真アゲハ 〜第111話 破良 豪鬼2〜 | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



神戸の前に破良が現れ、さらに警戒する

神戸(こいつもさっきの奴らと同じか?いやでも、雰囲気が違う…)

破良「ネクロハンターの神戸だな?データによると、福島県出身か」

破良の手にスマホがある
その画面には神戸のデータが載っていた

破良「福島…良いところだよなぁ。浪江町の焼きそば、久し振りに食いたいなぁ」

神戸「!お前…福島に行った事があるのか?」

破良「行ったことも何も、俺の故郷だからな」

神戸「…!」

まさかの同郷だったことに神戸は驚く
本当なら、福島のどこ出身とか聞いてみたいところだが、それよりも確認したい事がある

神戸「…舞はどこにいる?」

破良「まい?誰の事だ?」

神戸「お前らが捕まえた女だよ!どこにいるんだ⁉︎」

破良「さぁ?知りたかったら俺を倒していきな」

神戸「言われなくても…!」

神戸はソードブレイカーを取り出し、破良に向けて突進をする

破良「おっ!いきなり来たかぁっ!」

その間に破良は、手に装着したガントレットにネクロのカプセルを嵌め込んだ

『磁石(Magnet)!』

神戸「え?マグネッ、とぉぉぉおおお⁉︎」

ガントレットから凄まじい磁力が帯びて、ソードブレイカーが勢いよく引っ張られた
走っていた神戸もソードブレイカーを掴んだまま、ガントレットに引っ張られる

破良「いらっしゃーい!」

神戸「!」

ガキィンッ!とガントレットの表面にソードブレイカーがくっつく
それはとても固く、簡単な力では取れない

神戸「ぐっ!すげぇ力だ!」

破良「ほ~ら、こっち見な!」

神戸「!」

破良「どすこぉいっ!」

パァンッ!

神戸「ぶぶぉぉぉぉおっ!」

破良が大きく掌を広げ、神戸の顔に勢いよく張り手を入れた
力が強く、神戸の顔面が吹き飛ぶ
ソードブレイカーから手が離れて、勢いよく飛んだ

神戸「ぐぅうっ!」

破良「おおお〜!惜しい!あと少しで壁に到着できたんだがなぁ〜!」

神戸「ぐぅ…!鼻折れてねぇよな…!?」

正面から張り手をもろに喰らい、鼻が折れていないか確認する
鼻血が出ていた事に気付く

神戸「なんつー力だ…!舞に叩かれても血なんて出たことねぇのに…!」

破良「ほぉ~、こんなおもちゃ持っていたのか!カプセルも入れる穴もある」

神戸から奪ったソードブレイカーを、磁力を解除して確認する
武器を奪われてしまったため、鼻血を拭きながら、破良の様子を伺う

神戸(あの籠手、一体何なんだ?今の磁力も、普通のネクロのアビリティと同じぐらいだ。何なら俺が…)

過去に自分が“磁石(Magnet)”のアビリティを持ったネクロと戦った時の事を思い出す
全くあの時と同じく力だ
その力を同じように発揮出来るガントレットに興味を持つ

神戸「…あのガントレットは普通じゃねぇな…。まずはソードブレイカーを取り戻さねぇと!」

破良「お?来るか?」

神戸はソードブレイカーを取り戻すべく、破良にタックルを仕掛ける
先程は磁力によって身体を引っ張られたが、もう金属は身に付けていないから、引っ張られることはない

破良「よぉし来い!」

それを見た破良は、四股の構えを取る
向かってきた神戸を、両手で受け止める

神戸「ぐぅ…!こいつ、やっぱり…!」

破良「おっ!見かけによらずパワーがあるな!けどまだ軽い!」

そう言うと、破良は神戸の背中を掴み、持ち上げる
突然の事に、神戸は驚き慌てふためく

破良「どっせぇぇぇいっ!」

ブゥンッ!と神戸を床に叩き落とす
背中を打ったため、激痛が走る

神戸「がはぁっ…!」

破良「俺に力比べで勝てるわけねぇだろうが!」