なぜだろうか。








私はいろいろなリーグのサッカーを見ているが、やはりJリーグは遅く感じている。








色々と言ってもスペインのプリメーラ・フェデラシオン(3部)まで見るので幅広く見ているつもりだ。









私はなぜそう感じるのだろうか?といった疑問を多く感じ、仮説を立てて一人で楽しむ性格なので

日常生活ではそんな人間だと悟られないように、ハツラツとした性格で日々過ごしている。









しかし、最近なにか私が感じている事とサッカーに従事している方や、お子さんがサッカーをしている方との物の見方が違う事に気付き、何かのヒントになればとブログを書く事にした。











本題のなぜ日本のサッカーは遅く感じるのかだが、遅く感じる要素を大きく2つに分けてみよう。





1.単純なスプリント能力


2.パススピード





これだけである。






なんなら大きく分ける必要もない。







それでは1について少し深掘りしてみたいと思う。

あまり難しくなるのも嫌なので、このスプリント能力についても端的に考えていこうと思う。




1.スプリントの練習を幼少期または育成年代でしていない


2.練習が長すぎる


3.プレスのかけ方が間違っている



この3つである





1について言うと、文字通りそのままなのだがそもそもスプリントの練習をしていないのである。





サッカーの技術練習が多く、週にスプリント練習をする事が幼少期からできないのである。







中学生の部活対抗リレーの際に、なぜか野球部と陸上部の一騎打ちになる事を不思議に思わなかっただろうか?







サッカー部も善戦する場合もある。

だが往々にして負けるのである。







運動能力と言ってしまえばその通りなのだが、私は筋瞬発を鍛えるトレーニングやスプリントに活かすトレーニングがされていないだけな気がするのである。








海外に行った選手がインタビューで「違うスポーツ」と皆口々に言うのは、そもそもそう言ったスプリントを向上させる練習をしてない為、そう感じるのではないかという仮説をたてた。









そして松木玖生選手もリヨンの練習についてのインタビューでこう言っている「スプリント能力に差がある」








つまり世界との差はまずスプリント能力にあると言える。

筋肉の質は間違いなく欧米人やアフリカ人の方が上であれば、スプリントの能力を向上させなければまず対等にならないと言う事だ。










もちろん、ペドリの言うように「僕は陸上の長距離が今の僕を作っている。短距離は挑戦したけど合わなかった」というように例外も存在するが、それとスプリント能力が必要無いというのは全く別である。









2.練習時間が長すぎるについてはサッカーとは全く関係ない野球から仮説を立ててみる。








イチローが引退後にある高校に訪問して野球を教えるという企画があった。ここでイチローは興味深い事を言っている「キャッチボールは全力でね」と「練習時間が長いとそれに合わせてしまう」である

言い方は若干違うが、概ねこのような事を言っていた。






つまりイチローは全力を出す事が大事だと説いているのだ。

スプリントとは文字通り全力で走る事なのだが、そもそも日本のサッカー少年は全力を出す練習が出来ていないのではないだろうか。







また、武井壮さんはこのようにYouTubeで言っている「俺たちは全力を出すトレーニングをさ、少ない回数でやるんだから。長い時間かけて。本数じゃないよ。」陸上の10種競技でチャンピオンになった人がこう言っているのである。










3.プレスのかけ方が間違っている。

ボール保持率が高いスペイン代表の試合を見た事があるだろうか?





私はスペイン代表の試合を見てそのあと日本代表の試合を見るとプレスのかけ方が全く違うのである。

違うというよりも、スペインは毎回同じで日本は違うのである。







ようするに日本はメンバーが変わるとそのメンバーによってプレスのかけ方がバラバラなのである。

これは共通したプレスのかけ方を幼少期に教わっていないからではないのか?と感じるのだ。










このプレスが闇雲であるが故に迷いが生じ、スプリントを実行できない。

もしくは、かけ方がバラバラであるが故に疲労が蓄積されているのではないか?







吉田マヤがオリンピックの際に興味深い事を言っていた「ボールを持てないと疲労が蓄積されてしまう」

この言葉はその通りなのだが、ではメキシコ代表は3位決定戦の時疲れが残っていたのだろうか?

他の国はほとんどターンオーバーしてなかったが?





ボールを持つ戦略で貫いているのは実はスペインぐらいで、ほとんどの国は持てて60%くらいだ。

他の国も自分たちと同じなのに、なぜそんな発言が出てくるのであろうか。








私は2014年のブラジルW杯でも同じように感じた。日本代表は明らかに疲れているのだ。

試合を通して疲れているように見えるのだ。

これは2023アジア杯でも同様であった。








前田選手は驚異的なスプリント能力で、あのような選手は他国ではいないだろう。

だが、ボールが取りきれないのだ。









ロシアワールドカップ前、ハリルホジッチ監督が解任された後に明確に変わった時があった。








それは親善試合のパラグアイ戦であった。

この時、乾選手と香川選手が出ていて明らかにプレスが効いているのが分かった。

相手がパスをする事を躊躇しているのが画面越しにも感じた。

その後の活躍は見ての通りだが、同時にプレスのかけ方が日本代表レベルでも共通した認識がない事を意味している。










「そんなのは監督のせいじゃないか!」






いや、プレスのかけ方を監督に聞いているようではもうすでに遅いという事だ。








つまり幼少期にプレスはいつかけたらボールを奪えるのかを学んでいない場合、大人の試合のリアルタイムではボールを奪えるかどうかは一か八かになってしまうという事。







そしてそれが疲労に繋がっていて、結果スプリントの速度があがらないのではないだろうか?









ジュニア年代でやみくもにプレスをかけるように監督が指示してないだろうか?

「全員で追え!!」「行け!早く行け!」等の抽象的な声掛けを耳にしないだろうか?

もしくは無言か…







小学生年代や中学生年代はそれでボールが取れてしまう。そのくらいレベルの差がある試合(10-0)とかが多いのも事実ではないだろうか。











次回はパススピードについて書きたい。