新アゲハ 特別編 ~騎士の世代と暴走AI特急22~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



登志夫「うぅっ…!くっ!」

“みらい”から落ちてしまった登志夫は何とか腕の力で這い上がり、運転室のドアに上がることが出来た

登志夫「待ってろよ宏一、隆聖…!」

2人が待っている“みらい”の上へ向かう
その時、登志夫のスマホに電話が入った
アリノスからだ

登志夫「あ、アリノスさん?」

アリノス『登志夫、大丈夫か?急で悪いな』

登志夫「あ、いや今は何とか…それよりどうしたんです?」

アリノス『実は今、ワクチンが完成したんだ』

登志夫「え⁉」

アリノスから嬉しい連絡だった
C-VIRUSに対抗出来るワクチンが、短時間で完成した

登志夫「さすがアリノスさん…!」

アリノス『いやフィンランドのアゲハ族やうちの部下達も飛田と言う人物も手伝ってくれたおかげだ。これからワクチンを送る』

登志夫「なるほど…あ、でも俺のスマホに送ったら俺のスマホも…」

アリノス『誰がお前に送ると言った?』

登志夫「え?」

アリノス『なぁ、お前運転席行けるか?』

登志夫「え?いや今運転席に…」

アリノス『よし、ならそこにスパムのパソコンはあるか?今中継になってるから、奴はパソコンを持ってないはずだからな』

登志夫「え…?」

登志夫は運転室内を見渡す
運転席の目の前にあった
パソコンのコードが繋がれている

登志夫「あります!まだ運転席に繋がれているままです!」

アリノス『おっ、何ていい具合だ。ならそのパソコンのアドレスのIDを送ってくれるか?そこにメールを送るから』

登志夫「メール?なんで…」

アリノス『そこにリンクを載せるから、クリックしてくれ』

登志夫「クリック?…ってまさか!」

アリノスのやり方が分かった
アリノスはスパムのパソコンにちょっとした“スパムメール”を送るつもりだ
さらにそこに載っているリンクをクリックして開けば、逆にワクチンウイルスが流れると言う仕組みになる

アリノスはメールを送って、スパムのパソコン毎C-VIRUSを全滅させようとしたのだ
C-VIRUS事態を直接除去するのではなく、間接的に除去する作戦だ

登志夫はすぐスパムのパソコンのアドレスのIDを調べた
それを見つけると、すぐ自分のスマホに書き移して、アリノスに送った
数秒後、アリノスからスパム宛にメールが届いた
そこにはリンクのIDが載っていた

登志夫「届きました!押しますね!」

アリノス『あぁやれ!C-VIRUS対策ワクチンだ!打て!』

登志夫は思いっきりスパムのパソコンのエンターキーを押した
カチッ!

…ザザッ!ザァーーーッ!

登志夫「うおっ!」

突然画面がチカチカと鳴った
すぐに画面も暗くなる

すると新幹線内から大きな音がした
暖かい明かりが点き、剥き出しになっていた無数のコードも壁の中へと勝手に潜っていく
壊れた客室乗務員型アンドロイドだけは戻らないが、電波も徐々に戻って、乗客が安心していく

ワクチンが、C-VIRUSに勝ったみたいだ

登志夫「やった…!やりましたよ!アリノスさん!」

アリノス『そうか!成功だ!』

電話の向こうでアリノスや他のアゲハ族から歓喜が上がる
“みらい”を取り返せたのだ

その大きな音は、上にいる宏一や隆聖、スパムにも聞こえた

スパム「…⁉これは…⁉」

宏一「な、なんだ…⁉」

隆聖「まさか…動くとか…⁉」

登志夫「宏一!隆聖!」

登志夫が上に戻ってきた

宏一「登志夫!」

登志夫「もう安心だ!アリノスさんがワクチンを作ってくれて、C-VIRUSを消してくれた!」

隆聖「えー!本当かい⁉」

スパム「ば、馬鹿な…⁉私の最強のウイルスが…⁉」

登志夫「残念だったな!あ、あんたのパソコンを利用させてもらったぜ!これでもうC-VIRUSをばら蒔けられねぇな!」

宏一「よっし!」

隆聖「後で詳しく聞かせてくれるかい⁉(*≧∀≦*)」

登志夫「あぁ!」

スパム「ぐ…アアァァァア~~~~~ッ!」

スパムは発狂した
自慢のウイルスを破壊され、精神を平常に保てる訳がない
すぐにスパムは自分の手のコードを騎士の世代の3人に向けた
だが

宏一「よっと!」

隆聖「はぁっ!」

登志夫「ほっ!」

3人はコードを受け止め、わざと絡めて、スパムを引っ張った

スパム「⁉」

宏一「お前のその攻撃も見切ったぜ!」

隆聖「僕らも何度も同じものを喰らってる訳には行かないね!人間だって成長するんだよ!」

登志夫「人間だって、やる時はやるんだぜ!取り返すために機械にだってウイルスにだって勝ってやるんだ!」

スパム「うるさい!うるさい!うるさい!それなら力付くで奪って見せる!」

登志夫「宏一!行け!」

登志夫は自身のエスポワールの三味線を弾いた
雷が光り出す

スパム「無駄だ!雷の力はもう…!」

隆聖「雷だけじゃないよ!」

隆聖はエスポワールの尺八を吹き、大きな音を出した
雷と音、その2つをバチで絡み取った宏一はスパムに向かって走り出す

宏一「どんなものに対策をすぐ練れる事はすごいとは思う!だが大きな自然の力をお前は耐えられるか⁉」

スパム「⁉」

宏一「くらえぇえええっ!」

ドォォォォォォンッ!

登志夫の雷、隆聖の音、そして宏一の重力の3つが大きな力になって、スパムの胸に直撃した

スパム「あっ…、がっ…!」

スパムの胸に大きなヒビと凹みが出来た
次第にヒビは手足や顔にも広がる
バチバチバチッ!と電気が散った
体の中の鉄の塊や、コードが剥き出しになった

宏一「スパム、お前の弱点は…すぐ人間を見下す事だ!見下した人間に負けた事、あの世で後悔するんだな!」

スパム「ぐわぁぁぁぁーーーーーーーっ!」

ドガァァァンッ‼

大きな爆発により、スパムは破壊された