真アゲハ ~第99話 エドワルド・ファンタンゴ2~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



日奈子「あれ!?輝人は!?」

栗栖「炎も……いない!」

先に脱出できた日奈子達は、車に全員乗り込んだ
だが輝人と炎がいないことに気付く

ツバサ「…何もないと良いけど…」

東郷「このまましばらくは事務所に帰れないかもな」

薫子「熱田神宮もだね」

カンナ「え?それではどちらに?」

ツバサ「そこは任せなさい、輝人と炎も脱出したら合流地点に落ち合おうと決めてるから」

まだ諦めてはいないが、輝人と炎を待つため、合流地点へと向かう

その頃、名古屋港水族館内では

ビーッ!ビーッ!ビーッ!

大きくブザーが鳴り響く
瞬時にエドワルドから、“サーディン”達に連絡が入った

エドワルド『総員に継ぐ!作業の手を止めて“サーディン”を捕えろ!』

緊急事態のため、エドワルドから直に連絡が来て、只事では無いことが分かった
“サーディン”達は理解した

…ところが

「君か!」「お前か!」「いやお前だ!」「あんたか!」「俺か!」「私か!」「違う!」「僕か!」「わしか!」「あたいか!」「うちか!」「あたすか!」「違う違う!」「こっちか!」「誰だ!?」「あっちだ!」「どっちだっ!?」…

なんとここにいるメンバーのほとんどが“サーディン”のため、誰が呼ばれているのか疑っている
だがすくにその疑いは晴れた

エドワルド『あー違う!ネクロだ!斑目輝人と炎だ!侵入者だよ!今大水槽ゾーンへと入る!』

エドワルドが気付いて言い直したのだ
すぐに大水槽にいる“サーディン”達は、大水槽に繋がっている道を確認する

そこから入ってきたのは謎の黄色い蛇のキャラクターのTシャツを着た“サーディン”だった
関取ほどの大きさである
突然入ってきた“サーディン”をジッと見る

「あいつ…?」
「三條さんじゃん」
「あれが斑目輝人か?」
「いや炎じゃないな?」

三條「ん~?何?顔に何かついてる?もしかしてさっき食べた麻婆豆腐の山椒?」

エドワルド「輝人!ほらそこにいるそこ!!後ろを向け!後ろをっ!」

三條の後ろからエドワルドの声が響く
ゆっくり振り返ると、エドワルドとハルナが追いかけてきていた
そして振り返ったと同時に、三條の背中にしっかりと服を掴んでいる輝人と炎が現れた

三條「誰もいないよエドさぁん?」

「「「「「…!」」」」」

輝人と炎を見た瞬間、“サーディン”達からものすごい殺気が放たれた
全員武器を構える

輝人「……あ……ハハハ……(・・;」

炎「逃げるぞ、走れ!」

炎の合図で輝人は全速力で走り出す
探偵道具のワイヤーを使い、天井にワイヤーを刺して高く移動する
だが“サーディン”達も負けていない、すぐに後を追いかける

「いけいけいけいいけえぇぇーーーっ!」
「そっちに逃げたぞぉ~!」
「捕まえろぉ!どこにも逃がすなぁ!」
「任せろぉっ!」

エドワルド「水槽には当てるな!」

“サーディン”達の手には、ナイフなどの小型の物から、刀や斧などの刃物がズラリ
ハンマーや籠手などの武器を所有している者が多い

輝人「なんだよあのイワシ達!なんであんな物騒なんだよ!」

炎「イワシとはいえ、『アクアリウム』の一員だ。戦闘ぐらいは出来る」

輝人「伊達にネクロの情報を取ってくる訳じゃねぇのね。銃持ってねぇのか?」

炎「銃は飛び道具になる、もしそれで水槽に穴を空けてみろ、“館長”が怒る。銃を使えるのはネクロハンター以上の階級を持たなきゃならねぇ」

輝人「なるほどな!」

納得したのか、輝人はアビリティを発動し、火を向ける
“サーディン”達は驚くが、その隙に輝人と炎は逃げ続ける

炎「俺を忘れたのか?指導してやった立場だろうが!」

「ぐわぁ!」
「つ、強い…!」

炎も輝人に負けじと、中国剣を向ける
刃物系は押さえられるが、それ以外は力業で逃げる

名古屋港水族館は日本で1番大きい施設なのだが、300人以上いる“サーディン”達から、アイテムをつかって早く脱出するため、走り続ける

「……ぐすっ…!もう“サーディン”の仕事がしんどくて…」

小浜「あ~~…情報集めるのも大変だな」

『アクアリウム』の“海亀(シータートル)”の小浜が1人から話を聞いている
仕事が辛くて辞めたいと相談したらしい
だが答えが帰ってくる前に、大変なことが起きた

ドガァンッ!

輝人「うわぁぁぁあ~~~~っ!」

炎「ぐぅぅ!」

小浜「おわっ!」

なんと、壁が破壊されてしまい、輝人や炎、“サーディン”達が逃げ出してきたのだ
横を通り、すぐ逃げ出す

輝人「お、おい!なんなんだよ一体~~!」