新アゲハ ~第65話 瀬野尾 輝1~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



4月6日、本日快晴
桜が満開に咲くこの日は、愛城高校の入学式だ
新しくピカピカな制服を着た新入生達が、愛城高校にやって来る

だがタテハと仁は、朝早くから警察署へと向かっていた

タテハ「くぅ~…!未来乃も強化アイテムをゲットとは…!後は俺と仁だけかぁ~!」

仁「そうだな。でもあと3つだろ?俺らとあと誰か1人がもらえるんだからな」

この春休み中に、聖、竜也、未来乃の3人が強化アイテムを手に入れることが出来た
残された強化アイテムは3つだ
次から次へと強化アイテムを手にする仲間達を見て、タテハは少し焦りを感じていた

タテハ「あと条件って何だったっけ…?未来乃が『現実を受け入れる力』で竜也が…」

仁「あ、もう着いたぞ」

目的地の警察署に到着した
ここに来たのは、茅に呼ばれたからだ
いつもの警察署の部屋へと向かおうとする
そこで剣吾と出会った

剣吾「…あれ?君らって確か兄貴のとこの…」

タテハ「あ、おはようございます」

仁「ども」

剣吾「最近よく来るよね?茅さんや登志夫と仲が良いみたいだけど…」

タテハ「あぁ…まぁ…」

最近ゾディアックの事で色々とアゲハ族も忙しくなっている
だが流石に警察署の会議室を使いすぎなのか、顔を覚えている警察官が増えてきているのだ
剣吾もその1人だ

剣吾「何のようなのか知らないけどさ、茅さんだって暇じゃ無いんだよ。最近良く分からないスナイパーや凶悪犯の事でもいっぱいいっぱいなのに…」

茅「タテハくん!仁くん!」

そこに茅が駆けつける
2人が来ないから、迎えに来たみたいだ

茅「あら?剣吾くんも一緒?」

剣吾「え、えぇ…」

茅「ごめんね、少し私この子達とお話しなきゃならないから。会議、少し遅れるわね」

剣吾「茅さん、こいつら何かしたんですか?最近出入りも多いみたいですし、用が無いのに来るのは…」

茅「剣吾くんは気にしないでいいの!さぁ、行きましょ!」

茅がきっぱりと言ってくれたおかげで、タテハと仁は会議室へと向かった
その姿を剣吾は黙って見ていたが、すぐにスマホを手に取り、電話をかけた

剣吾「…あ、兄貴?今ちょっといい?実は兄貴の学校の生徒が…」


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レイル「…やっぱり時期は近いね」

会議室に移動すると、そこにはタテハと仁以外のアゲハ族のメンバーがいた
新最高幹部のレイルも来ており、占いをしている

レイル「皆既日食の日に怪物が現れることは変わらないみたいだ」

黎「他に詳しい事は分からないんですか?」

レイル「えぇ、今のところはまだ…」

百鬼「本部に連絡したところ、ジェシーさんも前回以来調べものをしていやすね。それも古文書とか、宝石とか調べていやす」

聖「エクリプスがどんなことをしてくるのか分からないが…ヤバイことにはなりそうだな」

雄一「真っ黒な太陽ってどう言うことなんだろう」

しのぶ「ねぇ、ずっと思ってたんだけどさ…そもそもゾディアックって何のための組織なの?」

黎「え?」

しのぶの発言に全員は反応した

雪音「そういえば…前に綾辻先生から聞いていた話からだと、酷いことをする人達だって言うのは分かったけど…そもそもゾディアックって何をするんだろうね」

竜也「言われてみれば…俺らアゲハ族の事を潰す気があるのは分かってるけど…。パダって女が沖縄でセイレーンって名前を名乗って、俺や潮さん、他の人も襲ったって事もあったな」

タテハ「あー潮さんかぁ、久し振りだなぁ」

仁「先生、何か知らないのか?」

黎「いや…確かに今思えば、なんでそんなことをしたのか分からないな。20年前に0歳から15歳までの子供を誘拐し、死ぬほどの人体実験を受けさせられて、身体につけてほしくない物を付けられて…」

百鬼「そうなると、星夜祭も一体何のイベントなのかわかりやせんね。まぁ、知りたくもないんですぜ」

未来乃「確か、ゾディアックの幹部って…人体実験を受けた12人が選ばれるんでしたよね?」

黎「あぁ…人体実験を受けて、人間から離れた力を持った者が6人、人体実験を受けても生き延びた6人でゾディアックの幹部に選ばれたんだが…」

テーブルに広げてある写真を見る
そこにはゾディアックの幹部の写真が散らばっていた
そして、そこに新たにゾディアックのメンバーの写真が入る
天秤座の幹部・フェリックスだ

未来乃「…」

登志夫「通りでハートレスの事を知っていたから怪しいとは思っていたんだが、まさか幹部だったとはな。逮捕したくても、罪になるような事をしたとは思えないし…こりゃ調査が必要だな。最悪は公務執行妨害ってことに」

茅「登志夫くん?」

登志夫「冗談ッスよ」

雪音「ショックだよね未来乃ちゃん、憧れだった人が実は殺し屋だったなんて…」

未来乃「…ううん、大丈夫」

聖「そういや、ジャックはどうなんです?」

話が変わって、ジャックの話をした
ジャックは数日前から警察署で拘束されている

登志夫「凶悪犯って事で、留置所に移動されたよ。でも…予想だけどしばらくしたら、あそこに移るかもな」

タテハ「あそこって?」

仁「世界から凶悪犯が集まる最恐最悪の刑務所“蟒蛇刑務所”だ。そこには終身刑しか罪状が無くて、ぶちこまれた凶悪犯は死ぬまで一生懸命そこで暮らすんだよ。…俺の親父も今そこにいる」

タテハ「え…」

登志夫「まぁジャックもこっちに来る前まではアメリカでも酷いみたいだったし、ぶちこまれるのも時間の問題だな。それまではちゃんと俺らが何とかしないとな」

聖「そう…すか」

聖は納得した顔をする
そこで茅が何かを思い出したみたいだ

茅「あ、そうそう。それとスナイパーの件ね。未来乃ちゃんが強化アイテムを解放させたあの日に、スナイパーを見つけたの」

未来乃「え?そうなんですか?」

茅「百鬼くんのおかげで、何とか予想をつけて見張っていたの。そしたら新たなスナイパーを見つけたんだけど…」

百鬼「だけど?どうしたんですかい?」

茅「……それが、記憶が全くない様子だったのよ」

タテハ「え…?」