正直郡山の高校に行くことになって不安はあった
また前と同じことが起こるんじゃないのかと…
だが仁と出会えて、そんなことは思っている場合では無かった
とりあえず高校のことは後で考え、今はアゲハ族の最終試験の最中だ
予想外の事が起きても、中止になったとしてもタテハは最後までやるつもりだ
タテハ(ナイフの浄火は1度のみ!それはハートレスが出てきた時だ!見たところ…ハートレスはあのスカートの下の掃除機の中だな…!)
バキュームマムが迫るが、タテハは冷静に考えた
ハートレスの居場所も分かった
後はハートレスを出して、倒すだけだ
タテハ(つってもあんなにでかいんじゃあな…)
バキュームマム「オラオラオラァッ!」
バキュームマムの威力は止まらない
吸い込み続け、街の人々や車が身体に入っていく
ファントム『バキュームマム、素晴らしい吸引力だ。そのままアゲハ族も吸い込んでしまえ』
バキュームマム「了解だよファントム」
ファントムの声が聞こえ、返事をする
芳一「ママ…すげぇな…」
芳二「けど、なんかやりすぎじゃ…」
芳三「あ!ママ!あいつ店の方に!」
芳三がタテハを見つける
タテハは駅ビルの中に入っていく
バキュームマム「そんなところに隠れても無駄だよ!」
バキュームマムはタテハを追おうとした
しかし
…ガコンッ!
バキュームマム「あら?…入らないね」
バキュームマムが大きすぎて入り口に入ることが出来ない
仕方なく、入り口で待っていることにした
バキュームマム「出てきた所を一気に吸い上げてやる!」
バキュームマムの掃除機の威力が増す
入り口のガラスは割れてしまい、吸い込まれるが、その奥までは風は届かない
タテハ(あの大きい掃除機を外側から壊すのは無理だな、中から壊そう。って言っても自ら吸い込まれてゴミと一緒になりたくないし…)
走りながら何とかして打開策を考えた結果、中から壊してハートレスを出そうとした
何か使えそうな物が無いか、駅ビルの中を探す
タテハ「…茅さんは…武器は1回だけだけど、他のアイテムは使うなって言って無かったよな?なら使えるものを探して…」
掃除機を中から壊すため、何か使えるアイテムが無いか探す
探しているうちに食品コーナーに到着した
タテハ「食品か…水ならどうだ?金はかかるけど…」
水を吸い込ませて掃除機を壊す事を考えた
しかし防水が効いている物だとしたらダメだ
タテハ「やっぱりダメか…ん?」
タテハはあるものを見つけた
タテハ(そういえば俺…ガキの頃、実家で留守番してた時に“あれ”落としちゃって、掃除機で取ってたんだっけ?そしたら母さんに叱られて…)
過去の事を思い出した瞬間、タテハなアイデアがピンッ!と来た
タテハ「そうだ!これだ!」
“ある物”を手にしたタテハはすぐレジへ向かう
3つ購入して、すぐにバキュームマムのところに向かった
バキュームマム「んんん?まさか逃げたんじゃないだろうねぇ?」
芳一「ママを置いて逃げるなんて…腰ぬけだな!」
芳二「ところでママ…ずっと吸い込み続けているけど大丈夫?」
バキュームマム「ん?まだイケるよ?」
芳三「あれ?何だこれ?」
芳三はバキュームマムの足元に、謎の赤いランプを見つけた
それも点滅している
芳三「…まさか…」
タテハ「おーい!こっちだよ掃除機オバサン!」
バキュームマム「あ゛ん?」
タテハが別の入り口から出てきた
手には手提げ袋がある
バキュームマム「私はバキュームマムだよ!すぐに吸い込んでやる!」
タテハを狙って進みだした
吸引の風がタテハに襲うが、タテハは手提げ袋から“例のもの”を取り出した
それは、カレー粉だった
バキュームマム「ブッ…!アハハハハハハハ!か、カレー粉ぉ⁉そんなんで私に勝てんのかい⁉笑わせんじゃないよぉっ!ヾ(≧∀≦*)ノ〃」
カレー粉が出てきたことにバキュームマムや耳無ブラザーズは笑うが、タテハは本気だ
タテハ「俺なんか吸い込んでも良いことないよ、変わりにこれあげる!」
タテハは買ってきたカレー粉を全部開け、バキュームマムに投げた
バキュームマムは恐れずに吸い込む
バキュームマム「カレー粉なんて怖くないね!」
タテハ「ヤッベ…!」
カレー粉が無くなり、タテハはすぐに建物の方へ逃げるが、何故か角へ入った
タテハ「ッ…!」
バキュームマム「もう逃げられないよ…!私を怒らせるとこうなるのさ!」
八方塞がりになってしまい、逃げられない
絶体絶命の状況
…かと思ったが、ここで予想外の事態が起きた
…ピタッ
バキュームマム「え?」
バキュームマムが止まってしまった
吸引の風も止まった
タテハ「…ふぅ、角に避難してたけど助かった…っ」
芳一「ママ⁉どうしたんだ⁉」
バキュームマム「な、なんで動かないんだい⁉このっ!」
芳三「あれ?ランプ消えてる」
先程確認した赤いランプが消えていた
それを見て芳三は確信した
あれは、充電ランプなんだと…
さらに予期せぬ事態が起きた
プーン…
バキュームマム「ん?何だいこの臭いは?」
どこからか変な臭いがする
それは、カレーの臭いだった
臭いの元は、バキュームマムの身体からだ
芳二「うわっ!ママ…カレー臭いよ…(・・;」
バキュームマム「私が臭いって…いや、実際臭いのか(・・;」
芳一「まさか…さっき吸ったカレー粉が…?」
タテハ「その通りだよ」
4人の前にタテハが出てきた
タテハ「掃除機で粉ものを吸っちゃダメなんだよ。特に臭いが強いものはね。吸っちゃうと臭いがずーっと残るんだって。特にカレー粉は洗っても臭いは落ちないよ(笑)」
バキュームマム「え⁉じゃ、じゃあ私はずっとカレー臭いのかい…⁉((((;゜Д゜)))」
芳一「いやそれは嫌だな…さすがに…(・・;」
バキュームマム「嫌だぁ!私がカレー臭いなんて耐えられない~!(T△T)」
芳三「ママ落ち着いて…(・・;」
タテハ「大丈夫だよ、方法は1つだけある」
バキュームマム「え?ほ、本当かい?」
タテハはとある案を出してきた
タテハ「その下の掃除機、俺が壊したら大丈夫だよw」