アゲハ特別編 ~新アゲハvs真アゲハ17~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



?『……ぁ…っ!はぁっ…!う、産まれたわ…!』

?『よくやった…!よくやったぞ…!』

天琉(…?誰かの声が…聞こえる…?)

男女の声が聞こえた
何故だか知らないが、それはとても優しい声だった
居心地が良く、心から安心する

?『かわいいっ…!私達の子供だわ…!』

?『あぁ…!俺達の天使だ…!かわいい天使だよ…っ!』

天琉(誰…なの?僕を…知って、るの…?)



天琉「……んっ…」

気が付くと、そこはテントの中だった
どうしてここにいるのか分からない
身体にかけられている毛布を剥がし、テントの扉であるジッパーを開ける

……ピカッ

天琉「っ…!まぶしっ…!」

眩しい光に青い空、緑の芝生に林…
ここはキャンプ場の様だ

隼人「あっ、起きたみたいだね」

天琉「!うわぁっ!」

突然覗き込んできたのは隼人だ
驚いた天琉は、テントの奥へと下がる

隼人「あ、ご、ごめんね…。急に驚いたよね?」

輝人「起きたって?随分昨日の夕方からぐっすりだったな」

天琉「わっ…!」

輝人もテントの中を覗き込む
手には淹れたてのコーヒーとパンがあった
朝食のようだ

ぐぅぅ~~……!

天琉「あっ…」

隼人「…良かったら食べる?」

天琉の腹の虫が鳴り、隼人は朝食を勧める
天琉が昨日輝人達に連れてかれて、眠っていたのか一晩経ったみたいだ
ここは愛知県では無く、途中の休憩として寄ったキャンプ場だ

天琉「パクパク……ッ!」

輝人「相当腹減ってるみたいだな」

隼人「昨日の夕方から眠っていたから、何も食べてないよね。これも食べる?」

天琉「う、うん…!」

隼人に勧められたパンも口に運ぶ
様子を見るに、昨日襲ってきた人物とは思えない

隼人(…昨日のは結局、なんだったんだろうね?)

輝人(恐らく、こいつの中に“何か”がいるんだろうな。それを調べるために、名古屋へ行く)

天琉が食事に夢中になってる間、隼人と輝人はコソコソと話す
天琉から警戒してる感じはない

ゴクッ

天琉「……うっ!にがぁい…(|||´Д`」

コーヒーを飲むと、苦い顔をして吐き出す
それが面白かったのか、隼人は笑い出す

隼人「アハハハ!大丈夫?こっち飲む?」

と、牛乳を渡し、天琉は口直しに飲み込む

輝人「この苦味が分からないとはな」

天琉「…ふぅ…ご馳走さまです」

食べ終わった天琉は、落ち着いた顔をする
それと同時に輝人のスマホに電話が鳴る
輝人は対応するため、その場を離れる
その間に、隼人と天琉は話す

隼人「……君、昨日の事覚えてないかな?」

天琉「え?何か……」

隼人に言われ、天琉は昨日の事を思い出そうとする
だが急に、頭が痛くなる

天琉「うっ…!」

隼人「ん?どうしたの?」

天琉「あ、頭が…!」

隼人「あっ、ごめんね。無理に言わなくて良いよ?」

輝人「おい、隼人なにした?」

電話が終わった輝人は、その場に戻る
天琉の様子を見て、隼人が何かしたのか聞く

天琉「っ……ごめんなさい……」

輝人「いや、謝らなくても……」

天琉「ごめんなさい…!迷惑かけて、ごめんなさい…!」

安心したと思ったら、今度は震えだした
涙声になり、涙も流れる

隼人「あぁっ、泣かないで?僕が悪かったんだ!……えっと…!」

輝人「落ち着け、誰も迷惑なんて思ってねぇよ。むしろこっちが悪かったよ」

輝人はそう言い、天琉の背中に触れる
さすさす…と背中を撫でる

天琉「…!」

輝人「福島からここに連れてきて悪いな。突然でビックリしたろ?見知らぬ場所に知らない人物だと、不安だよな?」

天琉「…う、うん…」

輝人「挨拶がまだだったな。俺は斑目輝人、輝人で良いよ。こっち隼人」

隼人「駒場隼人だよ。隼人で良いからね?名前…言える?」

天琉「!僕は……」

タテハ達の前では、名前を言うのに戸惑った
だが今度は

天琉「…た、天琉…。天琉って言います」

タテハからもらった名前を、はっきりと言えた

輝人「よし、じゃあ天琉。お前を連れてきたのは、これから名古屋ってところに行くためだ。そこで、ちょっとやらないと行けないことがある」

天琉「やらなきゃ…行けないこと?」

輝人「まだ移動するけど…付いてこれるか?」