テオ「…俺の顔を…!俺の顔をよくも…っ!」
テオは千晴と戦闘しているが、千晴によって、顔に大きな怪我を負った
それにより、大激怒だ
テオ「どこにいやがる⁉︎出てこい!」
千晴「っ…!」
今の「漆島杜和」の顔は、クロノスが与えてくれた新しい顔だ
この顔があったおかげで、テオは『アクアリウム』に簡単に潜り込める事が出来た
「ソン・テオ」の顔では、生きていくことも出来ないと思っていたところに、クロノスが与えてくれたのだ
本当に感謝している
その顔を傷つけられて、平常心ではいられない
テオは怒りに任せて、“鏡(Miller)”のアビリティを再び発動しようとした
だがよく見ると、光が消えていて、もう使えない
テオ「チッ!」
仕方ないと思い、テオは別のアビリティを発動した
『力(Power)!』
千晴「!」
テオが次に発動させたのは、『力(Power)』だ
自分の体を強く叩くと、みるみる大きくなっていく
上半身に大きく筋肉が付き、服がビリビリに破ける
テオ『どこダァ⁉︎ブっ殺してヤルゥッ!』
千晴(ま、まずい…!あんな攻撃を受けたら…!)
千晴は今“透明化(Invisible)”で透明にはなっていて、隠れているが、もし見つかった後で攻撃を受ければ、ひとたまりも無い
千晴(早くここから少しでも離れないと…!)
千晴はそう言い、ゆっくりと動く
ワイヤーは切れてしまったため、早くは動けない
ところが
…パキッ…
千晴「!」
テオ「ァン?」
千晴の足元に水槽の破片があり、それを踏みつけてしまった
それを見たテオは、すぐに拳を振り上げる
テオ「ソコかァ!」
千晴「くっ…!」
ドガァンッ!と強い拳が、壁に当たり、破壊される
だが千晴が殴られた感触は無かった
千晴は咄嗟に、転がってその場から離れたのだ
千晴(あっぶね!走る事は出来ないが、転がるくらいは…!)
パキッ!パキッ!
テオ「透明化デ逃げルナ!」
転がった事で、千晴の居場所が分かってしまった
それが分かると、テオは近付いて、大きく蹴りだした
バキッ!
千晴「がぁあっ!」
足にも“力(Power)”の力が加わった事で、千晴が吹き飛ばされた
水槽にぶつかり、ヒビが入り、同時に“透明化(Invisible)”が解除されてしまう
テオ「見つケタぁっ!」
千晴「!」
テオ「このヤロぉぉぉオっ!」
バキッ!バキッ!バキッ!
千晴「ぐぅっ!がはぁぁっ!」
倒れた千晴に向けて大きな暴力を与える
腹も頭も、脚も殴られ蹴られ、痣が出来て血が流れる
頭や内臓を守るように身体を丸めるが、それでも、“力(Power)”による強い暴力を受ける
千晴(だ、ダメだ…!つ、強すぎる…!)
テオ「オラッ!オラッ!オラッ!オラァアッ!」
身体を守っている腕や脚も、そろそろ折れてもおかしくないくらいのダメージを受ける
それでも止めないテオは、千晴の髪を掴んで、また別の方向に投げつけた
千晴「がはっ…!」
背中を強く打たれた衝撃で、千晴は口から吐血をしてしまう
それを見たテオは、口角を上げてニヤニヤと笑いながら近付いてくる
テオ「オーおー、痛そウだなァ~。骨もう、イくラか骨折れテるんじゃネェカ~???」
千晴「っ…ゲホッ…!」
テオ「ハッはー!最ッ高ダァっ!気持ちガイイねぇ~~!人をボコボコにスルッてのはヤっぱリ気分イイ!絶望スル顔をサらにボコボコにスルのはとッテも気持ちがイイ!」
千晴「ぐぅ…っ!」
テオ「いいナぁ!ソの顔!トールもスアンもそんナ顔をしてイた!お前もソんな顔ダッタぜ!」
千晴「…!なん、だと…!?」
テオの口から真実が告げられ、千晴はテオを睨み付ける
それを見たテオは、ハッと自分の発言した言葉に気付くが、「まぁいっか」と言う顔になった
テオ「そぉダァ~!あノ世界的女優ノカン・スアンを殺しタのは俺ダゼ!世間ハ、自殺を望ンダとか言わレてイタが、俺ガ監禁しテ、心を殺しテ、死に追イヤったんだヨ!ナノに、裁判デハ俺ハ無罪デ許されタんだ!その時ノあイつの父親と来たラ、本当ニ良い顔シてタぜ!本人ダケでなく、家族モ心を殺セテ、潰せて最高ダッタんだ!」
千晴「…!」