アゲハ ~エピソード0 騎士の世代と蝶の虹(シエルモルフォ)13~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」
それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、大切な人を奪われた悲しみ、怒り、人生に絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。



オスカー「…ふぅ」

突然の炎からオスカーが現れた
手にはバーナーを持っていた

宏一「あ!お前は…!」

隆聖「知ってるのかい?」

宏一「こいつは昨日祭りを燃やした外人だよ!」

登志夫「何だって⁉」

オスカー「…昨日のガキか」

宏一「てめっ…!俺達を追ってきたのか⁉タテハはどこだ⁉タテハに何をするつもりだ⁉」

隆聖「待って!落ち着いて!相手を挑発しちゃダメだよ!」

オスカー「質問が多いな。まぁその口もすぐ黙らせてやるけどな」

宏一「…?」

宏一はオスカーの様子を見て変に思った
昨晩と雰囲気が違う
するとオスカーはある物を取り出した
あのアンプルだ

オスカー「俺はあの方のために心を売った。この身が滅んでも平気だ」

そう言うとオスカーは勢いよくアンプルの先をバーナーに当てた
その瞬間、バーナーに黒い影が乗り移り、さらに黒い影がオスカーの全身を覆った

宏一「な、なんだ⁉」

突然の事に驚く
黒い影が消えると、そこにはオスカーとは別の人物が立っていた
黒と赤を基調とした激しく燃えるマグマの様な体、髪は炎の様に逆立っており、バーナーを持っていた手は巨大なバーナーになった

ーオスカー・プロメテウス
 改め フレイムマスターー

フレイムマスター「俺はフレイムマスター!すべてを燃やす炎の使い手だ!」

そう言うとフレイムマスターのバーナーの手から強い炎が出た
すぐに目の前の道路に火が点き、燃え上がった

宏一「あっづ!」

宏一達はすぐに離れ、避難する

隆聖「宏一くん、僕が未知なのは許してくれ…でも炎人間なんて見たこと無い!これはファンタジーかなんか⁉((((;゜Д゜)))」

登志夫「いやファンタジーじゃない!怪物だよ!この資料に載っていた!」

隆聖「まさか…あれがそうなの⁉」

宏一「でも筋は通ってると思う!さっきの雰囲気と昨日の雰囲気は全く違っていた!それにさっきの台詞…!」

宏一は先程オスカーが言ってた台詞を思い出す

オスカー『俺はあの方のために心を売った』

宏一「恐らく…もう心はその黒い影に取られたんだよ!それでさっき、すぐに怪物になれたんだ!」

登志夫「じゃあ…あいつを止めるには黒い影を見つけて除去しなきゃならねぇのか!」

隆聖「黒い影が宿ってるのは…」

3人はフレイムマスターのバーナーの手を見る
先程そこにアンプルを射っていた

宏一「あのバーナーを壊せばいい!それで倒せるはずだ!」

登志夫「とりあえずあの火を何とかしねぇとな!」

登志夫は近くの建物に入り、消火栓を見つける
そこからすぐ消火器を手にした

隆聖「使ったことあるのかい⁉」

登志夫「避難訓練でバッチリだ!」

登志夫はフレイムマスターに向けて消火器を発射した

プシューーーッ!

フレイムマスター「このぉ!」

フレイムマスターはバーナーの火で対抗した
しかし、妙なことが起きた
通常は逆だが、バーナーの火が、消火器を押しているのだ

登志夫「何⁉くそっ!ただの火じゃねぇのか!」

フレイムマスター「そんな使い方で俺を倒せると思うなくそガキ!」

フレイムマスターのバーナーから火が出ているその時、誰かの声が聞こえた

リルカだ
遠くからでもテレパシーの様な物で話せるみたいだ

リルカ『良いわよフレイムマスター、その調子であいつらの楽器を燃やして灰にしなさい』

フレイムマスター「了解です、リルカ様」

ゴォォォォォォオッ!

隆聖「うわっ!近づけないよ!」

宏一「お前ら武器を持ってるだろ⁉何とかならねぇのか⁉」

登志夫「いや…銃はあるんだが、あれに対抗出来そうにねぇぞ⁉」

隆聖「そうだ…僕のなら!」

隆聖はすぐにあるものを取り出した
それは、手に離さず持っている日傘だ

フレイムマスター「ハッ!そんな傘で何が出来るんだよ!燃やしてやる!」

隆聖「言っとくけど、僕の日傘の方が優秀だよ!」

フレイムマスター「フンッ!」

フレイムマスターのバーナーから出る炎が隆聖に襲う
隆聖は日傘を広げ、バーナーの火を受けた

しかし、日傘は燃えなかった

フレイムマスター「何⁉」

隆聖「僕の日傘はシールドの役目もあるんでね、耐熱性だから何度でも耐えられるよ!」

宏一「すげぇっ…!」

登志夫「これであいつの炎は防げるな!」

フレイムマスター「くっ…!このガキ!」

登志夫「よっと!」

隆聖が火を防いでいる間に登志夫は消火器で火を消すよう動く
だが先程と同じ、火は消えない
使いすぎたせいか、消火器は空っぽになってしまった

登志夫「くそっ…!」

フレイムマスター「終いだな!」

ゴォォォォォォオッ!

隆聖「うわっ!」

先程よりも強い炎が隆聖の日傘を押す

隆聖「あいつ…全開じゃなかったのか⁉」

登志夫「くそっ!他に火を消せるものは…!」

宏一「っ…!」

隆聖と登志夫が2人だけでフレイムマスターに対抗していてピンチだった
アゲハ族2人でも勝てない
宏一はどうしようかと迷った
だが、耐えられなかった

宏一(何やってんだよ俺は…!こいつらが一生懸命やってんのに、何もしないなんて…!)

すぐに宏一は自分の鞄からあるものを取り出した

ドォンッ!

フレイムマスター「うおっ⁉」

突然の震動に驚く
宏一が、魔法のバチで対抗したのだ

隆聖「宏一くん…!」

宏一「俺はアゲハ族じゃないし、殺し屋でもない…!でも、人間として…ピンチな仲間を放っておけるわけには行かない!」

登志夫「宏一…!」

フレイムマスター「フンッ、今さらそれを出したところでなんだ⁉俺にどう勝てるんだ⁉」

宏一「いや…たった1つだけある」

隆聖「え?」

登志夫「何だって?」

宏一「1つだけ…止める方法があるんだ!」