新アゲハ ~第57話 蝦夷国 雪音1~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



アリノス『そうか、ついにパワーアップしたんだな』

雄一「はい、ありがとうございます。アリノスさんのおかげですよ」

休日、雄一は郡山駅にいた
これからタテハ、黎、雪音の選ばれたメンバーと東京の成田空港へ向かう

何故なら、ジェシーがアゲハ族本部の島である『アヴァロン・アイランド』へ帰るからだ
福島に別荘も出来たので、もう福島にいる事はない
そのため、選ばれたメンバーは護衛として郡山駅に集まった

その前に、雄一はアリノスに連絡をいれていたが、途中で強化アイテムの覚醒に成功したことを話した

アリノス『良かった、使いこなせたみたいだな』

雄一「あの…それで気になることがあって」

雄一は自分の手に強化アイテムのフィギュアを持つ
だがフィギュアは、自分の手元に届けられた時と違って、灰色になっていた

雄一「最初は卵の中に入っていたのに、持ち出してもいないのに、何で急に現れたんですか?また、使い終わったら灰色になってしまったんですけど…壊れてないですよね?」

アリノス『あーその事か。まず、卵の中に入っていた件な。条件を達成したら、割れて、条件を達成した本人のところに飛び込んでくることになってるんだ』

雄一「何その魔法少女的なやつ…まぁハートレスとかのせいでもう慣れましたけど(笑)」

アリノス『それと灰色になった件だが、通常のエスポワールと違い、1度力を使うと回復まで時間がかかるんだ』

雄一「え?じゃあこれは…回復がされてないってことですか?」

アリノス『そうだな、色が完全に戻ったら力をもう1度使えるようになる。だから色が戻らないうちは、強化アイテムが使えないからそこは用心しておいてくれ。他のメンバーにも伝えておいてほしい』

雄一「分かりました、ありがとうございます。これからジェシーさんを無事に送りますので」

アリノス『あぁ、東京都のアゲハ族にも伝えてある。ジェシーのくそじじぃを安全に送ってくれ』

雄一「はい(くそじじぃ…?)」

と、アリノスとの会話を終えて、雄一はタテハ達の所へ戻る
出発まであと30分もある

ジェシー「全く、わざわざ新幹線で東京に向かうことになるとはな。わしのプライベートジェット機を使えば早いのに」

黎「福島の空港は無理って説明したでしょ!」

雪音「成田空港からしか飛べないんですし、しょうがないですよ」

タテハ「俺は楽しみだなぁ!東京に早く行きたい!」

雄一「タテハくん、遊びに行くんじゃないよ?」

タテハ「え~?だって東京まで行くのに観光なしなんて…!」

黎「しょうがないだろ、それにジェシーさんは世界で1番のお金持ちなんだぞ?何かあったらどうするんだよ」

タテハ「うぅ…くじ引きで選ばれて、東京へ遊べると思ってたのに…!( T∀T)」

雄一「仁くん達には、僕らが留守の間に福島を守ってもらう役目があるんだからしっかりしよ!ね!」

タテハ「分かったよ…」

雪音「でも駅弁は食べたいなぁ、お昼は東京の駅弁にしようよ!」

?「良いですね、特に焼売炒飯弁当がおすすめですよぉ」

雪音「へぇそうなんだ、じゃあそれ…ってえ?」

誰かの声がし、雪音は振り返る
そこにいたのは、60代くらいの老男だ

ー新幹線『はやぶさ』運転士
 蝦夷国 謙二郎(67)ー

謙二郎「雪音、久し振りだな」

雪音「あ!お祖父ちゃん!」

タテハ「え?お祖父ちゃん?」

雪音「あ、紹介するね!こちらは私のお祖父ちゃん!新幹線の運転士を務めてるの」

黎「そうなんですね。初めまして、蝦夷国さんのクラスの副担任を務める、綾辻黎と申します」

謙二郎「あーそうでしたか、孫がいつもお世話になっています」

タテハ「なんかどこかで観たことあるな…」

雪音「ところでお祖父ちゃんはどうしてここに?」

謙二郎「今日はこの郡山駅から東京駅までの新幹線の運転士を交代することになってね。本当なら今頃山形にいたんだが、こうして1週間振りに孫と再会出来るなんてね」

雄一「なるほど、運転士なら色んな所に行くからね」

謙二郎「それに今回運転する新幹線には大事なお客様が2組いてね。1つは私の知り合いの大学教授のところの生徒で、個性豊かな4人組だよ。ほら、もうあそこに」

タテハ「え?」

謙二郎が指を指すと、そこには4人の大学生がいた
郡山駅の駅弁で揉めているみたいだ

「ったく!なんで今日に限って駅ん中のコンビニにプリンが1個もねぇんだよ!(-_-#」

「しょうがないでしょ、先輩が先に駅弁屋さんで鮭弁当か唐揚げ弁当かで悩んでいたんだから~」

「俺は焼肉弁当が食いたかったのに、この熊野郎が先に全部買ったからだ!(#`皿´」

「何や、弁当なんて早い者勝ちやろ?それにこの焼肉弁当、泣けるほど旨いんやで!」

「くっそぉ!1個ぐらい譲れバカ熊ぁ!おかげでデザートのプリンも買い損ねたし…どーしてくれんだよぉ!(-_-#」

「ねぇうるさいよ!それより電車まだぁ!?もー疲れた!早く新幹線に乗りたい乗りたい!」

「もうちょっと待ってようよ。あ、そこのお姉さん綺麗だね~!次の新幹線待ち?良かったら僕とお茶して待ってようよ~?♡」

「お前は隙あらばナンパしようとすんな!(-_-#」

タテハ「あれが…大学生?」

その4人の行動を見て、タテハ達は?マークを浮かばせた
大学生と言うより、小学生の集まりみたいだ

雄一「個性豊か…ですね(・・;」

黎「あの赤い服の男、どっかで会った気がするんだが…気のせいかな?(・・;」

謙二郎「そしてもう1組はお金持ちの方と聞きました。若い護衛が付いているとかいないとか…」

ジェシー「ん?それって…」