アゲハ特別編 〜新アゲハvs新アゲハ16〜 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



愛知県 名古屋市
夜20時

栗栖「…お疲れ様です。店長」

若王子「どーも、栗栖さん。ご指名ありがとう」

栄区のホストクラブ『SSR』
今夜も盛り上がってる中、斑目探偵事務所の栗栖千翔也は、店長の若王子夕姫に情報を貰いに来ていた
輝人が名古屋を離れて2ヶ月が経とうとしている
この生活には少しずつ慣れてきた

若王子「斑目さんが出て行って2ヶ月かぁ…挨拶ぐらいしてくれたら良かったのに」

栗栖「すみません。あれからは…連絡取れないんです。多分、悪い連中に気付かれないようにかと思いますが」

若王子「心配しなくても、ここ最近名古屋の出入りはないみたいだよ?半グレは…まぁ新しいのが出来たりして?」

輝人が名古屋を出て行ったのは、斑目探偵事務所を、「財団エンド」に狙われないためだ
そのために自分が囮として動いたのだ

栗栖「うちも半グレ関係には気をつけますよ。またここが襲われた時は言ってください」

若王子「あぁ、炎(イェン)くんだっけ?彼のおかげで、あれから半グレ達が彷徨かなくなったね。助かるよ」

栗栖「ところで…今回きたのは、“レクリフ・メンタルクリニック”って言う精神科医の事で情報提供を」

栗栖が仕事の顔になる
ここに来たのは、最近問題となっている「レクリフ・メンタルクリニック」についてだ

斑目探偵事務所にも、実際依頼が来た
とある家族から、息子が務めていたブラック企業を調べてほしいと依頼だったが、調べているうちに「レクリフ・メンタルクリニック」にたどり着いた
その息子が死ぬ前に「レクリフ・メンタルクリニック」に通っていたのだが、それはただの精神科医ではないと分かり、栗栖は若王子に情報を求めた

若王子「レクリフ…この精神科医について、情報はあるよ」

栗栖「本当ですか?」

若王子「うちのお姫様(客)達の中に、そのクリニックに通っている人が前にいたんだよ。僕らの店にやってくるために、お金に困っていて精神を病んだってことで」

栗栖「病んでいたのにホスト?…ストレス発散とか?」

若王子「気にいるホストに貢いで、自分を認めてもらいたいとかね。まぁ正直、僕らのためとはいえ、無理して貢いでほしくないし、身を滅ぼすなんてしてほしくないけどね。それで、そのお姫様は、他のお姫様にNo. 1を奪われたくないって思いで、無理にシャンパンタワーや高い酒を頼んだりして…。結果的に立ち上がれないくらい酔って、マズい状態になって、それが親にバレてホスト通いを止めたみたいだよ?」

栗栖「うわぁ…そんなことが?」

若王子「うん…。その後で分かったんだけど、他のお姫様と多少揉め事もあったみたいでね。それで聞いて見たら、そのメンタルクリニックに通っていたのが分かったって訳」

栗栖「なるほど。ホストクラブで癒しを求めたり、好きなホストを独り占めしたいと思ったり、その多額のお金を支払うために働いたり…色々ありますね」

若王子「今回の姫の場合、No.1を独り占めしたい独占欲とお金の厳しさが混ざって、体調を崩して…。でも様子が少し変だったんだよね。ヤンデレって言うのかな?前はそんなじゃなかったけど」

栗栖「メンタルクリニックに通ってから、おかしくなったって」

若王子「聞いた話だと、変な実験をやってるとか」

栗栖「実験?」

若王子「人をどれだけ地獄に叩き落とせば、攻撃的になるのかって…」

栗栖「攻撃的に…?」

若王子からの話を聞いて、栗栖はゾクッとなった
精神科医は気分の落ち込みや激しい不安などの心の不調を治すためにあるものだが、その精神科医が患者を「攻撃的」にさせるなんて聞いたことがない
そもそも「実験」なんて行うはずがない

数分後、栗栖は斑目探偵事務所に帰って来た
若王子から聞いた話を、皆に伝えた

航平「そんなことが…⁉︎」

カンナ「やっぱりただのクリニックではないみたいですね」

話を聞いた佐伯航平と森久保カンナは驚きのあまり、表情を隠さずにいた
同じく調べていた四十住始とゆにの兄妹も手をあげる

始「他にもメンタルクリニックに通っている患者の関係者から話を聞いたんですけど、あんまり評判はよくないですね。あのクリニックに通い出してから、息子が変わってしまったとか」

ゆに「彼氏に捨てられたショックを治すために通っていた人もいたけど、最近暴力を振るようになって、もしかしたらDV女だったのかも〜、って話も聞いたんですケド!」

彩耶華「そのクリニックに通うと、皆さん性格が変わってしまうみたいですわね」

同じく調べていた財前彩耶華も発言する
レクリフ・メンタルクリニックのことがますます怪しくなって来た
このまま放っておけば、良くないことが起きるかもしれない

茜「栗栖様、どうします?」

栗栖「そうだね…。潜入捜査、は止めよう。何が起きるかわからないし、攻撃的になると聞いて、下手な行動も出来ないよ」

日奈子「輝人だったらどうするか、だなぁ…」

茜「日奈子様、斑目様なしでも頑張りましょう。そう決めたではありませんか」

輝人の名前を思わず出してしまい、茜ヶ久保まゆに注意されてしまう
だが今回はそう簡単には調べられない
すると栗栖のスマホが鳴る

栗栖「はい、もしも…あ、なんだ炎か」

彩耶華「炎先輩?」

それは、龍 炎(ロン イェン)からだ

栗栖「うん、うん…え⁉︎なんだって⁉︎」

炎からの電話に、栗栖は反応する

日奈子「ど、どうしたんですか?」

栗栖「…今、福島県のアゲハ族から聞いたんだけど、輝人がこっちに帰ってくるって…!」

日奈子「え?」

全員「「「「えええええっ⁉︎」」」」