糸瀬「くっそぉ~~…!あんな邪魔な佐藤が邪魔さえしなければ、今頃俺はしのぶと良い感じだったのにぃ…!」
しのぶと別れた糸瀬は、邪魔をした伊桜里を思い出して、不満でいっぱいになっていた
糸瀬「あいつが邪魔してこなければ…いや!俺があいつより力があればあんなことにならなかったのに!」
?「力なら、貸してあげるよ?」
糸瀬「!…誰だ!?」
糸瀬の背後から声がした
そこから出てきたのは、ゾディアックの獅子座の幹部・ウィリアムだった
ウィリアム「素敵なことじゃないか、想う人がいるなんてさ」
糸瀬「貴様…まさか貴様もしのぶを!?」
ウィリアム「おっと、冗談でしょ?僕は他に好みの女性がいるよ(嘘だけどねw)」
糸瀬「本当か?」
ウィリアム「本当だよ。それより、そのキーホルダーって、君の好きな人が持っていたのかな?」
糸瀬「!」
糸瀬は自分の右手にあるリング型のキーホルダーに気がついた
先ほど伊桜里に離された時に、しのぶの鞄から取れてしまったものだ
糸瀬「おっと…これは返して来ないと!そうだ!これを返すと同時にしのぶに2度目のアタックを…!」
ウィリアム「素敵な作戦だけど、それじゃダメじゃない?」
糸瀬「何故だ?」
ウィリアム「だって、今彼女がどこにいるか分からないじゃないか」
糸瀬「!…確かに」
ウィリアム「安心しなよ、僕が“彼女を見つけ出す能力”を与えてあげるよ。なぁに、対価を要求したりなんてしないよ」
ウィリアムは“蝶の虹”のネックレスを取り出し、手を翳す
ハートレスが出てきた
糸瀬「お!?おおおおっ!?」
ウィリアム「怖がらないで?楽にして?」
ハートレス『イヒヒヒ…!』
糸瀬「わあぁ!」
糸瀬は逃げようとするが、ハートレスが背後から胸を貫く
光の球を取り、アンプルと化した
ウィリアム「名前は…“レプラス”。忠犬と言われたおおいぬ座が由来だよ。神話の様に獲物を追って、そして…誇り高い名誉を貰いなよ」
糸瀬「ふ…ふふふふふふふふ…!」
糸瀬は奇妙な笑い声を上げ、アンプルをリング型のキーホルダーに射った
黒い影が糸瀬を包んだ
ー糸瀬 僚
改め レプラスー
紺色の毛を持つ、狼のような猟犬をモチーフにした獣人型になった
ウィリアム「かっこいいじゃん。それじゃ…好きな彼女を見つけておいで?」
レプラス「…アオーンッ!」
レプラスは上を見て遠吠えをした
雄一「!?な、なんだ!?」
淳之介「今のって…!?」
タテハ「あっちからだ!」
近くにいたタテハ達は遠吠えを聞いた
犬とは違う遠吠えにタテハ達はすぐに駆け付ける
レプラスの遠吠えには、意味があった
「…ワォンッ!」
「ワンワンッ!」
「グルルル…!」
遠吠えを聞いた付近の犬が突然吠え出した
その瞬間、レプラスの聴覚と嗅覚が何かを関知する
レプラス「…!見つけたぜ!しのぶぅ!」
そう言うとすぐ四足歩行で走り去って行った
遠吠えを聞かせた犬を操作でき、操った犬同士や自身で嗅覚を共有できるため、獲物が何処にいても追跡できる
これがレプラスの能力だ
ウィリアム「フフフ、やっぱり犬はいいね。獅子座の僕だけど、犬はお利口で忠実だから扱いやすい」
タテハ「おい!今なにした!?」
ウィリアム「!」
そこにタテハ達が駆け付けた
ハートレスが去ったところを見たようだ
ウィリアム「…やぁ、アゲハ族の皆さん(笑)」
雄一「君は…!今度は誰をハートレスに!?」
ウィリアム「さぁね、名前を聞き忘れちゃったよ。僕のハートレス、これから人を襲うんだ、邪魔しないでよね」
淳之介「そんなこと言われて、“はい、そうですか”って言うわけないでしょ!」
タテハ達はエスポワールを起動する
ウィリアム「丁度良い、僕も使ってみたくてさ!」
そう言うとウィリアムもエスポワールを起動させた
ジャマダハルと言う武器だ
タテハ「何だあれ?ナイフ?爪か?」
ウィリアム「ジャマダハルだよ!残念!」
タテハ「うわ!」
淳之介「タテハくん!」
ウィリアムがジャマダハルを向けてタテハに攻撃を仕掛ける
タテハはロングソードで抑える
タテハ「っぶなっ…!」
ウィリアム「僕と戦って、後悔しないでよ?アゲハ族の皆さん(笑)」