真アゲハ ~第121話 シニスターパイレーツ3~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



笑太郎「あ~らら、こりゃ随分リフォームしてくれたな」

その頃、元『CASINO Shachihoko』があったところに、徳川と一二三はいた
1度は手放してしまったが、その間に変わり果てた自分の店に驚く

一二三「クロノスの奴はとんでもないことをしてくれましたね。カジノの趣も無くなりました」

笑太郎「そこまででかくは無かったが…アジトに使っていたにしては、テーマパークみたいだな。きっと長続きしないだろうが」

徳川達が使ってない間は、クロノス達がアジト代わりに使っていたが、わざわざ天井や壁も、すべてリフォームをしたみたいだ
もう持ち主もいないのに、どうするつもりなのだろう?
それは徳川にとっては関係ない話になってしまった

笑太郎「もうこの名古屋とはおさらばだ。この場所も…色んな事があったな」

ここで様々な思い出があった事を思い出す
カジノを経営していたが、その裏で『REBORN』を密売していた
意図的にネクロを生み出していたが、それは祖父の十兵衛を救うためでもあった
祖父はもういないため、その必要も無くなった

一二三「そうですね。十兵衛様もきっと、許してくださるでしょう」

笑太郎「まぁ俺様に任せてくれたんだし、“好きなようにして良い”と言ってくれるだろうな」

一二三「徳川様、もうお済みになりましたか?」

笑太郎「あぁ、警察に見つかる前に寄れて良かったよ」

今は『REBORN』を裏で売りさばいていた“アルルカン”として指名手配されている
もうすぐこの名古屋を出る

一二三「しかし、乃亜もらんるも2人して今度は付いていくなんて言い出すとは…」

笑太郎「いいじゃないか、かわいい奴らだ」

一二三「乃亜はともかく、らんるは退学申請をしたとかで…全く、折角花巻女子学園に入ったと言うのに、卒業まで待っていられないのか?」

笑太郎「乃亜も同じことを言っていた。流石俺様の女だよ、目に入れても痛くねぇ」

一二三「はぁ…徳川様、少しらんるを甘やかし過ぎでは?」

?「へぇ~、知らない間に模様替えでもしたの?」

笑太郎「!」

その時、後ろから声が響く
そこには予想外な人物がいた

アサギ「でも随分趣味の悪い内装だね」

笑太郎「うーわ、出たよ。“お兄様”」

それは、輝人の兄の斑目アサギだった
面識はあるため、徳川は警戒する

アサギ「久し振りだね~、まさか帰ってきてるとは思ってなかったけど」

笑太郎「なんでてめぇがここに?」

アサギ「いやね、ちょっと取引したいと思ってさ」

一二三「取引?」

一二三は徳川の前に出て、アサギから守るように手を伸ばす

アサギ「ちょっとちょっと、俺は今日喧嘩をしに来た訳じゃないよ?言ったじゃん、取引だって」

笑太郎「お前の取引なんて死んでもごめんだな。うちから“REBORN”を勝手に盗みやがって」

アサギ「そんな怒んないで?それに見合う代金として、良いかなって思ったんだけど」

一二三「見合う代金?…バカにしないでいただきたいですね」

アサギ「あらら、とっても好条件なんだけど…いいの?」

笑太郎「……話だけは聞いてやる」

警戒しながらも、アサギの取引とやらを聞いてみることにした

アサギ「…先に言っておくけどさ、これは“アルルカン”に話す内容でもあるんだけど」

笑太郎「何?」

アサギ「俺の仲間にならない?」

笑太郎「…はぁ?」

アサギの口からとんでもない言葉が出てきた
一瞬?マークを浮かばせる

一二三「仲間?」

アサギ「そっ、俺の仲間!今絶賛募集中なんだよね。どんな犯罪者だろうと、ネクロだろうと大歓迎だよ」

笑太郎「お前と仲間ぁ?アッハハハ!w」

突然徳川が大きく口を開けて、笑いだした
それにつられ、一二三も口元を手で隠して笑い出す

アサギ「…そんなに変?」

笑太郎「あぁ!おっかしいね!お前が仲間を募集?それで俺様に声をかけたって!?アハハハハ!冗談よしてくれよ!w」

一二三「くっ…フフフフ!ダメですよ徳川様…!笑ってしまっては…プッフフ…!w」

笑太郎「おいおい!そういう一二三だって笑ってるじゃねぇか!w」

アサギ「…」

笑太郎「アハハハハ!そもそも、お前と手を組んで、なんのメリットがある?お前そんな感じで友達作ってんのか?だとしたらお前ボッチ確定なやり方だぜ?あ、お前に友達なんていたっけ?悪い悪い!アハハハハ!w」

徳川はまだ笑い続ける
それとは反対に、アサギの顔から笑みは無くなっていた

アサギ「…」

笑太郎「ハーッ、ウケたw」

一二三「私も柄に無く、笑ってしまいましたよ」

笑太郎「えっと…仲間になるって話だったな。悪いがそんな気はない。俺様これから世界へまた旅立つんだ。お前と遊んでいる暇は無いんだよ。追っかけてきても困るけどな。俺様の追っかけでもないだろ?ま、ストーカーしてくるなら訴えるけどなw」

アサギ「…ハァ…まぁフラれるって分かっていたけど」

アサギの表情が変わる
そう言うと、アサギはあるものを向けた
それは、ラッパ銃だった

一二三「!…徳川様、下がって!」

アサギ「仲間にならないんだったらいいよ、邪魔だから排除するだけ」