新アゲハ ~第45話 仲間 亜理沙4~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



AM 9:15

タテハ「先生…!どうしたんですか?こんなところに呼び出して…」

黎から連絡を受けたアゲハ族全員は、使われていない会議室に集まった
そこに待っていたのは、白い帽子に黒いスーツを着こなし、赤色のカラーコンタクトをした黎だった
タテハ達のクラスがコスプレカフェと言うことで、黎も某人気アニメの人気悪役キャラのコスプレをしたのだが、そのクオリティにタテハ達は驚く

黎「お、来たか。悪いな呼び出したりして…」

タテハ「…!(・・;」

黎「…どうした?皆して」

仁「いや、何でも…(・・;」

未来乃「鬼のパワハラ会議でも始まるかと思いました…(・・;」

黎「何かお前らも同じこと言うんだな。華林先生や他のクラスの連中からも“殺さないでー!”って逃げられたり、写真取られてばっかりで…アニメキャラで簡単でこの服一式全部持ってたからやってみようかなって思ったんだが…そんな人気キャラか?」

雄一「いや知らないでそのキャラやったんですか?(・・;」

淳之介「本人来て先生が鬼にされたりとか無いよね?怖い…(・・;」

刻「わぉ、本物かと思った」

聖「あ、先ぱ…って怖っ!Σ((((;゜Д゜)))」

3年のアゲハ族もやってきた
しかし、刻は白装束の姿で張斗は百目の姿になっていた

竜也「先輩方もコスプレっすか?」

刻「いいえ、お化け屋敷“妖怪横丁”」

張斗「日本妖怪をイメージしたんだ、お前らも来るか?」

雪音「いや私はちょっと…(・・;」

しのぶ「で、呼ばれたのは何?しのぶ店番だから急がないと」

黎「あぁ、すまない。皆に“これ”を渡したくて…」

そう言うと黎は1人ずつ、何かを手渡した
それは、大粒のキャンディだった

タテハ「飴?」

黎「それはただの飴じゃない。アゲハ族特製“悪いものを吸うキャンディ”だ。ハートレスや悪い感情を消すために作り出された物で、これを包んでいる紙を剥がして、床に転がすとか軽い衝撃を受けた瞬間から、半径3メートルの人間のその場に起きた記憶だけを一時的に消せる」

刻「何その都合いいもの」

しのぶ「てかそんなのあるなら最初から使えばいいのに」

黎「んな事出来るか、それにこれは“一時的に”消せるもの…つまりは代用のエスポワールだ」

タテハ「どう違うんです?」

黎「エスポワールを使えばハートレスや悪い感情を消すことが出来るだろ?これは“一時的に”閉じ込める事が出来る。だが閉じ込めただけで完全に処理された訳ではない。自分等のエスポワールでこのキャンディを壊せ。でないと一気に感情が溢れだして周りの人間にも危害が加わるし、ましてやハートレスが再発する可能性もある」

雄一「なるほど…強力な分デメリットもあるんだ」

淳之介「でもなんで1つずつですか?」

未来乃「それになんで今日だけなんです?」

黎「今回はいつもの生活ではなく、文化祭でもある。お前らも知ってると思うが、この文化祭で問題が起きればすぐ中止だ。学生のお前らには辛いだろ?エスポワールだけでは済まされないと思ってそれを用意した。数が多いのは、問題がいくつ起こるか分からないからな。それ1つでハートレス1体分ってところだから」

張斗「なるほど…」

黎「何事も無ければそれでいいが…お前らに渡しておく。くれぐれも注意しててほしい」

タテハ「…はい!」

黎「よし、ちなみにキャンディは白色なんだが、ハートレスや悪い感情を吸ったら真っ黒になるから。それが終わったらまたキャンディの紙に包んでくれ。文化祭が終わったらそのキャンディを壊そう。それでは解散!」

黎の号令により、アゲハ族全員はキャンディを持って解散する
これから始まる文化祭で何が起きるか分からない
エスポワールでも対策は出来るが、何事も無い様にするにはこれしかない

黎(後は祈るしかないか…ゾディアックでも、現れない限り…な!)


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AM 9:20

「いらっしゃいませ~!」

「逆転喫茶あるよ~!」

「12時からミスコン始まりまーす!」

李「わぁ~!お祭りだぁ!(*≧∀≦*)」

その頃、愛城高等学校の入り口にゾディアックの幹部が現れた
それも1人2人じゃない
9人だ

フェリックス「…ジャックはどうした?」

ビショップ「先日、警察署で暴れたのでお仕置きですよ」

スピカ「まぁ当たり前だろうね、どっちにしたって指名手配で出られないし。ここも警察が見張っているからね」

パダ「あら、アランさんはサングラス?」

アラン「黒目なんでね、悲鳴をあげられると困る」

ソア「そうね、隠しておいた方がいいわ」

ウィリアム「…よし、行ってらっしゃい」

カイト「ん?」

獅子座の幹部・ウィリアムがネックレスを覆っていた
既にハートレスを出した後みたいだ

カイト「もう始めるのかい?」

ウィリアム「うん、早速いたみたいだからね。不満の感情を持っている人。それも…2人だ」