W杯でアフリカ勢初のベスト4に入ったモロッコ代表。
私はこれは必然の結果だと感じる。
なぜならモロッコ代表の26人のうち14人はスペインやフランス、ベルギー、オランダで生まれ育てられたからだ。
つまり、育成によってW杯ベスト4を手にしたのだ。
ほとんどはモロッコで育てられたのではなく、強豪国で育成された。
私はつまりこれは、サッカー選手は育てる事ができるのを意味している。
競争力、メンタル、文化。
そういった全ての事を強豪国では育成される。
全く偶然ではないのだ。
では日本は育成力がないというのか?
アジアでは名実ともにNo.1ではないか!
日本はアジアではかつてないほどの地位を確立した。
しかし、それは本当に育成なのだろうか?
私は大多数の日本代表がヨーロッパに行きだしてから強くなったと感じる。
もちろん、全てをヨーロッパのおかげとは思わないが、Jリーグにそのままいて今の日本になるかと言えばならないだろう。
練習時間も他国とは比べ物にならないほどやっているだろう。
小学生から骨が変形するほど練習し、中学でも高校でも変わらない。
試合にほとんど出れない子も、メガホンをもって応援したあとにボールを蹴りに学校に戻るのだ。
育成力は日本にあるかと言えば、私は無いと感じる。
ただ、練習時間に耐えられる忍耐はある。
だからここまでこれただろう。
スペインやフランスの強豪国はあきらかに練習時間は少ない。
今現在で言うとその他にストリートサッカーをやっている子供の方が稀だ。
日本は練習時間でここまでやってきて、中田英寿さんなどの先人が開拓したヨーロッパで揉まれて強くなったと言えよう。
中堅国にも良い選手は1人や2人はいる。
どこにでもいるのだ。
ただ、それは育成の賜物ではない。
偶然の産物なのだ。
その選手の成功例は、残念ながら再現性がないのだ。
それが中堅国と強豪国の高い壁になる。
日本の指導者がJリーグに何人育てた。関東大学に何人育てた。などとマウント合戦をしているが、強豪国は違う。
チャンピオンズリーグに何人出場した。
ヨーロッパリーグに何人輩出した。
なのだ。
そもそも闘ってる場所が違いすぎるのだ。
日本国内でどうとかはW杯優勝を目指すなら話すべき内容ではないのだ。
その上で、未だにドリブルがーとかパスサッカーがーとか言うのであればやはり未来は変わらないのである。
サッカー協会が育成を本気で考えなければいけない。
W杯優勝を掲げておいて、ほどんど放置なのはいかがなものかと思う。