新アゲハ ~第15話 八千代 宏未8~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



勝「僕……間違っていたのかな?」

タテハ「…え?」

悲しい表情のまま、勝はタテハに質問した

タテハ「間違っていたって…どうして?」

勝「僕…お姉ちゃんに悪い奴はお仕置きを受けなきゃダメって言われたんだ。でも…バンくん達の事を見たら、違うかな?って思って…」

タテハ「…」

勝は番伴達を見る
バスターガールに大切な宝物を壊されて、泣いていた
それまでは「正しい」と思っていたが、今では「違う」と感じたみたいだ

勝「お兄ちゃん…正義って何?ヒーローって何?僕は間違っていたのかな?」

勝はタテハに真剣な顔をして聞いた
タテハは応えると思ったら、質問してきた

タテハ「…勝くんは、ヒーローになりたいの?」

勝「え?う、うん…」

タテハ「それはどうして?」

勝「僕……悪者をやっつけて…おね…」

タテハ「ん?」

勝「……お姉ちゃんを、笑顔にしたかったんだ」

タテハ「!……そうか」

タテハは勝の頭を撫でた

タテハ「勝くんは、お姉ちゃんを笑顔にしたかったんだね。だから悪い事をした人をやっつけていたんだ」

勝「う、うん…」

タテハ「でもね、ただ悪者を倒すだけがヒーローじゃないんだよ?ヒーローは優しくて、時には自分を犠牲にして、弱い人を守らないといけないんだ」

勝「ぎせい…?」

タテハ「簡単に言えば…自分が怪我をしないといけないって事。怪我をしてでも、弱い人を守る。勝くんは…それがまだ出来てないかな?」

勝「じゃあ僕は…ヒーローになれないの?」

タテハ「ううん、なれるよ。今からでも遅くないし…“違う”って分かったんだもん。これから大きくなれば、その意味がいつか分かるから」

勝「そう…かな…?」

タテハ「うん。だからまずは自分がやった事を謝ってみようか?ダメな事はダメって言うのはいいけど、蹴ったりするのはヒーローじゃないよ?」

勝「う、うん…!」

勝は番伴達の前に出た
そして、謝った

勝「さっきは突き飛ばしてごめんなさい!」

番伴「…勝…」

タテハ「突き飛ばしたって…バン達、何かやったの?」

仙一「ぼ、僕が…バスターガールなんていないって言ったから…」

宝児「嘘つきって…言った…」

タテハ「じゃあお前らも謝れ。勝くんだって、ちゃんと謝ったんだから」

番伴「う、うん…」

宝児「ごめんなさい…」

仙一「ごめんね、酷い事言って…」

番伴達もちゃんと謝り、勝と仲直りをした
その様子を見届けたタテハは、仁とバスターガールの後を追おうとした

タテハ「よしっ!ここからは俺に任せろ!バン達の人形も、元に戻してやるからな!」

番伴「本当?」

タテハ「おう!本当だ!」

勝「お、お兄ちゃん…!お姉ちゃんと戦うの?」

タテハ「あぁ。お姉ちゃんは“ヒーローだ”って言ってるけど、もしかしたら悪い奴に操られているかもしれない。お姉ちゃんを眼を覚まさせてくるから」

勝「ありがとう…!お姉ちゃんを助けて!」

タテハ「!…あぁ!」

勝と約束したタテハは、外へと向かった


仁「ぐわっ!」

ガシャンッ!

その頃の仁はバスターガールと広いテラスで戦っていた
しかし、バスターガールが有利の様だ

バスターガール「仁くん悪い奴だったんだね!人の大切な物を盗むなんて!」

仁「あ?何の話だ?」

バスターガール「ファントムが言ってたよ?仁くんに大切な物を盗まれたって!」

仁「あのヤロ…変に吹き込みやがったな…(-_-#」

バスターガール「だからその大切な物を取り返して、仁くんにお仕置きしてあげる!」

仁「くそっ…!」

タテハ「待て!」

バスターガール「!」

そこにタテハが到着した
エスポワールを起動し、ロングソードをバスターガールに向ける

仁「!…遅ぇよ」

バスターガール「あ!タテハくん!今来たんだね!」

タテハ「バスターガール、俺はお前をヒーローと認めない。子供の事を傷付けたからな」

バスターガール「タテハくん、子供でも悪い事をしたらお仕置きしなくちゃ行けないんだよ?私別に間違ったことしてないもん。怪我だってさせてないし」

タテハ「お前はそう言う奴じゃねぇだろ?ちゃんと暴力はダメとか、やられたからってやり返したらそれは悪者と同じだって言ってたのに…本当にがっかりだよ。正義の味方ってのは、子供に夢と希望を与える存在なんだ。その存在が、悪い子だからとかそんな浅い理由で、子供を傷付けていい訳がねぇんだよ!」

バスターガール「勘違いしてない?そう言ったのは、八千代宏未って子だよ?私はバスターガール、そんな事言ってないもん」

タテハ「そうか…なら徹底的にヒーローの事をお前に叩き込んでやるよ!」

タテハはロングソードで攻撃を始めた
バスターガールのステッキとぶつかる

バスターガール「おっ!」

タテハ「元のお前に戻ってくれよ宏未!お前の事を勝は待ってるんだ!勝はお前の笑顔が見たいんだよ!」

バスターガール「無駄だよ?だってここにはその宏未って子はいないもん。それに笑顔が見たいなんて、そんな甘い理由じゃヒーローにはなれないよ?」

タテハ「お前…勝の前で同じこと言えるのか?最低だな!そんなのヒーローじゃない!」

バスターガール「何よ!タテハくんだって自分の夢が無いくせに、“夢だ夢だ”ってうるさいんだけど!」

タテハ「フンッ!」

キィンッ!と一旦お互いは離れた

タテハ「…確かに俺には夢が無い。でもな、夢を守ることは出来る!子供達の夢は、俺が必ず守ってみせる!」

タテハはそう言って、エスポワールの効果を発動した