スピカは午前中から郡山である行動を始めた
店員「いらっしゃいませー」
スピカ(まずは服装だな。これじゃ余計に目立つし…少し動きづらい)
と思い、まずは駅前のファッション店“F×F”に入った
ここではカジュアルや最新流行の服、靴やアクセサリーなど、スピカが着ている服とは真逆の物が揃っているのだ
1階が男性物、2階が女性物になっている
スピカはすぐ2階に上がった
「わ…可愛くない?あれ」
「どこのブランドだろうね?」
「でも同じ服ここにはないよ~?」
スピカ(分かってるよ、だからここに来たんだ)
スピカは手当たり次第服を選び、試着室で着替えた
シックでフリフリなゴスロリ衣装を全て脱ぎ捨て、流行だが派手ではなく、動きやすい服装になる
スピカ(うん、これいいな。あ、これも!こう組み合わせるのもいいな)
気に入る服や、自分の腹が見える様な腹チラの服も選び、さらにはその服装に合うアクセサリーも選ぶ
靴はスニーカーだが、かかとが高めの物を選んだ
慣れているものらしい
スピカ「後は…お、あれとか可愛いかな?」
店内のマネキンの服装を見る
腹チラの服装ではないが、ラフでシャツ生地も含まれているオシャレな服装だった
店内のマネキンが着ている服装を気に入り、それ一式を身に付けて、店を出た
両手には大きな紙袋が4つあった
スピカ「うんっ、動きやすい!」
スピカはやっと楽になったかの様に、腕を上にあげて背筋を伸ばした
?『女がそんな格好なんてするな、はしたない』
スピカ「…やっと解放された、か…」
そう呟くと、建物の窓ガラスに写った自分の顔を見た
さらに長くて、服装に合ってない髪を見て、次の行き先を決めた
?『女は髪が長くて当たり前よ?切るのは毛先だけでいいわ!髪を染めるのも言語道断!』
スピカ(…せっかくだしな…!)
次にスピカがやって来たのは、福島の有名人がよく利用する“フォンセ”という美容院だ
スピカ「予約してないんですが、よろしいですか?」
美容師「はい、いいですよ?そちらでお待ちください」
順番が来るまで、スピカはヘアースタイル関連の雑誌を見た
どんな髪で、どんな色にするか考えた
スピカの番になると、まず席に案内された
美容師「本日はどんな髪形にしますか?」
スピカ「あの…この形でこの色にしてください」
スピカは雑誌で気に入った髪形を指した
スピカ自身はダークブラウンのロングへアだが、それとは真逆のボブショートヘアでオレンジがかったベージュカラーを指したのだ
さらに、この美容院では希望ならばメイクも大丈夫と言うことで、服装とこれからの髪形に合うメイクも頼んだ
まずスピカの髪をシャンプーした後で、髪を染め始める
1時間程置いた後で再びシャンプーをすると、望み通りの色になった
それから長かった髪をバッサリとショートボブに切った
美容師「あらお客様、とても肌が綺麗ですね!まるで若い学生みたいだわ!」
スピカ「ありがとう」
メイク途中、美容師がスピカに質問した
とても肌が綺麗だったのだ
美容師「失礼ですが…今おいくつですか?」
スピカ「32歳だ」
美容師「え?わ、若い…?」
不審に感じたが、何か特別な物を使っているのでは無いかと思い、メイクを続けた
メイクもヘアカラーもヘアカットを終えたスピカは、美容院を出た
さっぱりとし、髪が軽くなったため、楽になった
スピカ「ふぅ~、やっと自由だ。いいねぇ日本は!福島ってところは!僕の故郷とは大違いだ!」
気分が良くなり、駅前へと戻る
駅の時計を見ると、既にお昼を過ぎていて、今の時間は午後3時だ
スピカ「え?もうこんな時間なのか?しまった…黎を探す時間があるかなぁ?」
郡山にやって来たのは、目的があったからだ
服装や髪形はついでだ
本当は、自分を瀕死にまで追い込んだ黎を探していたのだ
スピカ「うーん、黎が見つかるといいが…人に聞いても分からん奴ばっかだろうなきっと。確か情報だと…」
スピカは現在黎が何の職についているのか思い出した
高校教師だ
スピカ「うーん、高校は色んなところにあるから、手当たり次第学生に声をかけておくか」
と、スピカは郡山市の高校生に声をかけることにした
そしてそれから数分後、タテハ達と合うことになるとは思いもしなかった