こうやって自分が思っている事を書いていると、満たされる感覚をもつ。







まさか一緒に働いている部下が、私がこんなにオタク気質で変態だとは思わないだろう。










前回はスプリントについて見解を述べたが、今回はパススピードについてである








なぜパススピードが遅いのか?









ちなみに実体験ではあるが、スペインや他の国にサッカーをしに行った子供に何が違ったかを聞くと、パススピードの違いはディフェンスのプレッシャーの速さの次に出てくる。









つまり、ここですでに答えが出てしまっているのだがディフェンスのプレッシャーが早く、奪いにくるのでパススピードを上げざるおえないのが現状だろう。








しかし、それでは面白くはないのでもう少し掘り下げてみようと思う。









逆に、パススピードを遅くしていい理由。メリットはなにか?








これを私は考えてみた。






1.仲間が取りやすい。追いつきやすい




2.パスが届くまで他の仲間が余裕をもってポジションをとれる










1についてはその通りなのだが、2についてはもはや無理矢理出してみたのでその限りではないだろう。









つまりほとんどメリットは1についてのことになるが、この1については日本ではよく聞かれる事ではないか。










「仲間が取りやすいパスを出せ」「パスは浮かせるな」である。








遠藤航がインタビューで「マッカなんかは、浮いたパスでも良いから早いのをくれと要求される。」と言っていた。







つまりリヴァプールのマクアリスター は自分が受けやすい事よりも違う事を優先している事が分かる。








日本人のサッカーは仲間にどのようなパスを送るかを重要視しているのである。










仲間が受けやすいというのは、実社会では優しさとして受け入れられ、日本社会には受け入れられる素養があるだろう。











つまり、日本人は文化的に敵よりも仲間に迷惑をかけないように育てられている事が分かる。











乾選手がベティスにいた頃に監督のインタビューを読んだ事がある。

「タカシはとても技術がある。素晴らしい。だが、ときより敵を見ていない事がある。自分一人でサッカーしている時がある。ボールを晒してしまうんだ。ボールは敵から守らなければいけない。」









この事からも、日本人は相手をあまり見ずにプレーしている事が伺える。










私はスペイン人の指導者がよくこのように言っているのを見る「相手を見てプレーしなさい」

そして日本人の指導者でこのように指導している人を見かける「仲間を見てプレーしなさい」











これは全くもって違う意図である。同じ種目をやっていて違う種目になるのである。








仲間を見るのは体操、シンクロ、フィギアスケート等団体やデュオで合わせる時である。












まさに日本が強い競技であるのもまた興味深い。