ザパァンッ!
バシャアッ!
「キャアッ!」
「うわっ⁉何しやが…」
「…武器を持て~!」
「九条を討て~!」
ムサシ「フフフ…天下統一も悪くはないな。九条を討ち取り、私が王になった後は他の都道府県も攻めるとするか…!」
次から次へと水の刀を振り回し、兵士にさせるムサシ
そのムサシの後ろには、戦国の鎧を身につけた兵士達が並び始める
狙うのは、市庁舎だ
雄一(市庁舎に到着する前に…!)
近くにいた雄一は、ムサシを止めようと、自分のエスポワールを起動させた
雄一のエスポワールはベルトだ
ベルトのバックルに蝶の装飾がある
この装飾を押すと、ベルトが刀になる
ちなみに、雄一はエスポワールのベルト以外に普通のベルトもしてあるため、ズボンは下がらない
刀になったエスポワールを持ち、ムサシの前に出た
雄一「そこまでだ!」
ムサシ「む?」
雄一「止めてください宮本先生!選挙に負けたからと言ってこんなことを…もう市民は九条市長を選んだんですよ⁉」
ムサシ「市民などどうでも良い、それに選挙に負けたのは宮本武蔵と言う男で私では無い!私はムサシだ!」
そう言うとムサシは雄一に向けて水の刀を振り回した
水が雄一に襲う
しかし
雄一「ハッ!」
スパァンッ!
雄一は刀で水を斬った
水はかからず、地面に流れる
ムサシ「何?」
雄一「遠距離の攻撃は無駄ですよ?僕の刀はそんなものは通用しない!」
無傷の刀を見せる雄一
雄一のエスポワールの効果は、遠距離の攻撃を属性も関係なく斬れる事が出来る
炎も風も、レーザーなどもだ
ムサシ「やるな、なら私とサシで勝負だ!」
ムサシは雄一に接近戦で挑み出した
雄一も構える
ガキィンッ!
雄一の刀とムサシの二刀がぶつかり合う
ムサシの二刀をよく見ると、炎の刀には火が、水の刀には水が浮き出ていた
雄一(確かハートレスだっけ?潜んでいる物を壊せば元に戻ると言ってたけど…)
ムサシ「ハァッ!」
雄一「くっ!」
ムサシと雄一の一騎打ちが続く
雄一はムサシの攻撃を押さえているが、さすが剣道部の顧問である事は確かだ
早くて強い
雄一(さすが先生だ…!)
ムサシ「考え事は厳禁だ!」
キィンッ!
雄一「うわっ!」
雄一は反動で飛ばされる
その隙にムサシは炎の刀を向けた
炎の刀に大きな炎が浮き出た
雄一「うわぁっ!((((;゜Д゜)))」
ドスッ!と間一髪で雄一は避けたが、炎の刀は近くの木に刺さった
ところがその時だった
ゴォッ!
雄一「⁉」
なんと一気に木が炎に包まれた
もし雄一が刺さっていたら、即座にあの世に逝っていたかもしれない
雄一「2つの力か…」
ムサシの能力を理解した
炎の刀に当たると、炎が大きく燃える
水の刀の水に当たれば、兵士になってしまう
どちらにせよ、嫌な結果になる
雄一(2つともすごい力だ…けど…)
この時、ある疑問を持った
雄一(…ハートレスはどっちにいるんだ…⁉)
ムサシは二刀流だ
炎と水の刀を持っている
どちらもすごい力だが、どちらかにハートレスがいる
間違えればムサシはさらに暴走するかもしれない
雄一(水の刀の方か?兵士を作れるし…)
ムサシ「どうした?もう終わりか?」
雄一「!…いいや、まだだ!」
雄一は刀を持ち変え、技の構えを取る
ムサシも構えた
雄一「ヤァッ!」
ムサシ「フンッ、無駄な事を!」
攻撃を仕掛ける雄一に隙の無い構えを作る
だが雄一は正面突破を貫く
ムサシ「もらった!」
雄一「いや…!」
ムサシの攻撃をギリギリで避け、雄一は水の刀に自分の刀の刃を入れた
…キィンッ!
ムサシ「!」
雄一「やった!」
水の刀は切れ、雄一は喜ぶ
ところが
…カランッ!
雄一「…あれ?ハートレスが…⁉」
刃は斬れても、ハートレスが出てこない
雄一は冷静に思った
ハートレスは炎の刀の方にいるのでは無いかと…
雄一「くそっ!」
空中で回転した雄一はすぐ炎の刀に刃を入れた
水の刀と同じように刃が斬れた
だがこちらも、ハートレスが出てこない
雄一「え…⁉どうなってるんだ⁉」
ムサシ「それで私に勝ったつもりか?」
そう言うとムサシは斬れた二刀を見せる
すると炎の刀には炎が、水の刀には水が現れ、斬れた刃が再生した
雄一「なっ…⁉」
ムサシ「ハァッ!」
ムサシは二刀を同時に振り、地面を斬る様な感じで攻撃をした
斬撃が雄一を襲う
雄一「うわぁーーーーーーーーーっ!」
ムサシ「フン、貴様に構っている暇は無い。急いで市庁舎へ向かうぞ」
「武器を持て~!」
ムサシは兵士を連れて市庁舎へ再び向かった
雄一「くっ…市庁舎へは絶対…っ!」
攻撃を受けた雄一は怪我を抑えながら、ムサシの後を追う
雄一(あの刀にハートレスがいないのか…?なら本当のハートレスはどこに…⁉)
ファントム「フフフ…そう簡単には出てこないぞ?今回のハートレスは」
ムサシと雄一の攻防を見ていたファントムは笑う
ファントム「あのハートレスは“とある条件”じゃないと、出てこない。今回は私の勝ちみたいだな」