20××年 ×月×日
中国の北京で、ある女性が行方不明となった
髪はストレートヘアの金髪で、服装は白いワンピース、20代と言う特徴だった
家族から届け出が出され、1週間後
女性は変わり果てた姿で発見された
ストレートヘアの金髪はボロボロに切られ、全身刃物で切られた傷だらけ
背中や腹には深い刺し傷があり、白いワンピースに赤い血液が滲んでいた
凶器は刃物なのは間違いないが、どこにも無かった
警察は身辺調査をしたが、何も手掛かりが出てこなく、事件はお蔵入りになると思われた
ところがまた別の日、女性の死体が発見された
それも最初の事件の被害者と同じ特徴だ
金髪のストレートヘアに、白いワンピースだ
そして、刺し傷も切り傷もある
同じ凶器だ
さらにその翌日にも、同じ死体が発見された
被害者の特徴も、死因も全く同じだ
それから4人目、5人目と被害者が増えて行った
見かねた警察は同一人物の犯行と見て捜査を再開した
疑問に思うことがいくつも出てきた
これまでの被害者は友達でも、仕事仲間でもなんでも無い
年齢も、職業も、出身地も何も接点なんてない
共通するのは、元々金髪のストレートヘアで白いワンピースを着ていたと言うだけだ
それだけで、あんなに無惨な殺され方をされてしまうと言うことは、犯人は相当サイコパスだと断定した
さらに被害者達の傷口の幅や深さからして、凶器を特定することが出来た
凶器は、ハサミだった
それと同時に有力な情報を得る事が出来た
1人の被害者の友人が
「“カットモデルを探していた”と言う、美容師を名乗る若い男性に声をかけられた」と。
警察はその証言を元に、全美容院を捜索した
被害者の友人が特徴を覚えていたことで、犯人はすぐに見つかった
警察「李 浩然、傷害罪及び殺人罪で逮捕する!」
李「え…」
犯人は、李だった
これまで殺してきた女性達は、なんと全員、自分が担当したお客だった
何故同じ特徴の人間を殺したのかと警察が尋ねた時、李は
李「…殺したかったから殺したの(*^^*)」
と、笑顔で答えた
若くして、李は死刑と言う重い罰が下された
この事件のニュースは中国全体に止まらず、全世界でも放映されることになった
もちろん各国から「ふざけんな!」「人殺し!」「サイコパス殺人鬼!」「死ね!」などと大バッシングの嵐だ
だが李は全く気にしていない
1人静かに、檻の中で死刑を待っていた
李(あーあ…死ぬのか~。死んだら天国かな?それとも地獄かな?生まれ変わるとかあるのかな?)
死刑に対して恐怖心は全く無く、気にしていない様子だ
李(殺した理由…“本当の事”を話しても、信じてくれないだろうからなー)
すると、ガチャリッ!と檻の扉が開いた
看守が入ってきた
李「ん?もう死刑執行?」
看守「残念だな、面会だ。お前に会いたいって奴が来た」
李「…誰?」
突然の面会に?マークを浮かばせる李
面会室に入ると、そこにはまさかの客がいた
エクリプス「…大きくなったね、“キャンサー”」
李「…誰?」
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きらら「…え?」
そして現在
金髪のストレートヘアに白いワンピースを身に付けたきららを“特別な美容室”に招待した
李はきららの髪をバッサリと切った
「おまかせ」とは言ったきららも、流石にビックリした
李「逃げちゃうでしょ?キミ」
きらら「え…?あ、か、髪…!」
李「…なに驚いてるの?おまかせって言ったよね?」
きらら「え?しょ、ショート…とか?でも、いきなり切るなんて…」
李「いいじゃん、おまかせって言ったんだから切らせてもらうよ?でも…キミは見られないと思ってね?」
きらら「きゃっ!?」
グッ!ときららのもう半分の髪を強く掴んだ
それにハサミを広げ、切ろうとする
きらら「…いやっ!」
きららは立ち上がるが、間に合わずに中途半端なところで髪が切れてしまった
李「!あーあ…なんで逃げるのさ」
きらら「ま、待って…!あ、あなた…美容師さんじゃないの…!?」
李「美容師だよ?」
きらら「じゃ、じゃあなんで…こんなことするの…!?」
李「こんなこと?何度も言うけど、キミがおまかせって言ったんだよね?」
きらら「わ、悪いけど…私帰るわ!」
と、きららは赤い布をめくって走ろうとした
きらら「…!」
しかし、そこは美容院では無かった
赤い布の外は、廃墟の建物の中だった
目隠しをされていたから、廃墟だなんて知らなかった
もしきららが走っていたら、足元の大きな穴が空いた床に真っ逆さまに落ちていた
きらら「ここ…どこ…!?」
李「こーら、まだ髪を切ってる途中だよ?」
きらら「!」
李がニコニコと微笑みながら、きららに迫る
きららはその笑顔が、恐怖の笑顔に感じた
きらら「い、いやっ…!」
李「早く席に戻って?ね?」
きらら「い…いやぁあーーーーっ!」