スコーピオン『キシャアアァァアッ!』
黎「な、百鬼が…!」
カイト「チッ、厄介なタイミングで…!」
そして現在に戻る
百鬼はアゲハ族として動きながら、ゾディアックの幹部として動いていた
黎には気付かれずに、行動していたため、バレずに今日まで行動が出来た
だがエスポワールを破壊され、自身のアビリティを使用できない今、オーバーネクロとなってしまい、黎達に襲い掛かる
隆聖「うわ、よりによって蠍か…つい最近エジプトで嫌と言うほどの数を見てきたのに」
登志夫「言ってる場合かよ!とっとと害虫駆除と行こうぜ!」
ベベンッ!と登志夫はエスポワールの三味線を鳴らす
ボオッ!とスコーピオンの身体に炎が出てきたが、効いていないようだ
登志夫「あ、あれ!?」
宏一「炎が効かない!?」
未来乃「まさか、エジプトとか暑い所にいるから暑さに強いとか!?」
登志夫「いや、そっちの“暑い”じゃないと思うけど…(・・;」
スコーピオン『キシャアアァァアッ!』
ビュンビュンビュンビュンビュンッッ!
黎「危ない!」
スコーピオンの尾から鋭い針が何本も放たれた
ミュージアムフロアの恐竜の骨や床や壁に刺さる
すると、その刺さった場所から煙が出てきた
シュ~~~~…ッと音を出している
見てみると、その刺さった場所が黒く溶け出し始めた
雪音「きゃあぁ!と、溶けてる!?」
淳之介「まさか猛毒!?」
雄一「あの針に当たったらひとたまりもない…!皆気を付けて!」
雄一は無機物を拾い、武器に変えた
弓矢だ
雄一(遠距離で稼ぐ!)
一気に5本の矢を、狙いを定めてスコーピオンに射った
しかし
…キィンッ!
雄一「なっ!」
スコーピオンの身体を包む甲冑は硬く、矢が刺さらない
竜也「矢が刺さらないだと!?」
淳之介「甲冑が硬すぎるんだ…!甲殻類!?」
しのぶ「いや蠍ってクモの仲間だから甲殻類じゃないはずなんだけど…!?」
カイト「また来るよ!」
スコーピオンの動きを読んだカイトは黎達に合図をする
スコーピオンがまた尾から毒針を発射させた
全員当たらなかったが、また毒針で床や恐竜の骨が溶け出していく
聖「チッ、このままじゃ俺らの足場も危ない!」
黎「あいつを止めるしかない!けど…!」
止められる方法は1つ
オーバーネクロの心臓と言える“コア”を破壊しなければ倒せない
だがそんなことをすれば、ネクロは、百鬼は死ぬ
黎(…出来るのか…!?)
百鬼を殺してしまうことになる
百鬼は自分を裏切ったが、昨日まで一緒にアゲハ族として過ごし、ゾディアックの復讐のために一緒に行動してきた
その百鬼を殺すとなると、普通ではいられない
黎「俺は…!」
カイト「何迷ってんのさ、黎」
黎「…!」
カイトが話し掛けてきた
カイト「君、もしかして百鬼を殺してしまったら?とか、そんなこと考えてない?」
黎「!それは…」
カイト「君は彼に裏切られたんだよ?身体まで乗っ取られてさ、それなのに許せると思う?」
黎「許せるって…!」
カイト「それに良く見てよ、今目の前にいるのは百鬼かい?」
黎「…!」
カイトに言われて、目の前を見る
今宏一達と戦っているのは、百鬼ではない
オーバーネクロのスコーピオンだ
カイト「彼は…もう人間じゃ無いだろ?なら、安らかに眠らせた方が、よっぽどいいんじゃない?」
黎「怖いこと言うな、最初に裏切ったのはお前のくせに」
カイト「…あの時は、君と百鬼を逃がすのに必死だった。あの時殺される覚悟だって出来ていたよ」
黎「…!」
カイトの言葉に耳を傾ける
カイト「3人で死ぬより、僕1人が死んだ方が君らを助けられると思った。だから囮役を買って出たんだ。結局、僕は生き残ったけどね」
黎「だったらなんでそんな…」
カイト「君らに言ったら、残るとか言い出しただろうからね。そうじゃないかい?」
黎「…まだ信じられねぇな。でも、さっきあの薬の原料が子供から採取した物だと知った時、本気で怒っていた。それだけは信じられる」
カイト「…全く、そう言うところやっぱ好きだな」
黎「バカ言ってないで、さっさと始末するぞ」
カイト「行こうか、黎!」