仁「っ…ぐぅ…!」
一旦膝を付いてしまった仁だが、ゆっくり立ち上がろうとする
それを見たガーベッジは近付く
ガーベッジ「フンッ!お返しだぁ!」
バリンッ‼
仁「がぁっ…!」
タテハ「仁!」
頭に強くビール瓶を叩きつけられた
仁の頭からも血が流れ、再び膝をつく
ガーベッジは仁の髪を掴むと、首を締め出す
仁「っ…!」
ガーベッジ「無様だなぁ、さっきまではあんなに俺様を殴ったりしてたのに」
タテハ「仁…っ!」
仁「たて…は…っ!にげ…っ!」
「タテハ、逃げろ」
そう言おうとしてるが、首を絞められ、頭から激痛が伝わっているため、どうにもできない
タテハ(どうしたら…どうしたらいいんだ…⁉)
タテハは目の前の状況に混乱した
タテハ(俺は武器も持って無いし、大した身体能力も…!)
『殺人じゃん、それって』
タテハ「…!」
一瞬、過去の事が頭に過った
『あいつが追い込んだんじゃね?』
『仲良かったくせに放っておいたからじゃない?』
『なーにが友達だよ』
『死んだのあいつのせいじゃん』
タテハ「ハァ…ハァ…ッ!」
タテハは頭を抱え、ふらつき始める
思い出したくもない過去を消したい
タテハ「や、止めろ…!」
仁「うぐっ…!」
タテハ「…!」
仁が苦しむ声を聞き、顔をあげた
その瞬間だった
?『…助けて…!』
タテハ「ー!」
ダッ!
タテハは何かに見えたのか、仁の所へすぐに駆け付けた
仁(な、なんであいつ…⁉)
ガーベッジ「あぁん?なんだあいつ丸腰でこっちに来るのかぁ⁉」
タテハ(何やってんだよ俺は…!)
武器になるものも持たず、鎧のような装備も身に付けず突っ走った
それでも、仁を助けたいと思った
タテハ(もう“あの事”とは切り離すんだ!今は…目の前の事に専念しなきゃ!)
ガーベッジ「バカめ!」
ガーベッジはタテハに対してヘドロを撃ちまくる
タテハはヘドロを避けながら立ち向かった
途中、割れたビール瓶の破片を持ち、それをガーベッジの腕に刺した
タテハ「うおおおっ!」
ザクゥッ!
ガーベッジ「いっでぇっ!」
仁「…ゲホッ!」
ガーベッジの腕に痛みが伝わり、仁が解放された
タテハは仁と共に離れる
タテハ「じ、仁…!大丈夫…⁉」
仁「ハァ…ハァ…って、てめぇなんで…⁉危ねぇだろうが!」
仁の口から感謝よりも先に、怒りが出た
タテハは答える
タテハ「分かってるよ…俺がまだアゲハ族じゃないって…!」
仁「だったら余計なことを…」
タテハ「けど人間として、助けたいって思ったんだよ!」
仁「…!」
タテハの顔は泣きそうだった
それは怖かったからじゃない
仁が無事で安心したと言う顔だった
ガーベッジ「くっ!」
タテハが刺した破片を抜き、ガーベッジは仁とタテハを睨む
ガーベッジ「このくそガキ!よくもやってくれたな!」
仁「くそ…!話は後だ!今はあいつを…っ」
仁は反撃をしようとしたが、フラッ…となってしまった
無理もない
先程頭に2発もビール瓶を喰らって平気なわけない
それだけじゃなく、首も絞められたのだから立っていられるのがやっとだ
タテハ「仁、無理しないで!それだと仁が…」
仁「はぁ…はぁ…!けどあいつのことを放っておけねぇよ…!お前の事だって…!」
タテハ「っ…!何か戦えるものは…!」
タテハは自分の荷物の中を探すがそれらしきものはどこにもない
タテハ「くそっ…何か…」
仁「タテハ、お前離れてろ…!ここは俺が…!」
タテハ「だからそれは…!」
タテハは仁の手にあるヨーヨーを見る
それであることをひらめいた
タテハ「…ねぇ仁…」
仁「あ?」
タテハ「それでさ…あのホースって塞ぐこと出来る?」
仁「え?」
仁は手にあるヨーヨーを見てガーベッジのホースを見る
ヨーヨーをホースの口に入れると言ってるみたいだ
仁「おい冗談じゃねぇぞ?それじゃ…」
タテハ「分かってるよ!でも…今はそれしか思い付かないんだよ!」
仁「チッ…分かった、ならすぐ終わらせるぞ?」
タテハ「うん…!」
ガーベッジ「なんだ?」
ファントム『気を付けろ、奴等は何か作戦を考えている。用心しておけ』
ガーベッジの頭にファントムからテレパシーが届く
それを聞くとガーベッジは頷く
ガーベッジ「フンッ、何を始めるかは知らないが、お前らは勝てねぇんだよ!」
仁「さぁ…それはどうかな?」