鮭川「……うーん、これは一体どういう事だ?」
翌日、サーカステント内で新たな証拠が見つかった
大槻を殺したトリックも、裏口も見つけることが出来た
血痕もあったことで、夜神が犯人だと分かったのだが、夜神の姿はない
姫愛「まさか団長が犯人だったなんて…」
輪島「恐ろしい奴もいたもんだな…」
鮭川「夜神は指名手配として我々が責任もって探しますのでご安心を!」
と、鮭川は言っているが、1つ気になることがあった
敦賀「朝起きたら隼人くんもいなくなってるし…。吉良さんもいないし」
朝目を覚ましたら、隼人の姿がなかった
輝人の姿もだ
鉢呂「……きっと、自分の新しい道へと進んだと思いますよ。前に駒場団長から話を聞いていたでしょう」
前から隼人が辞めた時の後押しをしてほしいと、友隆に頼まれた
それで隼人が旅立つ時を、黙って受け入れようとしたのだ
鮭川「では、我々はこれで…」
鮭川はそう言って、その場を立ち去る
パトカーに乗る前に、スマホを取り出し、どこかに電話をする
鮭川「……もしもし、お疲れ様です。まさかと思いましたが、やっぱり貴方の息子さんでした。名刺を見せてくれた時は、信じられなかったですが…。え?あぁ、もう札幌から出たと思いますよ」
と、鮭川は優しい笑みを浮かべる
その電話の相手は…
ツバサ『そう、なら安心だわ。全く、他所へ行ってまで迷惑をかけるなんて。狙われてる身だってこと、自覚してほしいわ』
輝人の母親の、ツバサだった
そう、鮭川は味方だったのだ
ーアゲハ族 北海道警察札幌署 警部
鮭川 熊五郎(38)ー
鮭川「しかし初めて見ましたが、変わった奴ですね。面白い奴ですが、ツバサさんに似てないですし…あ、すいません」
ツバサ『良いのよ、あの子は父親似だからね。ご報告ありがとう』
鮭川「いいえ、お疲れ様です」
だから鮭川は輝人と共に調査をしたのだ
鮭川(…どこまで行ったかな、あいつ。“財団エンド”に狙われてなきゃ良いが…)
隼人「……ふぅ~、満腹満腹!」
その頃、札幌市から離れた場所に輝人と隼人はいた
立ち寄ったジンギスカンの店で、昼食を取っていた
隼人はジンギスカンを食べたことで、痩せていた身体も元に戻った
輝人「本当に食い物食べれば元に戻るんだな。にしても食い過ぎだけど」
隼人「うん、普段よりたくさん食べれたかも」
輝人「そっか…」
輝人のハーレーダビッドソンの修理も終わり、安心して札幌を出ようと考えていたが、そこにまさか、隼人も共に付いていくことになった
隼人もバイクの免許を持っていて、自分の荷物を持ってきていた
輝人「話は聞いたが…お前、俺に付いていくって?じいさんがどうして俺なんかを選んだか分からねぇな。俺1人で良いんだけど?俺と一緒にいたら、それこそ大変な目に遭うぞ?」
隼人「そうだね」
輝人「随分ハッキリ言うな」
隼人「だって“吉良さん”は、何も話してくれなかったし。でも“輝人さん”の方が、よっぽど面白そうだからね」
輝人「……本当に変わった奴だな。けど、安心したよ。復讐するのかと思っていたが、殺人に手を汚さなかったな」
隼人「ちゃんと罪を償って欲しかったし…輝人さんが全部片付けちゃったから、もういいよ」
輝人「もう行くか?…あまり長居出来そうにないし」
隼人「ねぇ、移動中に色んな事教えてよ。僕、輝人さんのこともっと知りたい」
輝人「全部理解するまで、お前の頭の容量がパンクしなければ良いけど」
隼人「ひっど!」
輝人「あと時間空いたら、お前に稽古つけるからな。次はネクロが現れても戦える様に仕込んでやる」
隼人「え?俺も戦うの?」
輝人「俺だって休み欲しいわ」
隼人「…毎日旅してるくせに」
お互い話しながら、2人はバイクを走らせる
次の目的地なんてない
2人の旅が、スタートする…
~番外編
仮面(マスカレード)
サーカス殺人事件~
完