帝「貴様っ…!まだ懲りずに立ち上がると言うのか…!?」
黒く焼かれたと思っていたのに、炎がまさかの復活で、帝はワナワナ…!と震え出す
またさらに九頭龍のオーラが大きくなる
炎「…日奈子、今度こそ離れてろ。あの馬鹿兄貴と、蹴りつけてくる」
日奈子「炎さん…怪我とか大丈夫?」
炎「お前のおかげで元気100%だ」
そう言う炎の身体を見ると、星屑のような綺麗な光が傷口を塞ぐ
帝によって切り裂かれた大きな傷が、閉じていく
帝「…!」
炎「行け」
日奈子「…はい!」
素直に返事をした日奈子はまた、離れた場所に避難する
炎は傷口が塞がれた事を確認すると、上着を脱ぎ捨てる
帝「っ…!怪我を治したからと言って、いい気になるなよ!」
そう言い帝は再び炎に飛びかかる
復活した炎も帝に立ち向かう
帝「ハァッ!」
炎「フンッ!」
バチィィイッ!
白い光と黒い光がぶつかり合い、激しい戦闘に持ち込まれる
お互いの中国剣と七星剣がぶつかり、火花が散る
刃もお互いの身体に刻まれ、血飛沫が飛ぶ
帝「フンッ…!いつまでも続くと思うな!」
帝は七星剣だけでなく、九頭龍の頭を動かす
炎にまた卑怯な技を仕掛けるつもりだ
炎「俺だって、同じ技を何回も喰らったりしない!」
炎は中国剣を大きく振り上げ、九頭龍の9つの頭を斬りつける
9つの頭は斬られたことで消滅する
炎「獣人術 “龍(ドラゴン)”型 龍ノ牙(ドラゴンファング)!」
帝「!」
それだけで終わらず、炎は中国剣を交互に出して何回も突き出す
それは無数の牙、龍の牙をイメージする程の鋭さだ
帝「ぐぅっ!」
七星剣でなるべく防ごうとするも、力と速さがあるため、防ぎきれない
だが帝もやられっぱなしではない
帝「“九頭龍拳”!」
炎「!」
帝が黒い拳を作り、炎の腹を捉える
だが、それは炎の中国剣で防がれた
…バリィンッ!バリィンッ!
炎「!」
帝「!」
その時、お互いの刃が割れた
七星剣は真っ二つに割れるように、中国剣は粉々だ
炎「…やっぱこれか」
帝「あぁ…これしかないな」
お互いの剣が使えなくなったとなると、2人はそれぞれの剣を捨てた
残るのは己の肉体だけだ
むしろこっちの方が、“龍の一族”にピッタリだ
炎「オラァッ!」
帝「ふんんっ!」
今度はお互いの拳をぶつけ合う
“龍(ドラゴン)”と九頭龍の力を借り、お互いの顔面や胸などに拳が入る
帝「このっ!」
途中で足技を挟み、脇腹や太ももにもダメージを入れる
時にはまともに受けずに避けたり、姿勢を低くして脚払いをするなど、両者一歩も引かない
帝「こいつ…っ!」
九頭龍の力をまた大きくさせ、黒い拳を向ける
だが対照的に炎は姿勢を低くすると、帝の足元に潜り込んだ
と思えば帝の背中に入り、帝の首根っこを掴み、高く飛び上がる
帝「なっ!?」
炎「獣人術 “龍(ドラゴン)”型 龍ノ竜巻(ドラゴンストーム)!」
高く飛び上がったところから、地面に叩き落とすように投げつける
それは回転が付き、帝は頭から落ちていく
帝「ぬぅぅうっ…!」
ドガァァンッ!と大きな音がし、土ぼこりが立つ
頭を衝突させたように見えた
炎も地面に着地をし、帝の様子を見ようとする
帝「がぁぁあっ!」
炎「!」
様子を見ようと覗いた瞬間、帝の手が延び、炎の首に掴みかかる
鋭い爪を立てて、炎の喉元に食い込んだ
炎「ぐぅっ…!?」
帝「てめぇ…!調子に乗るのもいい加減にしろよ!」
その背後からは九頭龍の9つの頭が出てくる
口からまた紫色の光が出てきた
“九頭龍波”だ
今度はゼロ距離のため、炎は逃げられない
帝「死ねぇ!炎!」
炎「…誰がっ!」
ズバァッ!
帝「!?」
炎を掴む帝の腕を何かが切り裂いた
それは、七星剣の刃の方だった
2人が立っている場所は、丁度帝が七星剣を捨てたところだった
炎が咄嗟に刃の部分を拾い、帝の腕を切り上げたのだ
炎「っ!ゲホッ!」
帝「ぐぅぅっ!お、俺の腕がぁぁっ…!」
炎を掴んでいた腕が斬られ、ボタボタと血が流れる
“九頭龍波”を打つどころでは無くなった
炎「…これに助けられるとはな、フンッ」
そう言い、炎は七星剣の刃を投げつける
元々これは最低な父である王静のものだ
帝「き、さまぁぁ~~…っ!」
炎「決着着けんぞ、バカ兄貴」