真アゲハ ~第80話 龍 妃2~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



龍 妃(39)
“龍の一族”の長女である
数ヵ月前に起きた“龍の一族”の村が、“羅刹天ーラクシャーサー”によって襲撃を受けた時、副ボスの張と対等に戦ったのが彼女だ

だが張との戦闘をガロンに妨害され一時休戦
腕に弾丸が当たり、怪我を負った
それからは行方不明だったが、今本人が目の前にいる

華「姉さん!無事だったのね!」

巧「お姉ちゃん!」

飛「…生きてたとはな」

宝「妃姉ちゃんだゾウ!」

炎から連絡を受け、名古屋に避難している兄弟達全員が斑目探偵事務所に集まる
ちなみに昴は先日の怪我もあるため、まだ入院中だ
長女の無事を確認し、再会に喜ぶ者が多い

輝人「全員集まるは良いが、なんでうちの事務所なんだよ」

日奈子「1番近かったんだから良いでしょ」

輝人「狭すぎるんだよ!何人入るんだ!」

光「だが良かった。昴から聞いたんだ。弟たちを逃がしてくれたと…」

炎「フンッ、どうせ邪魔だったからだろ?」

巧「は?お姉ちゃんがそんなことするわけないでしょ!」

嵐「いや考えられねぇわ…」

可「姉様」

老「しかし、今の今まで何してたんだよ。生きてるなら連絡くらい…」

妃「私が貴方達に連絡すると思う?」

老「…思わねぇな(・・;」

輝人「んで?なんでここに?あんたの性格見ると…ここに避難してきたって訳じゃなさそうだな」

輝人は妃に質問をする
妃の性格上、中国から避難をしてきた様に思えない
輝人を見るなり、妃は自分の荷物に手を入れる

妃「貴方、探偵だったわね」

輝人「……そうだが?」

妃「仕事を依頼したいの」

日奈子「依頼?」

妃からまさかの発言を聞いて、全員は興味を持つ
自分の荷物から取り出したのは、四角に包んである風呂敷だ
結び目を解き、そこから出てきたのは100元札の札束の山だった

輝人「…!」

炎「その金は…!?」

妃「お父様の遺産よ」

全員「え!?」

妃が持ってきた札束は、父親の王静の遺産だった
しかし良く見ると、少し焦げているところがある

妃「と言っても、残っていたのはこれだけよ。後は実家と共に全部燃えたわ」

炎「集めた…のか?」

日奈子「そこまでして…なんで?」

日奈子も、妃がここまでするのはあり得ないと考えた
そこまでして輝人に頼みたい依頼とは何なのか?

輝人「…一応、俺は炎と共にあんたらの家にやってきて、弟ボッコボコにした本人だけど?そんな相手に、頼むのか?」

巧「あーそういやそうだった…!」

星「麟兄さん、ボコボコだったねw」

剣「あぁ、本当にすごかったよなぁ!w」

盾「俺ら弟子にしてくださいってあの時言ったっけ?w」

妃「うるさい」

…シーン…!

妃の一言で全員は静まり返る
姉の妃がどれほどの力を持っているのか理解出来る

妃「…弟をやられたから何?弟が弱かっただけよ。私は弟の敵をとろうとか、そんなくだらないことはしない」

日奈子「くだらないって…!」

妃「実際くだらないでしょ?興味もないわ」

炎(…そうだよな、この女はそう言う奴だった…)

輝人「……それで?依頼ってなんだ?」

とりあえず依頼を聞いてみる事にした
自分を頼る程の深刻な依頼なのかもしれない

妃「…兄を、帝(ディー)を見つけて欲しいの」

輝人「!」

炎「!?」

全員「ええぇっ!?」

妃の依頼を聞いて、輝人達は驚いた
それもそのはずだ
“龍の一族”の長男の帝は、実家が崩壊したと同時に消息が不明となったのだから

黄「見つけてって…え!?」

力「だって、帝兄さんは…!」

雪「帝兄が…生きてる?」

華「本当なの!?姉さん!」

妃「…そうね」

華の問いに妃は静かに答える
それを聞いて喜ぶ兄弟はいるが、妃の表情にどこか曇りを感じる
だがそれ以上に表情に出ていないのが1人だ

炎「…」

そう、炎だ
炎は既に分かっている
『アクアリウム』で既に調査済みだ

日奈子「炎さん?どうしました?」

光「どうした?」

炎「…知ってたよ、やはりそうか」

巧「はぁ?知ってたって、あんた…」

炎「それに、奴はもう人間じゃねぇからな」

輝人「人間じゃ……ない?まさか…!」

炎の証言を聞いて、すぐに分かった

帝が生きているのは本当だ
だがそれは人間ではなく、ネクロとして、だ…