蜂須賀「フフフ…!」
一方で、蜂須賀は蜂達に支えられながら飛んでいた
そのまま外へと飛び出すが、炎は追いついた
炎「はぁっ!」
蜂須賀「!」
炎の中国剣が蜂須賀に迫るが、蜂達の協力もあって、中国剣を避ける
蜂須賀「…追う側の私が、追われる側になるなんてね」
炎「貴様のアビリティ…植物を操るアビリティは見たことがあるが、生き物ではあんたが初めてだな。蜂のアビリティか?」
蜂須賀「あら、初めてに任命されちゃったわ、嬉しいわね。でも、“ただの”蜂じゃ無いわよ?」
ニヤッと微笑むと、蜂須賀はスーツとシャツを脱ぎ捨てる
下にはキャミソールを着ていたが、それを捲って見せた
炎「…!」
その下を見た瞬間、炎は息を飲んだ
ヴヴヴヴヴヴヴヴ…!
ギチギチギチギチギチ…!
カチカチカチカチ…!
蜂須賀の腹の回りに、複数の蜂達が群がっていた
よく見ると、腹全部に無数の六角形の穴が出来ていたのだ
幼虫に蛹、成虫など、まるで蜂の巣だ
蜂須賀「私はこの子達の“家”であり、“女王”。つまり、“女王蜂”ってことよ」
ー女王蜂(クイーンビー)ー
使用者:蜂須賀 真魚
腹に自身の蜂を飼うことが出来る。
その時点で宿主は女王蜂となり、巣になり、蜂に何でも命令出来る。
蜂には恐ろしい猛毒が仕込んである。
炎「そこまで無数の蜂を飼うとはな…!」
蜂須賀「この子達、本当に良い子達ばかりだわ。街のあらゆる情報を持ってきてくれるんだもの。おかげで大切な瞬間は逃さないし、決定的瞬間を納めてくれるんだもん。最初はこの能力を持って、気味悪がれるかと思ったけど、飼い慣らすと案外良い子だわ」
炎「フンッ、害虫に良いも悪いも関係あるか。その蜂もお前も、1匹残らず駆除してやる」
蜂須賀「やれるならやってごらんなさいよ!“子供達”、お行き!」
蜂須賀の腹の巣から、蜂達が襲いかかる
炎は中国剣を振り回し、蜂達を撃退する
蜂達を追い払っているように見えるが、よく見ると蜂達の背中の羽を切っているのだ
蜂須賀「まぁ!」
炎「蜂のスピードなど、たかが知れてる。羽をたたっ斬れば怖くもないな!」
蜂須賀「こいつ…!うっ!」
すると蜂須賀は、自身の身体に何か衝撃的な物を感じた
すぐにそれは、自身の事では無いと分かった
“子供達”が、コバルトとペンギンにやられてしまったのだ
さらに炎にやられてしまった分も、ダメージを受ける
蜂須賀「があぁぁっ!」
炎「!」
蜂須賀の全身に激痛が走る
それを見た炎は、すぐに“蜂を殺せば、本体にダメージが与えられる”と気が付いたみたいだ
蜂須賀「ぐうぅ…っ!」
炎「…なるほど、どうやら“子供達”をやられるとダメージが来るみたいだな」
そう言いながら、足元に落ちた羽の無い蜂を踏みつける
まだ生きていたが、炎が踏み潰した事で、さらに蜂須賀本人に痛みが走る
蜂須賀「うぅっ…!」
炎「フンッ、働き蜂もいなければ、もはや裸の王様ならぬ裸の女王様だな。誰にも守られずに一生を終えるとは…」
蜂須賀「くっ…!」
炎は容赦なく蜂須賀に向けて中国剣を向ける
その時だった
?「おいおい待ちなよ、ネクロハンターさんよ」
炎「!」
蜂須賀「え…」
そこに聞き覚えのある声が響く
見てみると、そこにいたのは
円「その女とは、昼間の続きがやりたいんだ。横取りしないでくれないか?」
半グレ組織“烈怒羅夢”のボス・円だった
炎「貴様は昨日の…何の用だ?この女が終わったら次はお前を殺してやるから邪魔するな」
円「おいおい、そりゃないだろ?せっかく人数集めてここに来たのにさ」
炎「人数?」
円の台詞に反応した瞬間、炎の背後に大きな影が現れる
炎は気付くが既に遅かった
大きな両手が、炎を握りしめる様に拘束する
炎「ぐぅっ!?」
多部「ツーカマーエタッ!」
宗方「なんだぁ?もう始まってたか」
鹿島「だが、蜂須賀は前に出てきて幸運だな」
多部に続き、“烈怒羅夢”のメンバーが集まる
昼間の仕返しと来たのだ
円「まぁでもラッキーだね、厄介な蜂がいない時にこれて。これで思う存分、殺れるよね?鹿島さん」
鹿島「あぁ、文句ねぇな」
炎「っ…!貴様ら…!」
多部「ウゴクナ」
蜂須賀「ちょ、ちょっと…!」