透子「う〜ん、美味しい!やっぱり串揚げは紅生姜に限るわね〜」
透子にお昼を誘われ、茉希は串揚げ店に向かった
揚げたて熱々の、紅生姜の串揚げを頬張りながら、ハフハフ…!と美味しそうに食べる
茉希はエビフライをソースにくぐらせる
茉希「姉ちゃん本当に紅生姜好きだね〜」
透子「だって美味しいんだもん。あ、もう無くなっちゃった。すいませーん、単品で2本追加で〜!」
紅生姜の串揚げが無くなり、店員にまた追加をする
茉希「も〜、そんな食べていたら太るよ?」
透子「なぁに言ってんの。体型気にして、好きなもの控えている方がストレスでしょ?それに私は太らない体質だから気にしないもん」
茉希「そうなの?うーわ、羨ましい」
透子「ウフフ、茉希も何食べる?奢るよ」
茉希「なんか上機嫌だね。何かあった?」
透子の様子を見て、茉希は気づいた
いつもよりウキウキしてるので、よく分かる
すると透子はさらににんまり〜とした笑顔になり、口を開く
透子「じ・つ・は!この度私篁透子、婚約が決まりました〜!」
茉希「!え、えええっ⁉︎」
まさかの発表に茉希は目を丸くさせる
なんと透子が、婚約を決めたのだ
その証拠に、透子が左手の薬指にはめている婚約指輪を見せる
キラリ…と小さいが、大きな存在を感じるような宝石が付いていた
茉希「おめでとう!姉ちゃんもゴールインか〜!」
透子「ウフフ、先週彼からプロポーズを受けてね!絶賛ラブラブ中〜!」
顔を赤くして、嬉しそうに話す透子
とても幸せそうだ
茉希は姉の婚約に心から喜ぶ
茉希「結婚式はいつなの?」
透子「3ヶ月後よ、もう結婚式の場所も決めたの!」
茉希「へぇ〜、どんなところ?」
透子「ステンドグラスが綺麗でね。あ、見学して来た写真もあるから見せるね」
と、透子はスマホの写真を茉希に見せる
シンプルで洗礼された清潔感ある教会
ステンドグラスは透明だが、背景に林の木々が映り、緑が良く映える
透子「彼もここが良いねって言って、即決だったの」
茉希「へぇ〜、すごい綺麗なところだね〜」
透子「それでね。来週の土曜日に、彼の家族と顔合わせをすることになったんだけど、茉希も来てくれる?」
茉希「え?」
家族で顔合わせと聞いて、若干茉希に緊張が走る
透子の彼氏とはまだ出会っていない、これが初対面となる
家族で顔合わせ、つまり彼氏の両親も来ると言うこと
もちろん将来の義兄になる、と言うことにはドキドキするが、それと同時に1つの不安もある
茉希「…大丈夫かな?なるべく気をつけるけど」
透子「え?」
茉希「だって…人間観察が趣味の変人だよ?彼氏さんとは初対面だけど、絶対変な目で見られるよ。変人な義妹なんて嫌だな〜って、引いたりしない?」
透子「も〜そんなことある訳ないじゃない!茉希は可愛い妹だよ?ちょっと人の気持ちに、敏感なだけ。彼もとても優しい人だから、仲良くなれると嬉しいな」
と、優しい笑顔で励ましてくる透子
茉希もつられて笑顔になる
茉希「…仲良くなれるかは、申し訳ないけど分からないよ?」
透子「もちろん無理にとは言わないよ。それは人それぞれだと思うからね」
茉希「ごめんね、気を遣わせちゃって」
透子「全然。こちらこそ、貴重な週末にごめんね。後で顔合わせの会場の場所送るね。結構綺麗なところだけど、ラフな格好で来ていいからね」
茉希「ありがとう、楽しみにしてるよ」
こうして透子と茉希のランチは終わり、茉希のアパートまで送ってくれると言うことで、アパートまで向かった
透子「じゃあ私は行くね。大学、大変なことになってると思うけど、気をつけてね?あ、ご飯ちゃんと食べるんだよ?また本に没頭して、食べないなんてダメだからね?」
茉希「はーい、こっちこそありがとうね」
そう言い、アパート前で別れる
部屋に入ると、床に散らばっている心理学の本に目を向ける
茉希「…痛いところをつかれたな…」
と言うのも、つい最近も本に夢中になって、食事を抜いたりしてることがあった
そこを指摘してくるあたり、「流石はお姉様」と言うところだ
その後すぐに、透子からメッセージと顔合わせの会場の地図が送られて来た
茉希がすぐに確認すると、外観は高級料亭みたいな雰囲気を漂わせる会場だった
茉希(これは…ラフな格好で良いのか?)
「ラフな格好で良い」と言われても、その雰囲気を崩すような服装はダメだ、TPOをわきまえなければ…
そう思った茉希は、午後を使って、ふさわしい服装となる服を探すことにした…