帝「…貴様が手に入れなければ、今頃は俺が手に入れたものをっ…!」
帝の背中から、九頭龍のオーラが大きくなった
9つの頭が、炎に襲いかかる
炎「チィッ!」
炎は避けるが、それでも9つの頭はまだ追ってくる
しつこいと思った炎は、技で蹴散らそうとした
炎「獣人術 “龍(ドラゴン)”型 龍ノ…」
帝「同じものは喰らわん!」
と、炎の目の前で9つの頭が地面に潜り込んだ
その直後、炎の足元から9つの頭の1つが飛び出してきた
炎「ぐはぁっ!」
残りの8つの頭も現れ、炎の全身にぶつかる
日奈子「炎さんっ!」
炎「ぐぅっ!」
大きな頭を9つもぶつけられ、炎は倒れる
帝「こんなものでは終わらせないぞ!」
今度は帝自身が、七星剣を持って飛び出してきた
七星剣からは、黒い龍のマークが浮かび上がり、刃が怪しく光る
炎「っ!」
ドォンッ!と帝が刃を向けて来たが、それは地面を貫いた
炎はすぐ避けたのだ
帝「ハァッ!」
炎「っ!」
また迫ってきた帝に対し、炎は中国剣を向ける
ガキィンッ!と刃同士がぶつかり合い、火花が散る
キィンッ!キィンッ!キィンッ!と、激しい戦闘に持ち込まれる
帝「フンッ」
だが帝は、九頭龍のオーラをまた炎に向けた
今度は炎の背中を狙う
炎「!このっ…!」
すぐ炎は気付いて、脚を伸ばすが、九頭龍が消えた
その隙に帝は七星剣を振り下ろした
ズバァアッ!
炎「っ!ぐわぁぁあーーーーっ!」
炎が余所見をしてしまったことで、炎の肩から反対の腰にかけて斜めの傷が入ってしまった
すぐに血が流れ出す
日奈子「炎さんっ!」
炎「げほっ…!」
帝「どうした?まだ終わってないぞ!」
帝はまた七星剣を振り上げ、今度は炎の首を狙う
それを知った炎はすぐ中国剣で受け止め、それと同時に技を放つ
炎「獣人術 “龍(ドラゴン)”型 龍ノ角(ドラゴンホーン)!」
それは発けいだが、“龍(ドラゴン)”を発動している今はより強い
帝に当たり、吹き飛ばされる
帝「ぬぅっ!」
だがその技はあまり強すぎるため、炎も踏ん張らなければならない
炎も同時に吹き飛ばされた
炎「ぐぅっ…!」
日奈子「炎さんっ…!」
木陰で避難している日奈子だが、炎の様子を黙って見ていられない
炎の身体は、誰がどう見ても重傷だ
それでも、炎は立ち上がって戦おうとする
炎「ハァッ…!ハァッ…!」
帝「…ほぉ、まだやると言うのか?」
反対に吹き飛ばされた帝は、まだ体力が残っている
七星剣を向けて近付いてくる
炎「っ…!」
帝「だが、そうはさせない」
九頭龍のオーラを出し、九頭龍の9つの頭が口を開く
すると9つの口から、黒と紫色の光が灯った
帝「“九頭龍波” 」
炎「!」
ピカッ!
ドオォォォォォンッ!
日奈子「きゃっ…!」
それは、大きな光の衝撃波だった
9つの頭から放たれた光が、炎に当たり、大きな爆発が起きる
日奈子「…!い、炎さっ…!」
パチパチ…!と燃えるような音がし、煙が上がる
焦げた匂いもする
煙が消えると、その光景が現れる
帝「……“龍(ドラゴン)”も、大したことなかったな」
日奈子「ひっ…!」
それは、言葉を失う程の光景だった
煙が消え、そこにあったのは…
黒く焼かれ、倒れた炎だった
日奈子「いっ……炎さぁぁぁぁんっ!」