新アゲハ ~第76話 ウィリアム・K・グレーズ5~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



ウィリアム「そっちがその気なら………僕もやってもいいよね?」

ウィリアムは嘘をつかれ、怒り出した
そうとも知らない“友達”は、呑気に過ごしていた

「これやるよ、無添加で美味いお茶なんだって」

「え!?これ高かったんじゃ…!?」

「貰い物だよ。それにお前アレルギー持ってたろ?アレルギー体質の奴でも飲めるって」

「マジか…!ありがとう!」

「おーい、次体育だから急ごうぜ!」

プレゼントのお茶をカバンに入れ、更衣室で着替えて、体育館へと向かう

ウィリアム「………よし」

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教師「よし、トスの練習をするぞ!2人1組になってくれ!」

今日の体育の内容は、バレーボールだ

ウィリアム「…ねぇ、僕と組まない?」

ウィリアムは先程、お茶を渡した方の“友達”とペアを組んだ
その“友達”はしぶしぶウィリアムとペアになる

「あぁ、いいよ(本当は別の奴と組みたかったけど)」

ウィリアム「あ、さっきね…気のせいかなって思うんだけど…」

「ん?」

ウィリアム「何か“アレルギーって言うと色々物を渡してくる奴がいて、困ってる”ってあいつ言ってたよ?」

「…え?」

ウィリアムはお茶をもらった“友達”を指して言った
これは、ウィリアムがついた嘘だ

ウィリアム「誰なのかは知らないけど…困ってるって言い方無いなって思ったよ。多分気のせいだと思うけど」

「………そっか」

ウィリアム(フフフ…動揺してる…)

ウィリアムの嘘で、動揺していた
どうやら、“友達”を信用していないみたいだ

「あんなに喜んでいたのに…迷惑だったか…?」

体育が終わり、飲み物を買おうとする
ふと、自販機の隣にあるゴミ箱の中身を見てしまった
その中に、自分があげたはずのお茶のパックが捨てられていたのだ

「なっ…!」

ウィリアム(…よし…!)

影でウィリアムはその様子を見る
実は体育が始まる前に、ウィリアムがお茶のパックをバッグから抜き取り、体育館から1番近いこの自販機のゴミ箱に捨てたのだ

「おい!どー言うつもりだよ!」

「え?何が?」

あげたはずの物が、ゴミ箱に入っていた事に怒り、“友達”に怒り出す

「やっぱりそうだったんだな!悪かったな!余計なことして!」

「だ、だから何の事だよ…?そのお茶どこに…」

「ゴミ箱にあったんだよ!俺が良かれと思っていたのに、お前そんなやつだったんだな!」

「え?えぇ…?」

怒った“友達”は1人でカンカンになって向こうへ行く
その様子を見たウィリアムは影で笑っていた

ウィリアム(いいよいいよぉ~、よし次の手は…)

ウィリアムは次の手に移った

「ったく…折角あげたのに、最悪だ…!」

「あれ?俺の腕時計が無い」

更衣室に入ると、腕時計を探す生徒がいた

「どうした?」

「あ、腕時計が無いんだよ。着替える前はちゃんとあったんだけど…」

「え?ちゃんと探したのか?待ってろ、着替えたら探すよ」

そう言い、ロッカーを開ける
すると中に、腕時計があった

「え…?」

「…あ!俺の腕時計!まさかお前…!」

「ち、違ぇよ!俺は盗んでない!」

「ならなんでお前のロッカーから俺の腕時計が見つかるんだよ!」

「し、知らねぇよそんなの!」

教師「おい!盗難があったって本当か!?」

そこに教師が現れる

「先生!どうしてここに…?」

教師「ある生徒が告発してくれたんだ。腕時計を盗んだ生徒がいるって。その生徒は目撃していたみたいだが…」

「あ!こいつです!やっぱり盗んでいたんだな!」

「違うって!ふざけんなよ!」

2人は喧嘩をし出す
教師はその喧嘩を止めに入る

ウィリアム(バーカ、腕時計を入れたのは僕だよ僕w)

これもウィリアムが仕掛けた罠だ
腕時計を別のロッカーに入れ、教師に「盗みを目撃した」と虚言をしたのだ

ウィリアム(ふふ、本番はここからだよ…!)