日本では利き足指導、両足指導と二元論のように語られる。
私なりに解釈した理論をテニスの経験という違った視点からしてみたいと思う。
実はテニスにはフォアハンド(利き手)バックハンド(否利き手)という2つのショットが存在する。
実はこの2つのショットは試合によって割合が違う。
それだけならまだしも、勝率まで違うのだ。
ちなみに、この記事では
選手は勝った試合でフォアハンドを57パーセント、バックハンドを43パーセント使用した。負けた試合ではフォアハンドを54パーセント、バックハンドを46パーセントとなり、フォアハンドの使用率が高いほど勝率が高い結果となった。
としている。
つまり、フォアハンド(利き手側)を多く使った方が良いのだ。
これはなぜかというと、利き手側の方がより強力なショットが打てて、尚且つ打てるショットの選択肢が多いからだろう。
テニスをやった事がある方なら分かると思うが、フォアハンドで打つ方がいろんな所に打てるのだ。
だが、左手が主導のバックハンドの割合を増やした方がフットワークを使わない分疲れないのだ。
ではなぜフォアハンド(利き手)を打った方が勝てるのにバックハンド(否利き手)ばかり打つのか?
実はわざわざしているのではなく、勝手になってしまうのだ。
実は幼少期にバックハンドをいっぱい打つような指導を受けていると、バックハンドを多く使用してしまうのだ。
これは無意識にやってしまうため、本人も気づいてはいない。
特にテニスではジュニア年代(小学生、中学生)でフォアハンドの重要性を説いている。
なぜなら、回りこみフォアが相手の脅威になるのを全員しっているからだ。
だが私のように中学生からテニスを始めた人間は、手っ取り早く上手くなるためにバックハンドを中心に教わるのだ。
そうすると勝てるようになる。
しかし、ある一定のラインからは何故か勝てなくなるのだ。
もちろん当時の私はそんな事は考えてもいなかったが、実は無意識にバックハンドを多く使用していたのだ。
バックハンドが得意になったかわりに、相手にとってはなんの変哲もないフットワークをサボったちょっと上手いやつ。になっていたのだ。
実はこれは無意識に行われている為。実際のところ気づくのは後になるのだ。
つまり、利き手というのはそれほど重要でそれを中心にフットワークを使わなくてはいけないのだ。
もちろん、相手はそれを分かっていてバックハンドにボールを送る。
しかし、そのボールでさえちょっと甘くなればぶったたくくらいのフォアハンドがあれば相手に常に脅威を与えるのだ。
あのフェデラーでさえほとんどがフォアで打っていた。
もちろん、だからサッカーもとは言えない。
しかし、幼少期に自分の得意な所を意識しないといけないとは思う。
これはテニスをやっていないとわからないだろうが、幼少期にやっていなかった事は実は大人になってもできないのだ。
恐らく、サッカーで言う所の利き足重視とはボールの置き所だと私は感じる。
つまり相手より早く反応する為に利き足側(すぐ反応できるように)におけるようにする事だと思うのだ。
決して左のパスやシュートができないと言う訳ではなく、相手と対峙した時のボールの微妙なとられない置き所の事を説いてると感じる。
それで言うならば利き足にもっていった方が良いだろう。
幼少期に無意識を作らなければと私は思う。
また、冨安も言うように、「左で蹴らなければいけない時は左で蹴ってたから特別練習してない」というように、特段練習は必要ないのかもしれない。
つまり緊急時や利き足にコントロールできなかった場合はそのまま否利き足で蹴れば良いのだ。
あとは普通に利き足にボールをコントロールして、相手に利き足でシュートさせてもらてなさそうだったら、空いてる味方を使えば良いのだ。
まあテニスが全てではないが、幼少期の育ち方でフォアハンドの比率は変わるのは確かだ。
だとすればサッカーも例外ではないだろう。