新アゲハ ~第68話 星夜祭2~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



カイト「……」

カイトは黎の部屋から離れた
何もしてこないと言うことが分かったのだろう

カイト(……黎…)

百鬼「目を覚ましたんですかい?黎は」

カイト「…!」

カイトの行く手に百鬼が現れる

カイト「百鬼…」

百鬼「改めて言いますぜ?…“あの時”はありがとうございやす」

「あの時」、20年前の事だ
黎とカイト、百鬼で逃げ出そうとしたが、カイトは裏切って、黎と百鬼を逃がした
だが百鬼はこの時から既に黎を裏切っていた
カイトがわざと逃がした、と言うことだ

カイト「…そう言う“作戦”、だったんだよね」

百鬼「えぇ、おかげで予定よりスムーズに事を進める事が出来やしたよ。後は明日、“星夜祭”を楽しむだけですぜ」

百鬼はそう言うと、カイトの前に手を出す

カイト「…?」

百鬼「握手、ですぜ。これからもゾディアックとして、よろしくお願いしやす」

カイト「……あぁ……」

カイトは百鬼の手を触れる
しかし

カイト「…!?」

百鬼の手を触れると、両目を大きく開けた

カイト「百鬼…?」

百鬼「カイト?どうかしやした?」

カイト「……い、いや、何でもない……」

カイトは百鬼と手を放す
すぐ握手した手を、もう一方の手で擦り出す

百鬼「?寒いんですかい?」

カイト「あ、あぁ…」

アラン「お、裏切り者同士が揃ってんな」

カイト「!」

そこにアランが現れる
手には何やら、黒い袋を被せたハンガーを1つ持っていた
袋の中は膨らんでおり、何やら服が入っている

百鬼「それは?」

アラン「あぁ、明日のパーティーの衣装だと。1人ずつ配られるみたいだ。俺はさっきそこでもらった」

百鬼「ほぉ、流石エクリプス様ですぜ。お洒落にも気に配るお方で」

アラン「綾辻黎はちゃんと着てくれるかな?それが心配だが(笑)」

百鬼「あ、そういや聞きやしたぜ?“怪物になりかけた”って本当ですかい?」

アラン「!」

百鬼がその話をすると、アランの顔色が変わった
百鬼は続けた

百鬼「怪物になりかけたってどう言うことですかい?ハートレスでは無いんですかい?どんななのか分かりやせんが、流石にアゲハ族に負けて、ハートレスを壊されたんじゃ…」

アラン「お前…殺されたいか?」

百鬼「おや、怖い顔しないでくだせぇよw」

カイト「…そうだ、アランに話したい事があったんだ」

アラン「え?俺?」

その話を止めさせようと、カイトが入ってきた

カイト「百鬼、悪いけど席を外してくれない?」

百鬼「おや、なんですかい?私には聞かせたくない話?」

カイト「いいから」

百鬼「はいはい、ではまた後で…」

百鬼はその場から消える
アランとカイトだけとなった

アラン「どうしたんだよ、改まって」

カイト「……ねぇ、握手しない?」

アラン「は?なんで?」

カイト「良いから」

アラン「良いからって……」

アランはカイトに手を差し出す
だが

カイト「あ、待って。手袋外してくれる?」

アラン「!」

カイト「“確認したいこと”があるんだ、お願い」

カイトは真剣な表情だ
何か知りたいことがあるみたいだった
だが、アランは手袋を外さない

むしろ、カイトと同じ顔になっていた

アラン「……まさか、“気付いたのか”?」

カイト「…!え?」

アランの口から何かを知っている様な台詞が出た
その台詞にカイトは反応する

カイト「気付いたって…?」

アラン「!あ、いや…」

カイト「何か知ってるの?」

アラン「…何でもねぇよ…!」

アランはカイトから逃げ出す
カイトは追いかけようとするが、それを止める

カイト「…………」

百鬼と握手した方の手を見る

カイト(……アランは何か知ってるのか?百鬼も知らない何かを……)

そう思い、自分の部屋へと戻り出す
その途中、メテオガールズのマーズが研究室に入る所を目撃する

カイトも1度、カプリコーンのエスポワールを盗むために入った研究室だ

カイト(…あ、そういやあの時…エスポワールを盗もうとしたけど、“あれ”が目に入ったんだっけ。気になるな…)

研究室を見て、カイトは思った