アゲハ ~第67話 黒木 大雅11~ | 創作小説「アゲハ」シリーズ公開中!

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「アゲハ族」それは現在の闇社会に存在する大きな殺し屋組織。しかし彼らが殺すのは「闇に支配された心」。いじめやパワハラ、悲しみ、怒り、絶望して命を絶ってしまう…そんな人々を助けるため、「闇に支配された心」を浄化する。
※趣味で書いてます。※誤字脱字多いです。



蝶「え…⁉」

哀幻波「そ、そんな…っ」

そして現在
全てを聞いた蝶と哀幻波は唖然としていた
アゲハ族で有名だと注目されていた父親の竜之介が、本当は最低な人間だったと知ったからだ

大雅「本当…どうして皆あいつの本性に気が付かなかったんだろうな。あいつのせいで心身ともにこんなボロボロにされたって言う証拠もあるのに…。まぁ、あいつが死んで良かったよ。もし生きていたら私が逆に死んでいただろうからね」

蝶「嘘だっ…!」

大雅「え?」

蝶「嘘だ!嘘だ嘘だ!」

哀幻波「父さんが…!父さんがそんな人のはずが無い!」

真実を知った2人は認めたく無かった
デタラメだと信じたかった

大雅「いや本当だよ。実を言うと、あいつが入る時に審査もあったみたいだが…どうやら金の力らしいな。調べたらそうだったんだ」

蝶「そんな…!嘘でしょ⁉」

大雅「いいや、ちゃんと書類に残っているよ。ただアゲハ族は公表しなかったみたいだな。アゲハ族の名前のために…」

哀幻波「父さんは…!父さんはそんなことをする人じゃ…!」

大雅「そんな人じゃないって本当に否定出来るのか?哀幻波」

哀幻波「え?ど、どういう…」

大雅「17年前…お前はまだ6歳だったんだろ?そんなに時を歩んでいないじゃないか。あいつの本性にどれくらい気づいた?」

哀幻波「…そ、それは…」

大雅「蝶、お前もだよ。お前はまだ産まれたばかりの赤ん坊だった。育ててもらった事も無いのによく“そんな人じゃない”って言えるよな」

蝶「やっ…!止めて…!」

大雅「お前達もあのクズに騙されていたんだよ。こんな事になったのも、全てあいつが元凶なんだ。むしろアラクネは私じゃない、あいつがアラクネなんだよ」

蝶「止めてよぉ!」

蝶は耳を塞ぐ
聞きたくないようだ

哀幻波「蝶…!」

大雅「…哀幻波、お前は昔のあいつそっくりになってきたな…。本当、思い出したくもない顔を見ると、吐き気がするよ」

哀幻波「大雅さんっ…!」

大雅「サラマンダーやフランケンもお前達を襲ってきたが、よく耐えられたな。褒めてやろう。だが…生きるのはここまでだよ」

そう言うと大雅はあるものを見せた
それは、アラクニッドファミリーの幹部のエスポワールだった

ヴァレンティーナの髪飾り、アナスタシアのロケット、天草のしおり、タニヤの首飾り、マーサのイヤリング、青龍と白虎のサムリングが2つ、そして…

ブーンッ

蝶「!あれは…」

どこからかドローンが飛んできた
その下に何かがぶら下がっている
アンクのネックレスだ

ドローンからアンクのネックレスを受け取ると、身に付けた

大雅「武器を持て、ここからは…私と対決だ」

哀幻波「!それ…全部エスポワールですか⁉8つも持つなんて…!」

大雅「8つ?よく見ろ」

大雅は自分の右手を見せた
中指には白虎のサムリングが嵌められているが、薬指に黒い指輪が嵌められていた
それが大雅のエスポワールの様だ

大雅は合計でエスポワールを9つ持っている事になる

蝶「どうしてそんな…」

大雅「これはうちの幹部のエスポワールでね。そして私は特別な訓練を受けている。おかげでエスポワールをたくさん持っていても耐えられる身体になったんだよ」

蝶「え?耐えられるって…?」

哀幻波「エスポワールって“希望”って意味だが…実は使用する人物の“悲しくて辛い過去”を取り組んでいるみたいなんだ」

蝶「何その設定!知らない!((((;゜Д゜)))」

哀幻波「んで、それを乗り越えて出来た物がエスポワールなんだ」

蝶「乗り越えたら希望…って上手く考えたなそれ!((((;゜Д゜)))」

哀幻波「けど…1つのエスポワールでも少し精神に堪えるのに。2つまでなら持てる人もいるが、9つなんて…!」

大雅「驚くのはまだ早い。お前達はまだ知らないんだよ。“本当のエスポワール”の使い方をな…!」

蝶「本当のエスポワールの使い方…?」

大雅「さぁ来い、私を止めに来たのなら武器を持て」

そう言うと大雅は最初のエスポワールを起動させた
天草の弓矢だ

哀幻波「あれは確か…天草時貞のエスポワールか」

大雅「その通り、だが時貞の様に毒は入ってない。そこは安心しろ」

蝶「確か効果は“予測”…!」

哀幻波「蝶!行くぞ!今度は止めてやる!」

蝶「…うんっ!」

哀幻波は鋭いカードを、蝶は竜之介のベレッタを持つ

蝶(…父さん…!大雅さんの言う通りなのか知らないけど…今は力を貸して!)

大雅「さぁ…終止符を撃つ時だ」