真アゲハ ~第108話 黒羽 正臣4~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



輝人の元に黒羽が現れた
この迷宮で味方に会える事が困難とばかり思っていたが、まさかの再会に喜んだ

輝人「先生…!なんでここに?」

黒羽「進んでいくうちに、到着できたんです。お邪魔でした?」

輝人「いーや、正直ビックリしてるよ」

骨喰「忍……だと?」

黒羽が現れたことに、骨喰は驚く
刀の振動も、収まる

黒羽「噂には聞いてましたよ、“辻斬り”骨喰影近…。本当に素早い剣術だ」

輝人「あぁ、下手したら腕か首を持ってかれる」

骨喰「ふん…不意打ちとは卑怯な」

刀の振動も収まり、骨喰はまた刀を持ち直す
それを見た輝人も構えるが、黒羽が前に出る

輝人「先生?」

黒羽「斑目さん、この男は私に任せていただけますか?」

輝人「は?」

突然現れて、驚くことを言い、輝人は驚く
それは骨喰も同じだ

骨喰「なに?」

輝人「せ、先生…?それは本気か?」

黒羽「えぇ、本気です」

黒羽の眼を見るが、迷いはない
本当に骨喰の相手をするようだ

輝人「い、いや…でもそいつの剣術は、今あんたも見たろ?」

黒羽「えぇ、見ましたよ?だからなんです?」

骨喰「だからなんだと?…貴様、よく見ていなかったのか?」

黒羽の答えにムッとしたのか、骨喰は刀を向ける
そして、斬撃を放った

黒羽「!」

輝人「せんっ…!」

…ズバァッ!

骨喰「…!」

骨喰が放った斬撃は、黒羽の後ろにある水槽に当たった
綺麗に斬れて、海水が流れ出す

骨喰「……避けたのか?」

黒羽「えぇ、避けました」

水槽の前にいた黒羽には傷ひとつない
あの眼に追えない斬撃を避けたのだ

輝人「嘘だろ……」

黒羽「舐めないでいただけますか?私なら大丈夫です。最も、今のこの男の相手を貴方がするのは、もったいないですよ」

輝人「…!」

骨喰「なんだと貴様…!舐めたことを…!」

そう言うと骨喰は、鎌を黒羽に向けて横に振る
丁度黒羽の腹の辺りだ
だが

…フッ

骨喰「!」

鎌に手応えがなく、黒羽が消えた
直後、骨喰は背後から打撃を喰らう

骨喰「ぐっ!」

黒羽「どこに向けて振ってるんですか?」

輝人「え?あ、あれ…?」

黒羽がいつの間にか、骨喰の背後にいた
避けたみたいだが、眼では追いつかないくらいの速さだった
輝人も気付かないくらいのスピードだ

骨喰「き、さまぁ…っ!」

黒羽「行ってください、斑目さん。貴方は倒すべき相手がいるでしょう?」

輝人「…そうだな」

黒羽に背中を押されたのか、輝人はクロノスの元へと向かう
骨喰の方を見向きもしないで、だ

骨喰は因縁の相手“だった”
ルチアの敵討ちのため、ずっと追っていて、ようやく敵討ちに成功した

それでも、以前の骨喰にはどこか礼儀を重んじるところはあった
剣術を使う者だけを襲い、警察に逮捕された時も、抵抗も何もせず大人しく捕まった
密かにその礼儀に敬意があった

だが今の骨喰は違う
クロノスが記憶を書き換えたせいで、全く違う人物に感じる
そんな男を倒したところで、それは因縁の相手にはならない

だからこそ、黒羽にこの場を任せる事にしたのだ

骨喰「待て!斑目輝人!」

黒羽「おっと、させませんよ」

黒羽が前に出るが、骨喰は刀を向ける
刀で突破するため、前に出ようがお構い無しだ
その攻撃を読んでいたのか、懐から黒羽はある物を取り出した

それは、両端に長方形型の重りが付いた鎖だった
それを骨喰の刀に一瞬で巻き、刀を抑える

骨喰「なっ!これは…!?」

黒羽「万力鎖です。こうやって刀に絡ませたり…」

骨喰「くっ…!」

刀が抑えられては、残りは鎌しかない
骨喰は鎌で黒羽に攻撃しようとするが、黒羽は体勢を低くし、骨喰の股下へ滑る

骨喰「!ぬおぉっ!?」

万力鎖を引っ張って滑ったので、それに引っ張られ骨喰が体勢を崩してしまう
さらにその途中で黒羽が自身の脚で骨喰の脚を蹴り、骨喰を倒してしまった

骨喰「ぐぅっ!」

黒羽「…引っ張って、なぎ倒すことも出来るんです」