真アゲハ ~第6話 怪盗団ラグドール11~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



ボエエエエエエエエッ!

講堂に落ちた後でも、デジベルは暴れていた
声の衝撃波のせいで、講堂が崩れかけている
そろそろ限界みたいだ

輝人「おいデカボイス!」

デジベル「…!」

デジベルが落ちた穴から輝人が入ってきた
その顔は、余裕の表情だ

輝人「お前を止めに来たぜ!」

輝人はそう言い、先程隠し部屋で見つけた乾電池を腕時計に仕込む
そして、デジベルに向けて走り出した

デジベル「ググ…!」

デジベルは輝人に向けて、衝撃波を放つ

ギャアァァァァアッ!

輝人「…ニィッ!」

しかし、先程身体に影響を受けていた輝人だったが、今度は平気だ
何も異常が無いまま、デジベルに向けて、炎を貯めた拳をぶつける

輝人「ウラァッ!」

バキッ!

デジベル「ギャアアァァッ!」

炎の拳に当たったデジベルは吹き飛ぶ

輝人「もうさっきみたいにやられないからな!」

輝人はさらにデジベルに拳を振る
何故すぐに余裕になったのかと言うと、見つけた乾電池のおかげだ
あの乾電池は、ネクロの灰が入っていた乾電池だが、アビリティが強かった

輝人「…“盾(シールド)”…俺が探していたアビリティの1つがまさか乾電池の状態で発見されるとはな!」

ー盾(シールド)ー
使用者:????
他のネクロのアビリティの攻撃や効果を一切受けない能力。
自身の力で解除することも可能だが、1日1回しか使えない。また、通常の攻撃や武器を防ぐ事は出来ない。

輝人「解除しちまうともう使えなくなるし、銃とか通常の武器の攻撃は発動出来ない。だがネクロのアビリティとなれば話は別だ!」

バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!

輝人は線が切れた様にデジベルに攻撃を繰り返す
近づけず、攻撃も出来なかったため、反撃と出る
苦戦していたことが、嘘の様に攻撃が入る

ギャアァァァァアッ!

輝人「そろそろ…お前も声を抑える時だぜ!」

デジベルの喉の奥に潜む“核(コア)”に手を伸ばし、掴みかかる
そして、一気に燃やした

ボオオォォォォッ!

デジベル「ギャアアァァーーーーーッ!」

ビキッ…!バリィンッ!

“核(コア)”を完全に破壊した
デジベルの身体から、黒い液体が蒸発し、元の飛羽大和の姿に戻った

大和「ゲホッ…!ガホッ…!」

輝人「…来世はその声を活かせる仕事に就くんだな」

…ザアァァア…!

輝人が最後にそう言うと、大和はすぐ灰になった
その灰を見て、輝人は近付く

輝人(…ま、この“声(ボイス)”のアビリティも欲しかったんだがな!www)

そう思って輝人は、空いてるカプセルに灰を詰め込んだのだった





ー“今回の事件は、『声(ボイス)』のネクロによる犯行だった。”

事件終了後、輝人は事務所で報告書を書き始める

ー“イリオモテヤマネコを拐った犯人『動物園の園長』の正体は、名古屋国立博物館のスタッフの飛羽大和は、天然記念物に認定されている動物を海外へ売り捌こうとしており、イリオモテヤマネコも翌日に飛ばす予定だったらしい。そこを止めに入って本当に良かった。”

あの後、日奈子達も輝人の元へと駆けつけ、無事を確認したのだが、無事な輝人を見て安心した
しかし、それに気を取られていたのか、怪盗団ラグドールを全員逃がしてしまったのだ

ー“怪盗団ラグドール、奴らは動物を盗んでいる泥棒義賊だ。今回は動物達を盗まれてしまったが、イリオモテヤマネコだけは盗まなかった。予告状に書かれていた「天然記念物」のはずだが、イリオモテヤマネコは含まなかったのか?あるいは…。”

喜屋武「良かったです~、ありがとうございました!」

イリオモテヤマネコ3匹がつい先日、西表島に戻された
喜屋武の叔父からも連絡が入り、安心した様だ

ー“まぁ今回は大目に見てやるが、次に出会った時は、絶対に捕まえてみせる。警察も息巻いているらしいからな”

輝人は報告書を書き終え、窓の外を見る
今頃どこかで、怪盗団ラグドールが普通の街の住人として生活していると考えると、探偵のプライドとして、早く捕まえなければならない

輝人(…そういや今回手に入れた“盾(シールド)”、あれは誰から貰ったんだ?まさか…)

今回オーバーネクロに勝てたのは、そのアビリティの乾電池があってこその勝利だった
だが普通では手に入らない物を、どうして大和が持っていたのか、考えてしまう

輝人(…この街は普通じゃないからな。『REBORN』を売る売人だっているんだ。今度は灰を売るアホもいるかもしれない…気を付けるか)


遥(…探偵の斑目輝人か…次に会った時は…)



ー怪盗団ラグドールー








『真アゲハ』キャラクタープロフィールの紹介

※今回も2人です!


☆四十住 始

①10月30日
②180㎝
③B型
④なんでも食べます
⑤スノボ
⑥アドリブ
⑦風城大学2年生
⑧妹(ゆに)のみ
⑨なし
⑩斑目探偵事務所の『潜入』担当。愛嬌の良さが売りで、どんなところにでも潜り込めるスパイで、様々な情報を持ってきてくれる。
 大学では『演劇サークル』に入っているが、演技は輝人曰く下手くそらしい。
 唯一の家族であるゆにと2人で暮らしている。
 

☆四十住 ゆに

①12月16日
②150㎝
③O型
④フルーツサンド
⑤ネイル
⑥部品の組み立て
⑦千鳥工業高等学校2年
兄(始のみ)
⑨なし
⑩斑目探偵事務所の『メカニック』担当。手先が器用で、様々な探偵道具を作っている。
 見た目は派手めなギャルで、ネイルやスマホもデコっている程で、口調も「~なんですけど」「ヤバめ~」「~し」など言っている。
 始は唯一の家族で、ブラコン。
 同じ高校のプロレス研究会の女子2人が友達。





○NEXT●

→姉を尊敬しているが、姉の様な失態をしたくない妹のカンナ。その複雑な思いが彼女を悩ませる。
 そんな中起きてしまった強盗事件に巻き込まれてしまう。その犯人は『狂気な女』で…!?