新アゲハ ~第60話 加賀 隼司11~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



淳之介は最初の緑の剣と黒の盾に戻した

ソア「くっ…!一体いくつの能力があるのよ…!」

淳之介「数えたことは無いけど…まだ見せてないものはあるのは確かだね!」

ソア「は…!?」

淳之介「これで決まりだ!」

緑の剣を黒い盾に嵌め込む
すると黒い盾に穴が空き、何か光が溜まりだした

ソア「な、なに…!?」

タテハ「え!?あんなに能力を使ったのにまだ力があったのか!?」

黎「止めろ加賀!それを使ったらお前まで倒れるぞ!?」

淳之介「あ、大丈夫です!これは“僕の力ではない”ので!」

仁「は!?どう言うことだ!?」

淳之介「この黒い盾は、今まで僕が受けたダメージを貯めて、それを一気に放出する力を持っているんだ!君に受けた身体的、精神的ダメージをすべてね!」

ソア「え…!?」

淳之介「だから僕の力じゃないんだよ!すべて受けたダメージを…君にそのまま、いやそれ以上にして返すよ!」

盾の前に光が徐々に貯まっていく
大きくなってきている

ソア「なっ…!」

淳之介「これが君から受けたダメージだ!返すよ!」

ソア「いやっ…!イヤァァァアッ!」

ギュンッ!
ドォォォンッ!

黒い盾から光線が発射された
大きな爆発が起きる

タテハ「す、すげぇ…!」

淳之介「ハァッ…!ハァッ…!…うっ!」

仁「淳之介!」

すべての力を使いきったのか、淳之介の強化アイテムが解除された
姿が解け、膝をついてしまう
すぐタテハ達は駆けつける

未来乃「淳くん!大丈夫!?」

雄一「立てる?」

淳之介「ぼ、僕は平気…それより…!」

ソアの存在を確認する
しかしその場に上がっていた煙が無くなると、そこには真っ黒な石が3つ転がっていた

黎「これは…“蝶の虹”だ!」

黎はその石を見て言った
真っ黒な状態と言うことは、使いものにならない証拠だ

タテハ「逃げられたんですかね…?」

黎「そうらしいな。恐らくさっきの力の身代わりになったんだろう。そのせいか、こんな真っ黒になったんだ。これならハートレスは現れない」

雪音「あ!淳くん!おじさん達が…!」

ハートレスが解除されたことで、麻里奈と隼司は解放された
またソアのエスポワールの効果も切れて、恐怖からも解放されている
2人とも、今までの事を思い出せなく、混乱している

淳之介「父さん!母さん!大丈夫?」

麻里奈「あ…淳之介!大丈夫!?」

隼司「淳之介!怪我はないか!?」

淳之介「う、うん…」

麻里奈「やっぱりあなたが親権を持ったのが間違いだったのよ!こんなに福島が危ないところだとは思わなかったわ!淳之介!やっぱりお母さんと共に暮らしましょう!」

隼司「お前!まだそんなことを…!」

タテハ「あの!淳は…!」

仁「タテハ、俺らが出ることじゃねぇだろ」

仁はタテハを抑える
淳之介の様子を見ると、迷いを感じなくなった

淳之介「…母さん、悪いけど僕は福島を出ないよ。これからも父さんと一緒に暮らす」

隼司「!」

麻里奈「え…!?な、なんで!?だってこの人家にいなくて仕事ばっかりでしょ!?私と住めばそんな…」

淳之介「父さんが仕事で忙しいのはもう慣れたし、僕には友達がいるから全然寂しくないよ。それに母さんがいない生活にも慣れちゃったから、今更要らないかな?」

麻里奈「なっ…!」

隼司「淳之介…」

淳之介「でも、それでも産んでくれてありがとう。あなたが母さんだって事は、忘れないからね」

麻里奈「~っ!何よ!昔より可愛げあるかと思ったのに!父親似なのね!もういいわ!こっちから願い下げよ!」

と、逆ギレして麻里奈は帰って行った

しのぶ「何あれ?」

竜也「淳之介は操り人形じゃねぇっつーの」

隼司「…淳之介、あの…」

隼司は淳之介に話しかける
淳之介の口が開く

淳之介「父さん、僕は少し怒ってるよ?なんで母さんの事を隠していたのかね」

隼司「そ、それは…」

淳之介「もういいんだ。本当は言うつもりだったんでしょ?僕が高校を卒業してからか、成人になってからかで…。それは父さんの優しさだって分かったよ。でも…僕に少し話して欲しかったな」

隼司「!…すまない淳之介、私は…お前の言う通り、お前のためを思って言わなかった。騙していたつもりじゃないんだ。少し怖かったんだ、もし言ったら淳之介が…軽蔑するんじゃないかって…」

淳之介「…やっぱり僕の事、信じられない?」

隼司「それは違う!ただ…たった1人の大切な息子を、失いたく無かったんだ…!」

淳之介「…父さん…っ」

隼司に淳之介は抱き付く
2人の間に冷たい壁が出来ていた様だったが、それが今崩された

仁「……」

タテハ「仁?どーした?」

仁「いや…俺の父親の事を思い出しただけだ。俺も…少しでも父親と接すればあんな風になれたのかなって」

黎「仁…」

仁「もしこの戦いが終われば…」

タテハ「ん?」

仁「……いや、なんでもねぇよ」

仁はクスッと微笑むのだった


ー加賀 隼司ー





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