新アゲハ ~第13話 逢磨 張斗6~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



バキッ!

竜也「うわっ!」

仁「竜也!」

その頃の仁達は、体育館に繋がる大きな渡り廊下のところでアナザープレイヤーに見つかってしまった
再び戦闘に入るが、アナザープレイヤーはまた新しい力を手に入れていた

コンクリートの地面に水泳選手の様に潜り、仁達の所へ泳ぎ出す
その途中に仁達に当たり、コンクリートからあがったと思ったら、すぐに弓道の様に弓矢を引いて攻撃した
水泳部の生徒と弓道部の生徒を吸収したみたいだ

ファントム『いいぞアナザープレイヤー!さぁ、内海仁からエスポワールを奪え!』

アナザー「あぁ…!とどめだ!」

アナザープレイヤーはボクシングの構えを取り、仁を狙って、拳を向けた

仁「まずい…!」

竜也「仁!」

その時だった

張斗「オラァッ!」

バキィッ!

アナザー「ぐわぁっ!」

そこに張斗とタテハが現れた
張斗の拳がアナザープレイヤーに当たり、アナザープレイヤーは飛んだ

タテハ「ごめん!遅くなった!大丈夫か⁉」

仁「ったく…遅ぇよ…!」

淳之介「先輩も…」

張斗「お前、エスポワール使えないのか?」

淳之介「あ、あぁ…何度かスイッチは入れてるんですが、起動しなくて…」

張斗「なら借りる」

そう言うと張斗は、淳之介のエスポワールに手袋をしたまま触れた

アナザー「ぐぅ…!」

張斗「おい、ハートレスに取り憑かれたのか?情けねぇな。俺がその心、叩き直してやんよ」

アナザー「う、うるせぇ!」

アナザープレイヤーは弓矢を引いて攻撃をした
それに対して張斗は、手袋をした右手を前に出す
すると、不思議な事が起こった

なんと手袋の形が変わり、淳之介のエスポワールである盾に変わったのだ

タテハ「え⁉」

仁「お、久し振りに見たな…!」

張斗「はぁぁー!」

張斗は盾を広げ、弓矢を受けながら進み出す
アナザープレイヤーの目の前に来ると、盾を押し出した

アナザー「ぐはぁっ!」

タテハ「す、すげぇ…!」

淳之介「中々やるよね…!」

タテハ「あ…張斗さんのエスポワールって?」

仁「あの手袋だよ。あの手袋は触れたエスポワールを“模倣”することが出来るんだ。ただし、1種類だけだけどな」

タテハ「すげぇ…!」

張斗「おい、何ボーッとしてんだ?言ったろ、悪魔で俺はサポートだって」

タテハ「あ!そうだった!行くぞ仁!」

仁「おう!」

竜也「頼んだぞ!」

タテハと仁も攻撃に加わり、アナザープレイヤーを押していく
張斗も淳之介のシールドを上手く使ってくれるので、先程より反撃は出来ている

アナザー「ぐっ…!」

仁「よし!後はバンクルを壊せば…!」

アナザー「させるかぁ!」

アナザープレイヤーは攻撃手段を変えた
なんと、ボクシング部の聖の拳を使ってきたのだ

バキィッ!

仁「ぐわぁーーーっ!」

ドォンッ!

タテハ「仁!」

張斗「!」

ものすごいパワーに圧倒されたのか、仁は飛ばされた
タテハと張斗は駆けつける

タテハ「仁!大丈夫⁉」

竜也「大丈夫か⁉」

仁「っ…!あばら…やったかもしれねぇ…!」

仁はあばら骨があるところを押さえる
折れたみたいだ

張斗「なんつーパワーだ…元々聖の力を備えているだけあるが…」

アナザー「ほらどうしたぁ!俺を倒すんじゃ無かったのかぁ⁉」

タテハ「くそっ…!仁、まだ行けるか?」

仁「っ…もって…あと1発だと思う…!」

タテハ「分かった、俺ももう1発発動させてもらう!」

タテハはアナザープレイヤーを止めようと、2回目のエスポワールの効果を使い出す
円を描くと、出てきたのはボクシンググローブだった

タテハ「え?さっきと手袋繋がりか?」

張斗「ボクシンググローブだと?まさか聖と勝負しろって事か?ボクシングやったことあるのか?」

仁「っ…それに…なんだその柄は…?」

タテハが出したボクシンググローブは普通の色じゃない
右手が赤、左手が青の2色で、白いギザギザと大小の水玉模様が描かれている
まるで、炭酸飲料を表しているみたいだ

タテハ「…!」

そのボクシンググローブを見てから周りを見る
今度はちゃんと、赤い点滅が見えた
点滅が指したのは、張斗、渡り廊下の4本の柱、竜也のエスポワール、そして仁のエスポワールだ

タテハ「……聖と勝負、やるみたいですね」

張斗「は?やるみたいですねって…」

タテハ「張斗さん、もう1回だけサポートお願いできますか?今度は…聖の目を引くだけでいいので」

張斗「?…何か思い付いたのか?」

タテハ「えぇ、その作戦は…」

アナザー「何をしてる!」

張斗「おっと!」

ガンッ!

アナザープレイヤーが攻撃を再開した
張斗は攻撃を防ぎ、再び相手をした

張斗「とりあえず…相手をすればいいんだな⁉」

タテハ「はい!それで…渡り廊下の真ん中に連れてってください!」

張斗「渡り廊下?…まぁいいが」

タテハ「竜也、お前にも一仕事いい?」

竜也「出来ることなら」

淳之介「仁くんのことは…僕が支えておくよ」

仁「っ…!サンキュ…」

タテハ「仁、準備はいいか?」

仁「ハッ、いつでもいいぜ?」

タテハ「よし…!勝利の法則は決まった!」