合いを詰めるのは早いからワンタッチでシュートしないとゴールが取れないのだ。
かたや日本の場合、オフサイドラインは無い。
オフサイドラインがディフェンスラインと同じなので、正直スペースはかなり狭く感じる。
さらに土のコートなのでロングフィードもバウンド後に伸びすぎてしまいキーパーに取られる可能性が高いのだ。
また、ディフェンス面でもかなりお粗末なシーンが散見される。
基本的にディレイを選択するため、ジリジリと後退してしまい、ボックス内に侵入されてしまう。
そうなるとボールをもっととりに行けなくなるのでドリブルから突破されてシュートを簡単に打たれてしまう。
やはりディフェンスとキーパーの質は大分強豪国と違うように感じる。
日本では土のコートでバウンドが不規則な為、ディフェンスのミスもかなり多いのだ。
ワンタッチシュートを選択しなくてもディレイ守備の為トラップ後にシュートした方が確実だ。
だが、欧州ではそれでは遅い。
ここに面白い記事がある。
近所で偶然見かけたグラナダFCジュニアの練習は全に大人のそれだ
バルセロナのクバルシやヤマルなどを取り上げた記事だが、やはりスペインの育成に言及している。