新アゲハ ~第39話 橋本 華林6~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



神尾「いいですか?ここは今度の中間テストに出ますから、ちゃんとノートにとっておいてくださいねー」

仁(ロリスだ…)

タテハ(ロリスだ…)

タテハのクラスではテストに向けて、生物の授業を行っていた
だが神尾のペットであるスローロリスのジョンが気になって、頭に入って来ない

雄一(昆虫のテスト…カブト虫とかの範囲なのに、スローロリスが気になって頭に入ってこない…)

聖(てかなんで毎回授業にロリス連れてくんだよ)

淳之介(朝ごはんなのか、食べてるし…。あ、今日はバッタなの?)

竜也(うわ、グロい…(・・;)

クラスメイト全員、色んな事を思いながらジョンを見る
その時、廊下から騒ぎが聞こえた

虎枝「うわぁっ!な、何をするんだ⁉」

タテハ「ん?」

虎枝の悲鳴が聞こえ、廊下を見る
大きな物音がし、教室の扉が壊れた
そこから虎枝と校長の輝が入ってきた

天真「うおっ⁉な、なんだ⁉」

将太「と、父さん⁉何してるんですか⁉」

輝「アハハハハハ!死ね死ね!死んじゃえ!」

虎枝「ぐっ…!このぉっ!」

虎枝は自身の力を使って、輝を投げ飛ばした
輝は壁に当たり、脚にしがみついていたパペティアーは衝撃により、脚から離れた

虎枝「ったく何なんだい!あんたは!」

タテハ「あ、阿笠校長…⁉」

仁「え?知り合いか?」

将太「と…いや校長先生!何してるんですか⁉」

将太は輝に駆け寄る。しかし

輝「…え?あれ?将太?なんでここに?」

一部だけ記憶を失っていた
パペティアーに操られている間は記憶が無くなるみたいだ

虎枝「何するんだい!何の恨みがあってやったんだ⁉」

輝「え?いや何も…!」

神尾「校長、一体何が…」

パペティアー『えいっ!』

パペティアーは神尾の脚にしがみつく
神尾は操られ、近くにあった机を持ち出した

流風「キャアッ!」

雄一「神尾先生⁉一体何を…!」

神尾「やられなちゃい!」

虎枝「ふんっ!」

神尾が投げようとすると、虎枝が立ち上がって押さえ込んだ

聖「おいおいどーなってんだこりゃ⁉」

輝「皆一旦廊下に出なさい!危険だ!」

黎「どうしたんですか⁉一体何の騒ぎですか!」

未来乃「綾辻先生!」

騒ぎを聞いた黎が飛び込んできた
それと同時に、神尾の脚についているパペティアーに気付く

黎「このぉっ!」

すぐ近くにあった掃除用ロッカーから箒を取り、パペティアーを叩いた
パペティアーは教室の後ろの壁に叩きつけられた

神尾「…あ、あれ?お、重い…!(・・;」

虎枝「何だい一体!」

タテハ「なんだあの人形⁉」

パペティアー『くっ…!』

パペティアーはさささっと動き出した
動くぬいぐるみにクラス全員は騒ぎ出す

リナ「動いた⁉」

宏未「わぁ⁉何⁉」

勝平「なんだ⁉そっち行ったぞ!」

黎「くそっ!やっぱりハートレスか!」

仁「え⁉ハートレス⁉」

パペティアーの存在を知ったタテハ達はすぐ体勢を取るのだが、教室の中なので、簡単に武器は出せない
騒ぎになってしまった教室からほとんどのクラスメイトは逃げ出した

パダ『パペティアー、邪魔をするアゲハ族も始末してしまいなさい!』

パペティアー『わかりまちたわ!』

ガシッ!と次の人物の脚にくっついた
今度はクラスメイトの紫村つかさだ

つかさ「椅子飛ばしゲームで」

パペティアー『遊びまちょう!』

操られたつかさは教室の椅子を虎枝を狙って投げ出した

虎枝「ひゃあぁ!」

聖「止めろつかさ!」

タテハ「オラァッ!」

タテハは飛びかかり、つかさを止める
だがすぐにパペティアーはつかさから離れた

つかさ「…え?タテハ?」

タテハ「あ!逃げた!」

パペティアーは廊下に逃げ出した虎枝を追いかけるように、廊下に出た
タテハ達も廊下に出る

虎枝「全く何なんだい!」

雄一「くそっ!どこに…!」

廊下に出た瞬間だった
ダキが雄一を押さえ込んできた
ダキの足元にパペティアーがくっついていた

雄一「うわっ!ちょっとダキさ…!」

ダキ「邪魔するなら許ちまちぇん!」

雄一「ごめんダキさん…!」

雄一はダキの手を強く掴み、上手く抜け出した
すると

ダキ「あ!痛い!」

痛みを伝えて来た
ダキの足元にはパペティアーが消えていた

雄一「ご、ごめん…!」

仁「あ!あっちだ!」

パペティアーは移動していた
逃げ出した虎枝を追いかけた

タテハ「あ!待てぇー!」